銀幕大帝α

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PIG/ピッグ

2023年03月01日 16時43分41秒 | 洋画ドラマ

PIG

2020年

アメリカ

92分

ドラマ/ミステリー

劇場公開(2022/10/07)

監督:
マイケル・サルノスキ

製作:

ニコラス・ケイジ

製作総指揮:
マイケル・サルノスキ

原案:
マイケル・サルノスキ
脚本:
マイケル・サルノスキ

出演:
ニコラス・ケイジ・・・ロブ
アレックス・ウルフ・・・アミール
アダム・アーキン・・・アミールの父
カサンドラ・ヴァイオレット・・・ローリー

<ストーリー>

山奥でトリュフ狩りを生業とするロブは、ある日、大切な豚を何者かに盗まれる。豚を取り戻すためにポートランドの街まで下りたロブは、自身の壮絶な過去と向き合うことになる。

俺のブタを返せ。

―感想―

息子の成功を妬んだ犯行かよ、最低だなあの糞親父。

常日頃から自分の事しか考えてねえんだろな、だから母親が自殺図ったりするんだよ。

けどあの親父なのに、あの息子でしょ?

完全に性格が対なるもので、よくまあグレずに好青年へと成長したものだなと。

やっぱ対等に扱われなかった母親の姿を見て、ぜってえ親父みたいな人間にはならねえぞ、と思っての自分なりに正しい道を進んだ結果が、そういう人物を作り出したんだろうねえ。

 

伊達に俺はオスカー俳優の栄光を片時も忘れずに映画の仕事してる訳じゃねえぞ、て事でニコラスケイジの寡黙な演技が内容にピタッとハマって見事に魅せる。

今作では製作にも関わっているだけの事はあり、尋常じゃない程の秘めた演技力が物語を時には熱く、時には優しく左右に動かし、そして鑑賞者の心をも大きく突き動かしていく。

とある一言により、それまで強く抱いていた期待が一瞬で打ち砕かれ感情が悲痛で破裂した事で、膝から一気に崩れ落ちていく演技は素晴らしかったなあ。

こう言っちゃ何だが、本作の直近に出演した作品は妥協で参加した感じはあり、何処か変な役、監督に言われるがままに演じた適当な役が多かったが、製作も兼任している本作は相当の力の入れ様だったのだろう、真の「ニコラスケイジ」を観た気がしました。

内容としては、ちょっとしたロードムービー的なもので、盗られた豚を探す過程の中で、ニコラスケイジ演じる主人公が、過去ではどういった人生を歩んでいたのかを紐解いていく形。

今までの様に派手なドンパチとかそういったアクションは無いけれど、演技派ニコラスケイジを改めて観てみたい方には持って来いの作品。

しんみりとした余韻を残すラストシークエンスも凄く良かった。

因みに、「愛してた」豚ちゃんが超可愛いんです。

ぶーぶー🐷

評価:★★★☆

23/02/28DVD鑑賞(新作)

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レンタル開始日: 2023-02-22

メーカー: カルチュア・パブリッシャーズ

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情報(カリコレ2022)

 

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クライ・マッチョ

2022年05月17日 16時10分28秒 | 洋画ドラマ

CRY MACHO

2021年

アメリカ

104分

ドラマ

劇場公開(2022/01/14)

監督:
クリント・イーストウッド

『リチャード・ジュエル』
製作:
クリント・イーストウッド

出演
クリント・イーストウッド・・・マイク
エドゥアルド・ミネット・・・ラフォ
ナタリア・トラヴェン・・・マルタ

<ストーリー>

かつてロデオ界のスターだったが今や落ちぶれた老人・マイクと、母親に愛想を尽かし路上で暮らす少年・ラフォ。誘拐から始まったふたりの出会いが、それぞれの人生を大きく変えていく。

誘拐した男と、さらわれた少年。
逃亡の果てに二人が見つけた“生きる”道とは―。

―感想―

大して面白い事やっている訳ではないのに、イーストウッド映画て何でか物語に引き込まれる魅力はあるよなあ。

本作を例えるとするならば、そうだな、ヒャッハー!が無い怒りのデスロードて感じかも(笑)。

アメリカから国境超えてメキシコに入り、依頼人から請け負った少年を探し出して、その少年と共に又国境へと引き返すだけの話。

その道中で障壁が起きた為、数週間足止めという形でメキシコの町中で寝泊まりする内に、色んな現地民と交流を深めていく、これ本当に殆ど殺伐した描写がない心温まるヒューマンドラマ。

サスペンス要素も何もない普通のドラマ。

なのに、ここまで魅せられたのはイーストウッド演じるマイクという老人の一人間に強い優しさと、相手によっては真っ向から悪態をつく姿、決してブレないその堂々たる生き方に俺自身も好感を抱いて、要所要所でのちょっとした出来事にも可笑しさに通じる感情を持って観て居られたからだと思う。

結末にも関係するマルタとその姪達との一時が微笑ましく(聾唖の幼女含め姪全員が可愛いのよ)、身寄りのないマイクにとってはこの家族は居心地が良いだろうなと、マイク自身どう決断するのか、その予想がしっかり当たって妙にホッコリした。

只、言葉の壁てものをどうしたのか気にはなったが。

どれだけ歳を取ろうとも彼から見たら遥かに若い女性からモテモテ、羨ましい限りです。

(少年の母親から突然ベッドに誘われてきょどるマイク。もう種もないかもしれないし体力もそうはない爺さんに無茶言っちゃいかんてw

逆にこんな老いぼれ爺さんでもOKだなんて、お前なら婆さん抱けるか?て聞かれたら絶対NO!だから、セックス狂てすげえわ。)

評価:★★★☆

22/05/17DVD鑑賞(新作)

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レンタル開始日: 2022-05-11

メーカー: ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント

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BLISS ブリス

2021年12月10日 14時56分03秒 | 洋画ドラマ
BLISS
2019年
アメリカ
80分
ドラマ
R15+
劇場公開(2021/03/12)



監督:
ジョー・ベゴス
『VETERAN ヴェテラン』
脚本:
ジョー・ベゴス
出演:
ドーラ・マディソン
トゥルー・コリンズ
リース・ウェイクフィールド
ジェレミー・ガードナー
グレアム・スキッパー




<ストーリー>
画家のデジーはスランプに陥り、クライアントからの援助も打ち切られてしまう。家賃も払えなくなった彼女は、現実逃避から売人が勧めるドラッグ“ブリス”に手を出し…。

―感想―

はっきり言う。
かなり観る人を選ぶ映画。

ドラッグが直球に絡んでくると訳分からない内容になっちゃう。
現実と幻覚の境界線が曖昧なのもあり、兎に角とんでもねえ描写が延々と続きます。
しかも監督がジョー・ベゴスだから、生半可な気持ちで鑑賞すると痛い目に遭うよ、特に中盤以降のゴア映像半端ないので。

後、初めにテロップで注意書きがある通りで、画面に極度の加工演出を施しているから、強烈なチカチカに酔うか目が疲れるかも。
俺は疲れた。

80分しかないのに、体感1時間半以上の長さを感じさせられたわ。
まあゴア部分は嫌いじゃないけど、身勝手で自己中な主人公に全く興味惹かれないのも含め、観終えるのがしんどいという意味では苦痛だった。

評価:★★☆
21/12/10DVD鑑賞(新作)
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レンタル開始日:2021-12-03
メーカー:アムモ98

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グリーンランド ―地球最後の2日間―

2021年11月08日 21時37分11秒 | 洋画ドラマ
GREENLAND
2020年
アメリカ/イギリス
119分
アクション/パニック/ドラマ
劇場公開(2021/06/04)



監督:
リック・ローマン・ウォー
『エンド・オブ・ステイツ』
製作:
ジェラルド・バトラー
出演:
ジェラルド・バトラージョン・ギャリティ
モリーナ・バッカリンアリソン・ギャリティ
デヴィッド・デンマンラルフ・ヴェント
ホープ・デイヴィスジュディ・ヴェント
ロジャー・デイル・フロイドネイサン・ギャリティ
ホルト・マッキャラニーパイロット
スコット・グレンデイル



<ストーリー>
巨大隕石が地球に迫る中、政府に選ばれた人々の避難が始まり、建築技師の能力を見込まれたジョン・ギャリティは妻や息子と共に避難所を目指し輸送機に駆け付けるが…。

そのとき何ができる?

―感想―

やっべえ感動しちまっただよぉ。

ディザスタームービーに有りがちな、欲に溺れた人間の愚かさというものを度々描写しているが、そういう人間程、悲惨な道を辿るのよね。
自業自得と嘲笑する一方、この手の奴らから逃げ出せた(危機を脱せた)時の安堵感は半端ない。

悪い人間がいる一方、善人も当然いる訳で。
誘拐された息子が保護されたテントで出会った医療従事者とか、母親のお父さんとか、避難する先々で出会うほんの些細な優しさが俺の心に温かく染みる。
涙こそ出なかったが(出そうになったけど)、目頭が熱くなったよ、こういう時だからこその自然な形で手を差し伸べてくれる人が居る事の有難味。
世の中捨てたものじゃないな、と。
自分の人生が終わるかもしれないてのに、赤の他人にそういう温かい目を向けられるのか?
いや、そんな時だからこそ、何か最後位は人の為に尽くしたいと思うのが善人ではないだろうか。

仮にもし、この世が終わるとなったら俺も、困っている人には率先して声を掛けていきたいな。

本作には多くのテーマ性が含まれているが、主軸となるのは間違いなく家族愛。
逃げている最中でバラバラに引き離されてしまった一つの家族。
そこから、父親は、母親はどういう行動を取るのか。
これが実に理にかなっていて、全く違和感というものは抱かされない。
そういう行動は取らないだろ、てのが無いので、何時3人が再会を果たすのかを固唾を呑んで見守ってしまう。
そして、遂に・・・て瞬間がこちらにも喜びの大きさが伝わって来て、一緒になって胸を撫で下ろしちゃうのよ~。

あーもう!何回、俺を泣かしに来るの!

クライマックスでは世界がとんでもない事態となる。
日本では東京タワーが折れ曲がってしまい、その映像を観る限りでは周辺は完全に「終わっている」。

だが、例え「終わった」としても、選ばれし人達がシェルターに避難したのもあり、世界の再建に向けた「希望」を光らせる。
今後の復興の成功を予感させるラストシーンも含め、非常に完成度の高い作品だった。
パニックシーン然り、人間ドラマ部分然り、全編通して見応え豊か過ぎて、俺自身は大変満足した。

評価:★★★★★
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レンタル開始日:2021-11-05
メーカー:ポニーキャニオン

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ラスト・クリーク

2020年12月25日 21時26分45秒 | 洋画ドラマ
RUST CREEK
2018年
アメリカ
108分
犯罪/ドラマ
劇場未公開



監督:
ジェン・マクゴーワン
出演:
ハーマイオニー・コーフィールド
ジェイ・ポールソン




<ストーリー>
就職の面接に行く途中で迷子になり森の奥深くに立ち往生してしまった女子大学生ソーヤは、冷酷な無法集団から身を守るため、得体のしれない男と同盟を強いられるのだが…。

―感想―

2人組の男に追われている所を助けてくれて匿ってくれた男は麻薬の製造人。

逃げても良いけど森は迷うから、まあもう少しゆっくりしていけや

て事になって、その間に製造方法とかを教わるんだよね。
これが男達に見つかった際に役立つ。

地元の警察の長がグルってのはもうこういう話じゃ定番。
こいつが相当なクソ野郎で、部下まで容赦なく殺しちゃうのだから最低。
最終的に自分の保身に回って、女子大生を追い掛け回していた男も撃ち殺し、自分で全てに片を付けるつもりが、女子大生の反撃に遭いジ・エンド。
クソ野郎以上に救いようのないバカだった。

助けてくれた男が本当に良い人、て位で特に目ぼしいシーンはないが、まあそれなりに飽きなくは観れる。

最後パトカー数台が駆け付けてくれるが、決して立ち止まる事も無く、黙々と歩き続ける女子大生の姿が印象的だった。
それだけこの窮地を乗り切った事で身も心も強くなったという証を示していたんだろうなあ。

評価:★★☆
20/12/25DVD鑑賞(新作)
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レンタル開始日:2020-12-18
メーカー:プルーク

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