銀幕大帝α

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犯罪都市 THE ROUNDUP

2023年04月06日 16時26分54秒 | 韓国アクション

THE ROUNDUP

2022年

韓国

106分

アクション/サスペンス/犯罪

PG12

劇場公開(2022/11/03)

監督:
イ・サンヨン

出演:
マ・ドンソク・・・マ・ソクト
ソン・ソック・・・カン・ヘサン
チェ・グィファ・・・チョン・イルマン
パク・ジファン・・・チャン・イス
ホ・ドンウォン・・・オ・ドンギュン
ハジュン・・・カン・ホンソク
チョン・ジェグァン・・・キム・サンフン

<ストーリー>

型破りな刑事・ソクトは犯罪者の引き渡しのためにベトナム行きを命じられる。そこで凶悪犯罪者・ヘサンが起こした事件を知ったソクトは、現地警察を無視して捜査を開始する。

最強VS最狂

―感想―

前作(1作目)にも出ていたチャン・イス、相変わらずゲスな商売やっているようで。

つか、髪の毛ふさふさになっとるやんけ。

その前作でソクトから痛い目に遭わされているから、今回は扱き使われているのが笑える。

が、それ故に脇キャラとしては一番おいしいポジションに立たされており、終盤ではドンソク兄貴に次いで目立ちまくっていた。

はい、今作もドンソク兄貴が本気を出したらもう勝ちゲー。

敵がドンソク兄貴を相手にすると、ボコボコにされる姿しか目に見えてこないので、班長とか若手の刑事とかが代わりに重傷・負傷させられる要員として駆り出されるのね。

で、それを見た、知ったドンソク兄貴の怒りが蓄積されていき、「俺の大切な同僚に何やらかしとんじゃいっ!」と、繰り出されるパンチに力が増し、そうなってくると誰にも止められない、制御不能のゴリラ(笑)です。

人としての思い遣り、刑事としての正義感の強さは続編でも健在。

一度相手にしたら、向こうが半殺しになるまで容赦なく怪力でねじ伏せるのも前作同様、監督が交代してもソクトという男のイメージを壊さず発揮されていますから、格闘シーンに入るとウキウキしない方がおかしい。

絶対に負けないという安心感、一体どこら辺までボコるのかという高ぶる期待感、いや極度の楽しみ。

追われる側の畜生野郎がほんと、文字通りの人の皮を被った悪魔みたいな奴だから、憎しみしか抱けないクズに情けとかは必要ないんよね。

クライマックスとなるバス内でのほぼ一方的な対戦から、おもくそ外にぶん投げての、これまたおもくそに顔面殴打。

痛快、爽快、気分が良い!

追い詰めて普通に逮捕ではなく、追い詰めて相手に肉体的にも精神的にも強烈なダメージを与えて、はい検挙、てのがこのシリーズの醍醐味だよな。

あそこまでやられたら、そりゃ今後ソクトの顔みりゃビビっちまうのも当然だろうて、チャン・イスみたいに。

現実でも、こういう型破りな刑事が沢山出てくれると世の中平和になるのにね~。

体ボロッボロにされた男が上りのエスカレーターに倒れ込み「おい、どうした下りたいのか?」とソクトから嫌味言われるシーン等、殺伐とした中にもちょっとしたユーモアを入れているのも良き。

大金積んだ車で逃走しようとしたチャン・イスに後ろから猛スピードで悪党ヘサンが車で突っ込んでくる、あそこの店の防犯カメラも流れに組み込んだ演出(カメラワーク含む)、すっげえ好み。

前作に好印象持っている人ならば、この続編も期待通りに楽しめるでしょう。

ドンソク兄貴ファンならば、否応なしに「っぱおもしれえ!」てテンション勝手に上がっていると思うよ、んなもん必然に決まっとる。

評価:★★★★

23/04/06DVD鑑賞(新作)

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レンタル開始日: 2023-04-05

メーカー: HIAN

関連作:

『犯罪都市(2017)』(第1作)
『犯罪都市 THE ROUNDUP(2022)』(第2作)

オフィシャル・サイト

 

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鬼と獣

2023年01月23日 17時19分12秒 | 韓国アクション

THE GOBLIN

2022年

韓国

90分

アクション/犯罪

劇場未公開

監督:
キム・ヒソン

出演:
チョ・ドンヒョク
イ・ワン
イム・ジョンウン
ユン・チョルヒョン
カム・ソヒョン

 <ストーリー>

“鬼”と呼ばれる殺し屋・ドゥヒョンは、妻と娘を誰よりも愛していた。ある日、ドゥヒョンは弟分であるヨンミンが犯した殺人の罪を被って逮捕され…。

―感想―

子供の喧嘩に親が出る、つうのを韓国映画が映像化しちゃいました、みたいな(笑)。

けども、これがまあ面白れぇんだわ。

ある意味ヤクザ同士のケジメのつけ方だから血生臭いのなんのって。

そりゃもう愉しい位に血飛沫がシャーシャーと出ますんで。

親の育て方次第では子供がどう育つのかもリアルに描いてる。

服役逃れた方は子が心臓弱いてのもあって過保護に育てたのが丸分かりのクソガキになっているし、罪を被って服役した方は母親がしっかりと育んだのだろう正義感の強い良い子になっている。

しかも出所してから実際に会ってみたら、めっちゃ可愛くなってるのだから、そりゃ鬼と呼ばれた男ですらも目に入れても痛くない程にニヤニヤしちゃうでしょうよ。

今作の可愛い子役図鑑

けどよ、幾ら我が子とは言え、娘自身には母から「父は死んだ」と伝えられているのだから、娘からしたら実の父親も赤の他人。

そんな素性も知らない男が、腕時計プレゼントしてくれたり、抱き締めてもいいか?て聞いてきたら、普通

このおっさんロリコン!?

と気味悪がらないか?1歩処か10歩以上引くだろ、つか逃げるでしょて勘繰ってしまうのだが、まあそこは映画て事で何故か懐いちゃう所は直感で信用を得ての父子の愛と見て許しちゃいましょう。

「本当のトッケビを今から見せてやる」

暴力を止めたはずの男が、鬼となり、眠らせていたスキルを再び爆発させる終盤からクライマックスに掛けての死闘はマジで凄まじい。

お互いに娘を人質に取ってまでして、幸せを掴みに行く壮絶な戦い、その果てにあるのは・・・。

生きてるのか、死んでしまったのか、その辺を有耶無耶なままで劇終しちゃう辺りは韓国映画らしいもので許容範囲。

その後の光景をあれこれ想像しながらエンドロール眺めつつ、俺的には本心として皆が無事だというのを前提に家族の再建を願わずにはいられなかった。

それ位、どちらの父親も子を一番に大事に考え愛おしく想う、その関係性の良さには気持ちが温かくなったんだよなあ。

だから余計に、娘を悲しませたくないのなら、真っ当な人生を送れよ、て思う。

評価:★★★★

23/01/23DVD鑑賞(新作)

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レンタル開始日: 2022-12-02

メーカー: ニューセレクト

 

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モガディシュ 脱出までの14日間

2022年12月04日 17時56分55秒 | 韓国アクション

ESCAPE FROM MOGADISHU

2021年

韓国

121分

アクション/サスペンス

劇場公開(2022/07/01)

監督:
リュ・スンワン
脚本:
リュ・スンワン

出演
キム・ユンソク・・・ハン・シンソン
チョ・インソン・・・カン・テジン
ホ・ジュノ・・・リム・ヨンス
ク・ギョファン・・・テ・ジュンギ
キム・ソジン・・・キム・ミョンヒ
チョン・マンシク・・・コン・スチョル

<ストーリー>

1991年、ソマリアの首都モガディシュ。国連加盟を目指す韓国政府は、アフリカ諸国へのロビー活動に力を入れており、ソマリアでも韓国大使のハンは、現地政府への働きかけに奔走していた。しかし、ライバルの北朝鮮がアフリカでの外交活動では先んじていた上、同国のリム大使による度重なる妨害工作に苦戦を強いられていた。大使館同士の対立が激しさを増していく中、ソマリア国内では反乱軍による内戦が激化し、ついにモガディシュの街は戦場と化してしまう。やがて暴徒によって大使館を追われた北朝鮮のリム大使は、部下の反対を押し切り、韓国大使館への避難を決意するのだったが…。(allcinemaより抜粋)

国か、命か。

―感想―

韓国映画の十八番の一つでもある北と南が協力するってやつやね。

それと又別の十八番であるカーアクション。

これがクライマックスとしての見所になっているのだが、ソマリア国内の反乱軍兵がヒャッハーしている間を本!で車体を防御し銃弾の雨が降り掛かるのを承知で強行突破していくという、韓国映画でしか描けない様なアイデア勝利とも言える凄まじい場面となっている。

ここは滅茶苦茶ドキドキさせられたなあ。

只、このシーンだけなんよね固唾を吞んで見守ってしまったのは。

前半は何故か妙にコミカルな作りになっており、緊張感もへったくれもないんだけど、後半ではそれを挽回するが如くシリアス路線へと変更。

軽と重の差を前後半に大きく分けて持たせる辺りも韓国映画特有て感じではあるが、別にコミカルさは要らんかったかね。

ま、南北の対立と、ソマリア内戦という思いテーマを扱った作品なので、観客にはなるべく軽い描写を見せて物語に対し、すんなりと入り込め易い様にしたいといった製作サイドの思惑があったのかもしれない。

それと副題に「脱出までの14日間」とあるけれど、14日間も掛かった、といった日にち、時間の流れ的なものを余り体感させられずで、なんか二日くらいで脱出出来ました、としか思えなかったのは残念。

印象的だったのはラスト。

同じ朝鮮人として手を組みはしたが、国としてはあくまでも敵同士。

北南問わず、全員で抱き合ってハッピー、のまま終わらず、北の事情も考えての「北の奴ら?そんな人達知りませんよ」と表向き知らんぷりする形で飛行機降りてからは完全別行動を取るのを観て、人としては絆を深めたとしても「国」がそれを知れば絶対認めないんだろうなと、そこら辺りの両国が抱える複雑な心境を大々的に描写させたことで、皆さんは何を思いますか?と監督から訴えかけている風に俺は感じた。

色んな意味でメッセージ色の濃い作品、とも言えるかもね。

処でこの映画、相当な数のエキストラを雇ってる?

内戦中の暴動、虐殺行為等、起きるべくして起きた幾つもの悲劇的シーンに現地の人達が関わっていて、その多さにちょっと驚いちゃった。

評価:★★★

22/12/04DVD鑑賞(新作)

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レンタル開始日: 2022-12-02
メーカー: カルチュア・パブリッシャーズ

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スピリットウォーカー

2022年09月08日 19時54分41秒 | 韓国アクション

SPIRITWALKER

2021年

韓国

108分

SF/アクション/サスペンス

劇場公開(2022/04/01)

監督:
ユン・ジェグン
脚本:
ユン・ジェグン

出演:
ユン・ゲサン
イム・ジヨン
パク・ヨンウ
パク・チファン
ユ・スンモク

<ストーリー>

交通事故現場で目覚めた男はすべての記憶を失っていた。しばらくすると、男は先ほどとは違う顔で目を覚ます。そして突如、謎の女が彼に銃口を向け…。

俺は誰なんだ?
なぜ戦っている?

―感想―

アイデアは斬新だし、話自体も二転三転していて面白い。

のだけど(けどなんやねん)。

元の原題は「幽体離脱者」となっているだけあって、主人公は1日に2回、別の人間の体に乗り移り行動する。

当然ながら乗り移る度に姿形が変わるのだが、直接的に視聴者に対してはユン・ゲサンの顔を見せるのね。

しかし劇中で相対する人物達は乗り移られた人間の顔を見ている訳。

この辺がすっげえ分かり辛いんよ。

え、じゃあ今は主人公って誰になってるの?と瞬時にピンと来ない。

鏡に映したりと間接的に体の持ち主の顔を見せはするが、殆どが一瞬見せに近いてのと、登場人物がやや多い事が「把握」する事に対しての壁にはなっている。

この辺かなあ、ここを演出としてもうちょっと上手く出来なかったのかなあと、敢えて惜しい部分を上げるとすればの話だけども。

コロコロ体が入れ替わる主人公=それぞれの悪党の顔というものを、すんなりとしっかり頭の中で整理出来れば、俺以上に楽しめると思う。

俊敏に動きながらの格闘アクションといい、先が気になり引き込まれる展開といい、1本の映画としては完成度高し。

現にハリウッドでリメイク版が作られるとか。

そのリメイク版では、オリジナルでの俺が感じた不満(分かり辛さ)をどう演出して上手く解消させてくれるのか見物ではある。

終盤での、ようやく他人だと思っていた人間が愛する男だと理解した際のヒロインを演じた女優さんが妙に美人に見えた。

元の体で目覚める寸前にエンドロールへと入る終わり方は好きだな。

評価:★★★☆

22/09/08DVD鑑賞(新作)

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レンタル開始日: 2022-09-02

メーカー: クロックワークス

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パイプライン

2022年08月29日 21時35分52秒 | 韓国アクション

PIPELINE

2021年

韓国

108分

アクション/サスペンス/犯罪

劇場公開(2022/02/04)

監督:
ユ・ハ

『凍える牙』
脚本:
ユ・ハ

出演:
ソ・イングク・・・ピンドリ
イ・スヒョク・・・ゴヌ
ウム・ムンソク・・・チョプセ
ユ・スンモク・・・ナ課長
テ・ハンホ・・・ビッグショベル
ぺ・ダビン・・・カウンター

<ストーリー>

盗油業界最高の穿孔技術者・ピンドリは、数千億ウォンの石油を盗むために大計画を立てた大企業の後継者・ゴヌの提案を拒めず、危険な作戦に合流するが、計画は思わぬ方向にこじれ始める。

完璧に、華麗に、豪快に盗み出せ!

―感想―

スポンサー野郎は畜生者だし、仲間には裏切り者が居るしで、石油盗んで大金せしめる所の話じゃねぇぞ!

こう一筋縄ではいかぬ展開だからこそ、先が楽しみになる。

そりゃすんなり取引成立してたら映画にはならんわ。

タンクを爆破させて(ターミネーターの)審判の日みたいな惨劇で数千人の命が亡くなろうとも、自分の利益しか考えていないスポンサー野郎を如何にガツンと言わせるのか。

転んでもただは起きぬと、そこは主人公が編み出した完璧な策。

痛快な「やり返し」には気分も爽快。

只、銃で撃たれて死亡した課長(多分あの身を挺した突撃は妻を亡くし、自身も癌を患っているから、もう失うものはないという考えから体が突発的に動いたのかも)の恨みだ!とスポンサー野郎をぶっ殺す手前まで行くが、駆け付けた警官に制止させられるんだよねえ。

そこはグッと我慢するのが漢。

多少、気持ち的に晴れやかにはならない悔しさもあるだろうが、相手も逮捕された事だし、後は法に任せるのが正解でしょうな。

自ら手を汚して罪が重くなったら身も蓋もないからさ、怒りを静めたのは偉いと思うよ。

石油盗みの作業自体は地味だけど、そこをしっかりスリルやアクション、ちょっとした笑いも入れてエンターテインメント作品にしちゃう韓国映画は流石ですわ。

評価:★★★

22/08/29DVD鑑賞(新作)

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レンタル開始日: 2022-08-03

メーカー: クロックワークス

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