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「発症数十年前に最初の変異 10歳頃、乳癌患者2割」(7月27日、共同通信)
「特定の遺伝子変異で発症する乳癌患者は、10歳前後の思春期に最初の細胞で変異が起こり、其の後、同じ変異を持つ細胞が増殖する等して、数十年後に乳癌を発症している事が、ゲノム(全遺伝情報)の解析で判った。」と、京都大等のチームが英科学誌ネイチャーに26日発表した。
23対在る染色体の1番目と16番目の間で異常が形成されたタイプで、乳癌患者の2割の原因になっている。
チームは、患者5人の乳腺を採取し、癌組織等のゲノムを解析。内4人は最初の遺伝子変異が6~17歳(平均10.6歳)で出来ており、其処から乳癌を発症する迄数十年掛かっていた。
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「病の兆しは、随分前に在った。」という事は、結構在ったりする。親戚で認知症と闘っている者が現在2人居るが、今になってみると「其の兆しは、結構前に在った。」と思う。1人は10年近く前、もう1人はもっと前で、当時は「単なる勘違いだろう。」等と感じていた。でも、認知症に関する情報に触れると、其れ等は“認知症患者の初期症状として良く見受けられる物”だった。
「特定の遺伝子変異で発症する乳癌患者は、10歳前後の思春期に最初の細胞で変異が起こり、其の後、同じ変異を持つ細胞が増殖する等して、数十年後に乳癌を発症している事が、ゲノム(全遺伝情報)の解析で判った。」という今回の研究結果、“数十年”というスパンの長さは驚きだが、そんな事も在るのだろう。