銀幕大帝α

切り株推奨映画感想ブログにつきグロ画像注意。
御蔭様で16周年。4500作品レヴュー突破。御訪問有難う御座います♪

絶対クリックしてはいけない動画

2013年05月02日 12時40分32秒 | 韓国ホラー
Don't Click
2012年
韓国
93分
ホラー
劇場未公開



監督:キム・テギョン
脚本:キム・テギョン
出演:
パク・ポヨン
チュウォン
カン・ビョル


<ストーリー>
血塗れの人形を持った少女の動画がネット上で話題となる。動画を見てから突如姿を消してしまった妹・ジョンミを救うため、姉のセヒはその動画をクリックするが…。



-感想-

なんか「絶対検索してはいけない言葉」みたいな題名ですな。
この「絶対検索してはいけない言葉」っての、マジで止めておいた方が良いよ。
ググッて後悔したもん。
トラウマになること必至です。

さて本作ですが、呪いのビデオとか呪いの着信とかの流れに乗ったホラー。
今更感はあるんですが、そこそこに怖かったですし、ストーリーも割りときちんとしていて楽しめました。

グロさは全く無いんですけど、ドキッとしたものは結構味わえます。
クローゼットのシーンとかエレベーターのシーンとか、ここでの一瞬映る霊に注視!
普通に観ていたら「ん?」て感じだけど、スロー再生しながら霊の所で一時停止してごらん。
ゾワゾワッてなるよ。
私はすっげぇ身震いしちゃったん。
あっ、夜中に電気消して観る事が前提ね♪

呪いの動画を作った女子高生の悲惨な人生には切なくさせられるし、興味本位で観てしまったジョンミと彼女を助けようとして呪いの連鎖に巻き込まれるセヒ姉妹の顛末には救われない気持ちにさせられちゃう。
姉妹愛もやんわりと描かれてはいるけれど、得体の知れない何かに脅かされる恐怖なるものを全編を通してハイテンポに描いているのでダレ無く観れる点は良かったです。

呪いの元凶である自殺した女子高生の廃家へ足を踏み入れるシーンでは、携帯動画を目線に置き換えて映し出しているので、POV方式のリアルお化け屋敷風味をそれとなく体験出来ちゃう。
ここの演出はセヒが抱く恐怖を視聴者にも同じ様に感じさせるという意味では面白い映像になっているんじゃないでしょうか。

クライマックスとなる姉妹の家での数々のポルターガイスト現象も大袈裟過ぎず、けど次々と姉妹(特に妹)へ襲い来る映像が程好い怖さを与えてくれて、姉セヒの「なんとかしなきゃ!」感、必死感が画面に溢れ出ている事によりドキドキとした気持ちで行く末を見守ってしまいました。

体を張って呪いを解こうとしたものの、やはり結局は‘焼け石に水’だったようで。
一体どうすれば呪いから逃れる事が出来るのか。
それは誰にも解らない。
訳の解らないもの、気味の悪いものには手を出さない事、それが一番だね。

今作の恋人にしたい美女図鑑

セヒ役のパク・ポヨンさん。
名前がポヨンだけに、性格も何処かポヨンとしてます。
でも妹を救う為に我武者羅に霊を相手に立ち向かう所は流石御姉さんという感じで、ついつい「頑張れ!」と応援したくなる気持ちにはさせられちゃう。
この妹と一緒にお風呂に入浴するシーンでのポヨンさが本編で一番可愛らしかったです。

評価:★★★☆
13/05/02DVD鑑賞(新作)
呪いを込めてバナーを押せ!
にほんブログ村
レンタル開始日:2013-05-02
メーカー:KRコンテンツグループ
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヘンゼルとグレーテル

2012年09月28日 23時09分44秒 | 韓国ホラー
HANSEL AND GRETEL/07年/韓国/116分/ホラー/劇場未公開
-監督-
イム・ピルソン
-脚本-
イム・ピルソン

-出演-
*チョン・ジョンミョン
*ウン・ウォンジェ
*シム・ウンギョン
*チン・ジヒ
<ストーリー>
山道を運転中に事故に遭い、車を捨てて森をさまようウンス。やがてひとりの少女に遭遇したウンスは、導かれるように森を進んでいくが…。
<感想>

メルヘンホラーと言えばいいのか
ファンタジックホラーと言えばいいのか。

殺人鬼が出てきて何かするホラーじゃないです。
強いて言うならば、車の事故で森を彷徨う内に辿り着いた一軒家にて、そこに住む3人の子供達によって奇妙な体験を味あわせられる一人の青年の姿を描いたダーク系ホラー。

過去に、ある大人から凌辱的な行為を受けた子供たちが、そのままの姿で時代を超え、親のぬくもりを味わいたいが為に色んな大人を連れ込んで

親選び

をする話ですねぇ。

おどろおどろしいシーンは無いですが、そこそこに不気味な感じには仕上がっています。
一見大人に対する復讐の様な感じも見受けられましたが、ストーリーが佳境に差し掛かり、過去の出来事が明らかになると、これは悲しいお話だったんだなってのが解ります。

欲に溺れる大人ほど子供達にとっては用無しの存在。
怒りに任せて次々と排除していくのです。
そして本当に心から自分たちを愛してくれる大人だけをひたすら求め、待ち続ける。

でもこの家に迷い込んでしまった大人にとっては彼らは全くの赤の他人。
そう易々と心を開くはずも無く。
この決して報われない寂しさ的な雰囲気が作中の随所から出ていて、最後らへんはジーンときちゃったなぁ。
主人公は心から優しさを見せたが為に、彼らの呪縛から解放されたんだろうね。
終始威圧的な態度を取っていたならば他の大人たち同様の運命を辿っていたのかもしれません。

今作も、話の中心にいる3人の子役たちの演技が光っていました。
長男のサイコキネシスを発動する際の形相が怖く、長女のおっとりとした表情から生まれる笑顔が可愛らしく、次女の嫌な事に遭遇すると泣きじゃくるあどけなさがかえって恐ろしくもあり。
子役たちの名演なくしてこの作品は成立しなかったでしょう。

評価:★★★
12/09/27DVD鑑賞(旧作)

にほんブログ村
レンタル開始日:2012-05-02
メーカー:マクザム
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

The Cat ザ・キャット

2012年09月07日 13時59分24秒 | 韓国ホラー
CAT/11年/韓国/105分/ホラー/劇場公開(2012/05/26)
-監督-
ピョン・スンウク

-出演-
*パク・ミニョン・・・ソヨン
*キム・ドンウク・・・ジュンソク
*キム・イェロン・・・ヒジン
<ストーリー>
ペットショップで働くソヨン。ある日、彼女の担当した猫の飼い主が謎の死を遂げた。猫を飼い出した友人も残酷な死を遂げ、ソヨンは得体の知れない恐怖に襲われる。
<感想>

う~ん、安定した作りではあるけれど、どっかで観たことのある様な話なんだよねぇ。
あ、あれだ和製ホラー映画『仄暗い水の底から』だわ。
あれと雰囲気が似ている。
少しだけアレンジしたようなそんな形。

ホラー映画としては及第点。
そこそこに怖い感じにはなってました。

猫による怨念みたいなのもあるけれど、結果的にみると一人の少女のSOSみたいなものかしらね。
遺体を見つけて欲しいが為に、猫好きな主人公に手がかりを与えて見つけ出して貰う話と捉えれば結構悲しいお話ではあります。

殺される側の演技も光ってました。
特に女優たちの“貞子眼”は迫真の演技だと思うなぁ。
恐怖に慄く際の“眼”てなるとああいう感じにはなるだろうね。

閉所恐怖症っていう精神的な病気は何処まで大丈夫なのかが良く解んない。
倉庫の扉は閉められないけれど、自分が勤める店の扉は閉めててもOKとか。
あれかね、初めて訪れる場所は恐怖に縛られちゃって駄目なのかしらね。
貯水タンクなんておもいっきり閉鎖的だからもっとパニックになりそうなもんだろうけど。
その辺の描き方があやふやではありました。

猫娘になっていた幼い少女を演じていたのは『アジョシ』でウォンビンに助けられる少女役の天才子役キム・セロンの妹キム・イェロンちゃん。
哀しい表情の作り方とかはやっぱり姉譲りの上手さがあるなぁとは思いましたよ。
韓国の子役って皆演技派だよね~。

今作の美女図鑑

主人公ソヨン役のパク・ミニョンさん。
恐怖に立ち向かいながらも、真相を探ろうとする勇敢な姿勢に引き込まれました。
ラストで見せた可愛らしい笑顔も素敵だったです。

オフィシャル・サイト(日本語)

評価:★★★
12/09/06DVD鑑賞(新作)

にほんブログ村
レンタル開始日:2012-09-05
メーカー:マグネター
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

人喰猪、公民館襲撃す!

2012年05月13日 15時17分33秒 | 韓国ホラー
CHAW/09年/韓国/121分/モンスターパニック・ホラー/劇場公開(2011/10/22)
-監督-
シン・ジョンウォン
-脚本-
シン・ジョンウォン

-出演-
オム・テウン
チョン・ユミ
主な出演作:『10億』
チャン・ハンソン
過去出演作:『セブンデイズ』
ユン・ジェムン
過去出演作:『母なる証明』
パク・ヒョックォン
キム・ギチョン
<ストーリー>
10年以上も犯罪のない山奥の小さな村で、ズタズタに切り裂かれた死体が発見される。元ハンターのチュンは、人喰猪に襲われたと言い張り…。

怪獣映画史上最小スケールのスペクタクル!

<感想>

邦題からしてコッテコテのギャグムービーなのかと思って観ていたら、意外ときちんとしたパニックムービーだった。
しかも結構グロい。
巨大猪が人間を襲ってバキバキと喰う辺りは音のみの描写にも関わらずグェッてなる。
その後発見されるバラバラな遺体にもゲェってなる。
流石韓国映画だ、この辺の作りには徹底した感はある。

さてその邦題にある‘公民館襲撃’なのだが、てっきりハイライトとなる終盤に起きるのかと思いきや、中盤での見せ場として登場してきた。
この邦題にしたのは多分、親玉となる人喰猪がその全体像をじっくりと曝け出すのがこのシーンであるという、モンスター映画としての大きなポイントになっていたからなのかもしれない。
その前に少し小さめな猪は出てくるのだが、迫力的にも圧倒的にも比べ物にならない。
公民館に出現した猪の方が遥かにモンスターらしくて圧巻だった。
凄腕ハンターもビビリ、小便を漏らしながら立ち尽くしてしまうのも納得な怪物っぷりだ。

猪の造形もB級映画にありがちなチープな作りではなく、それなりに見れるモノになっている点もモンスター好きには嬉しい悲鳴。

公民館を襲撃したその後は、猪が生息している地帯へと場所を移し、ハンターと刑事と女性学者がチームを組み、ウリ坊を餌に親を誘き寄せながら決着をつけるべく戦いを挑んで行く展開へと流れていく。

2時間の大作ながらも然程飽きさせない作品になってはいます。
テンポの良さも然る事ながら、少しユーモア感覚に包まれた雰囲気が更に観易くさせている事も大きい。
恐怖と笑いのバランスが上手く保たれている様にも感じられる。

『ジョーズ』『ジュラシック・パーク』『プレデター』といったハリウッド映画のパロディ感覚な演出も面白い。

ハンターの娘が車におもいっきり轢かれて瀕死状態の中、「無免許運転がバレるとヤバイ」という理由からで藪の中に放棄され、助かるはずだったのに生きたまま喰われてしまったというシーンもブラックな空気に包まれていて苦笑させられた。
そういった場面をチラホラと入れる事で、ダレ場を極力排していこうとする製作者サイドの努力も見受けられ好感が持てました。

只一つ、村に住む常に人形を抱えた頭の弱そうな女は、本筋と何ら関係の無い存在に思えて仕方が無かったのだが、これも韓国映画流の意味の無いブラックユーモアの一つとして捉え、そんなに気にせずそっと受け流す感じで観るのがいいのかもしれないな。

オフィシャル・サイト(日本語)

評価:★★★☆
12/05/09DVD鑑賞(新作)
にほんブログ村 映画ブログ 韓国映画へにほんブログ村 映画ブログ ホラー・サスペンス映画へ
にほんブログ村
レンタル開始日:2012-05-09
メーカー:キングレコード
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

少女たちの遺言

2012年03月13日 19時57分01秒 | 韓国ホラー
MEMENTO MORI/99年/韓国/97分/青春・学園ホラー/劇場公開
-監督-
キム・テヨン
主な監督作:『20のアイデンティティ/異共』
ミン・ギュドン
主な監督作:『20のアイデンティティ/異共』
-脚本-
キム・テヨン
ミン・ギュドン

-出演-
パク・イェジン…ヒョシン
イ・ヨンジン…シウン
キム・ミンソン…ミナ
<ストーリー>
ミナは学校の校庭で交換日記帳を拾う。持ち主はその日に投身自殺、その後怪奇現象が…。
<感想>

ホラーというよりかは女子高生の思春期ならではの問題を描いた作品かと。

禁断の愛=レズビアン

を軸に話が展開していきます。


かなりどろどろとした展開なんですが、時系列が解り辛く私的には難解な作品でした。
話が進んだり戻ったりを頻繁に繰り返すので頭の中がごちゃごちゃとしてきます。


愛していたシウンの冷たい態度により、自殺の道を選んでしまったヒョンシン。
後半はヒョンシンの霊による怪談物語風になり、学校中が様々な怪奇現象によってパニックに陥っていくのですが、怖さというものは全く感じられませんでした。

ただ、悲しい雰囲気は肌に感じましたが。

結論としては“良く解んない”映画です。
時系列を組み込ませてごちゃごちゃにするよりかはストレートに描いた方が話に入り込め易かった様に思いました。

今作の美女図鑑

ヒョシン役のパク・イェジンさん。
大人びいた容姿が印象的。
SKE48の松井珠理奈似のキリッとした表情が良いですね。

ミナのクラスメイトのキムさん。
とっても笑顔がチャーミングな女優さんです。

情報(日本語)

関連作:
『女校怪談(1998)』(シリーズ第1弾)
『少女たちの遺言(1999)』(シリーズ第2弾)
『狐怪談(2003)』(シリーズ第3弾)
『VOICE ヴォイス(2005)』(シリーズ第4弾)

評価:★★
12/03/13DVD鑑賞(旧作)
にほんブログ村 映画ブログ 韓国映画へにほんブログ村 映画ブログ ホラー・サスペンス映画へ
にほんブログ村
レンタル開始日:2002-04-22
メーカー:オンリーハーツ

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする