ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

「ア!!とんだ“ぶちょう”ほう。“ひら”に御許し。」

2025年01月28日 | 其の他

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起承転結漢詩の4から成る絶句於ける構成法の1つ。転じて「文章や話等で、全体を秩序正しく纏める構成の意味。」とも成った。"起"句で始まり、"承"句此れを受けて発展させ、"転"句で場面や視点を転じ、"結"句で此れ等を受けつつ、全体を締め括る落ちを付ける)。
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「起承転結」という概念を"具体的"に学んだのは、「サザエさん」からだったと思う。「サザエさん」と言ってもTVアニメ版では無く、新聞に連載されていた四齣漫画版からだ。「サザエさん」の新聞連載が始まったのは1946年4月22日からで、間に中断や連載紙(誌)の変更を経て、1974年2月21日に終了。自分が読んだのは姉妹社から上梓された漫画本によってで、全68巻を読んだ。

何しろ連載されていたのは大昔で在り、自分が読んだ時点で在っても「場合によっては"一昔"どころか、“二昔"位前の内容。」で、中には連載当時は"一般常識"で誰もが理解出来たのだろうけれど、"今"(自分が読んだ当時)では『どういう意味なんだろう?』と理解出来無い回も在った。りした。

1970年代頃の様だが、次の回が在る。読んだ当時は全く意味が判らなかったが、長じてから"含意"が理解出来て、「そういう事だったのか!」と感動したのを覚えている。



「とんだぶちょうほう」の"ぶちょうほう”とは「不調法(=不始末)」を、そして「ひらに」の"ひらに"は「平に(=どうか)」を意味している。詰り「ア!!とんでもない不始末。どうか御許し。」と女性社員は言っている訳だが、マスオさんは「"ぶちょうほう"の"ぶちょう"が"部長"に、そして"ひらに"の"ひら"が"平(社員)"に掛けて言った。」と思い、彼女のセンス褒めた所、マスオさんの言葉を真に受けた彼女はあっさりと会社を辞め、漫才の世界に進む事を決めた・・・という"落ち"だ。

他にもワカメちゃんとタラちゃんが 『アイちゃんは太郎の嫁に成る♪』と歌っていた所、フネから 『そんな歌、歌っちゃいけません!』と怒られるという回。」が在り、此れも当時は意味が全く判らなかったが、
後に懐メロを聞く様に成ってから1956年に鈴木三重子さんが歌ってヒットした歌『愛ちゃんはお嫁に』【】の歌詞を扱った作品。というのを知り、「フネは『子供のに、そんな大人びた歌を歌うんじゃ在りません。』と言いたかった。」訳だ。

年配の男性が薬局で、『カクセイざい(覚醒剤)をくれたまえ。』と"普通に"言っている回。も在ったが、此の「カクセイざい(覚醒剤)」とは「ヒロポン」の事で、昨年8月の記事「ヒロポン」の中で書いた様に、「連載当時の日本では、一般人がヒロポンを普通に購入&使用出来た。」という事を意味している。

そう言えば、手塚治虫氏の作品に、「日本の国土~っ!」という言葉が結構使われた時期が在る。話の流れとは全く無関係に、唐突に此の言葉が使われており、今の若い人には何の事だかサッパリ判らないだろう。当時は『北方領土返還運動』が盛り上がりを見せていた時代に、手塚氏も"時代を象徴する言葉"として多用していた。と思われる。


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