日刊スポーツ(9月18日)の報道によると、「ゴールデンイーグルスの平石洋介監督が、今季限りで退任する可能性が高い。」と言う。平石監督は今季から同チームの監督を務めているが、チームは現在、3位のマリーンズと1.0ゲーム差の4位で、CS進出を目指して頑張っている。が、フロントと平石監督との関係は良く無い様で、現時点で球団から平石監督に対する来季続投の要請は無いと言う。
“松坂世代”では初のプロ野球監督となった平石監督が、契約期間は「1年」だけだったというのは驚きだ。本当に今季限りで退任となったとしたら、気の毒でならない。たった1年だけで、何が出来ると言うのだろうか?
今季、リーグ優勝は逃したものの、平石監督は非常に頑張ったと思う。序盤から則本昂大投手&岸孝之投手という両エースを欠く中、若手選手を積極的に起用し、CS進出を目指している“今”というのは、評価出来ると思う。フロントとの関係は良く無い様だが、選手達との関係は悪く無いと聞くし。
ゴールデンイーグルスが創設されたのは、2004年11月の事。そして、翌年の2005年からペナント・レースに参戦。今季で15年目を迎える。初年度に監督となった田尾安志氏を1年限りで退任させる等、「オーナーの三木谷浩史氏が気に入らないと、スパッと監督が解任されるチーム。」という印象が在る。今回も、そんな感じなのではないだろうか。
2005年以降の12チーム、“監督1人当たりの平均就任年数”を短い順に並べてみた。又、過去14年間(2005年~2018年)の平均順位も併記。
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「監督1人当たりの平均就任年数が短い順」(2005年~2019年)
1位: バファローズ<8人→約1.8年/人> 約4.5位
2位: ゴールデンイーグルス<7人→約2.1年/人> 約4.6位
3位: スワローズ<6人→約2.5年/人> 約4.0位
4位: ベイスターズ<5人→約3.0年/人> 約4.9位
ドラゴンズ<5人→約3.0年/人> 約3.0位
タイガース<5人→約3.0年/人> 約3.0位
ライオンズ<5人→約3.0年/人> 約2.8位
8位: マリーンズ<4人→約3.7年/人> 約3.8位
カープ<4人→約3.7年/人> 約3.7位
ジャイアンツ<4人→約3.7年/人> 約2.2位
11位:ファイターズ<3人→約5.0年/人> 約2.7位
ホークス<3人→約5.0年/人> 約2.3位
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イメージでは「ゴールデンイーグルスが、断トツの1位。」と思っていたので、バファローズの1位というのは意外だった。「チームの平均順位が高い程、監督1人当たりの平均就任年数が高い。」というのは、概して言えそう。
「監督の就任年数が、長ければ良いと言う訳では無い。」けれど、流石に「1年だけで、結果を出せ!」というのは酷だ。