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「<大リーグ>田中将投手、右肘靱帯の部分断裂」(7月11日、毎日新聞)
右肘の痛みで15日間の故障者リスト(DL)入りしていた米大リーグ、ヤンキースの田中将大投手(25歳)は、右肘の内側側副靱帯の部分断裂という重傷だった事が10日、明らかになった。球団の公式サイト等によると、リハビリ等を経て復帰する迄最低6週間掛かり、順調に回復しなかった場合は靱帯修復手術を受ける可能性も在る。
田中将は、ニューヨークで磁気共鳴画像化装置(MRI)による検査を受けた後、チーム・ドクターの診断を受ける為にシアトルへ移動。3人の医師は現時点で、修復手術に踏み切る事は勧めなかったと言う。
楽天から移籍1年目の田中将は、前半戦で18試合に登板して12勝4敗、防御率2.51の好成績を残しているが、先発した8日のインディアンス戦後に右肘に痛みを訴えてDL入りした。米メディアでは故障の原因に付いて、日本時代からの登板過多を指摘する声や、田中将の武器で在る変化球のスプリットは肘への負担が大きいとして、「スプリットの投げ過ぎ。」と見る意見が出ている。
仮に靱帯修復手術を受けると、復帰する迄に術後1年以上を要する。此れ迄松坂大輔(メッツ)や田澤純一(レッドソックス)等、手術を受けて復活している日本人投手も少なくないとはいえ、出来れば手術を避けて、早い復帰を目指したい所だろう。
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昨年は日本シリーズで1つ負けただけで、レギュラー・シーズンでは「24勝0敗1セーヴ」という途轍も無い大記録を樹立した田中投手。メジャー移籍1年目の今季も「12勝4敗」(7月9日時点)と、アメリカン・リーグで最多勝利数を誇っていたので、「此の儘勝利を積み重ね、最多勝利を獲得して欲しい。」と期待していたのだが・・・。
「好事魔多し」とは、良く言った物だ。DL入りはしたものの、軽傷と思っていただけに心配だ。投手にとっては命と言える「肘」、其の内側側副靱帯断裂というのだから、可成りの重傷。靱帯修復手術を受けなかったとしても、今季中に復帰出来るかどうか。手術を受けたなら、来季の前半迄登板出来ないのは確実。一日も早い復帰を、唯々願う許りだ。
田中投手が好成績を残しているのに、彼が所属するヤンキースは「46勝45敗」(7月11日時点)で、アメリカン・リーグの3位に低迷している。そんな状況で大黒柱の田中投手が欠けてしまうのだから、ヤンキースの首脳陣も嘸や頭が痛い事だろう。