純喫茶磯辺

０８年／日本／１１３分／劇場公開
監督：吉田恵輔
出演：宮迫博之、仲里依紗、濱田マリ、麻生久美子、近藤春菜

＜ストーリー＞
娘と二人暮らしの父親が、勢いで始めた喫茶店を巡る、オフビートな人間模様を描く。
＜感想＞
ごめん！本当に仲里依紗ちゃん目的で借りちゃったような感じだったけれど、これが凄く内容が面白かった。

まずはやっぱり仲里依紗ちゃんについて書いておくか。
劇中では殆ど笑わない。
ず～とムスッとした顔をしてます。
でもそのふて腐れた顔が凄く可愛いんですよ！
やっぱり美人だなぁて思う麻生久美子の影さえ薄れてしまう程のキュートさがありますよ。
今年一発目の僕自身が注目すべき女優さんの登場だなぁ。

で、美人女優、麻生久美子さん。
彼女の
「私ヤリマンですから！！」
発言には腰抜かしました(笑)。
彼女の口からそんなセリフ出しちゃっていいの！？
それと、元彼に殴られた時に、少し間をおいてタラリと垂れる鼻血。
凄く好きです、こういうの。
こういった細かい演出が出来る監督って僕の中では評価上がっちゃうんだよね。
普通は出来ない、しない。うん。

そして主演の宮迫博之。
こういうダメ人間演じさせたら上手いよなぁ。
なんだよ、あの見事なでっぽり腹は(笑)。
鼻の下伸ばしてデレデレしながらも、実はしっかりと父親やっている。
現実味ある中年オヤジを彼らしく変キャラにアレンジしながらも、巧く惹きつける演技をする所は流石やね。

喫茶店に集まる客も個性的で面白い。
麻生久美子にセクハラしまくるダンカン、誰彼構わず「君、出身地九州？」って聞く斎藤洋介、警察官にも喫茶店のマスターと間違われる、只座っているだけのミッキー・カーチス。
曲者揃いの客たちを、大物俳優が嫌味なく演じてくれているのが凄く良い！

最後に、肝心のストーリー。
自分勝手に好き放題する父親に嫌気がさして別れた母親に再婚を促す娘。
家族の大切さや、父親の有難さ、そして恋と裏切り。
色んな要素が入っているけど、そこを監督が丁寧に描いているから、とても考えさせられるし、時には笑えるし、それ以上に感動できる。

一店の喫茶店開店によって生まれた、愛の誕生と別れと深まり。
これ程切なくも可笑しい映画だとは思わなんだ。
間違いなく、もう一度観たくなる心に残る逸品！

オフィシャル・サイト

評価：★★★★
０９／０２／０９ＤＶＤ鑑賞
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Ｍｒ.ボディガード／学園生活は命がけ！

DRILLBIT TAYLOR／０８年／米／１０２分／劇場未公開
監督：スティーヴン・ブリル
出演：オーウェン・ウィルソン、レスリー・マン、ダニー・マクブライド、ジョシュ・ペック、デヴィッド・ドーフマン

＜ストーリー＞
自称「武術の達人」であるホームレス男が、いじめられっ子３人組のボディガードとして雇われることになるのだが・・・。
＜感想＞
うわ～絵に描いたような見事なまでのいじめられっ子３人組が出てきたね。

チビ・ガリ・デブ

お前ら中学生か！？ってな位の高校生ダサ組。
いたいた、こんな感じの周りからすっげぇ浮いている奴(笑)。
で、真っ先にいや～な奴の標的にされるんだよな。

この映画でも、見た目からいや～な同級生に新学期初日に目をつけられて、イジメを受ける日々を送るハメになるんだけれど、この３人組の男子って、ビジュアル的にはイケてないけれど、どうも嫌いなタイプじゃないんだよ。
逆に僕的には、友達になりたいって思う程の良い奴らなんだよね。

そんな彼らが低料金で雇うボディガードには、風来坊のオーウェン・ウィルソン。
自称、元軍人なんて言っちゃっているけど、本当はどうしようもないダメ浮浪者。
子供たちを騙して金を受け取ったりしていたんだけれど、何時しか、子供たちの
純粋さに心を動かされ始める。
で、彼らの間に絆が生まれようとした時、子供たちがボディガードの正体に気付いて亀裂が走ってしまう。

子供たちはボディガードに愛想尽かして自ら防衛策を考えだすんですが、そこで参考にするのが

映画『ファイト・クラブ』

だったりして、ちょっと違うだろう！ってな所が妙に笑えます。

ラストでは３人組の団結姿と、オーウェン・ウィルソンの再起を緩いユーモアを交えながら笑いをとり、その後、彼らの絆の復活でホロリとさせる。
そしてエンドロールでのWeezer曲「photograph」で、更に深い感動を呼び起こす。
憎い演出だぜ、こんちくしょう！！

オフィシャル・サイト(英語)

評価：★★★
０９／０２／０８ＤＶＤ鑑賞
学園コメディ　オーウェン・ウィルソン　Weezer　ウィーザー「ｐｈｏｔｏｇｒａｐｈ」　ＤＶＤ新作

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