銀幕大帝α

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殺されたミンジュ

2016年06月09日 20時46分59秒 | 韓国サスペンス
ONE ON ONE
2014年
韓国
122分
サスペンス/ミステリー
R18+
劇場公開(2016/01/16)



監督:
キム・ギドク
『メビウス』
製作総指揮:
キム・ギドク
脚本:
キム・ギドク
撮影:
キム・ギドク
編集:
キム・ギドク
出演:
マ・ドンソク謎の集団のリーダー
キム・ヨンミン容疑者1
イ・イギョン謎の集団メンバー1
チョ・ドンイン謎の集団メンバー2
テ・オ謎の集団メンバー3
アン・ジヘ謎の集団メンバー4
チョ・ジェリョン謎の集団メンバー5
キム・ジュンギ謎の集団メンバー6



<ストーリー>
ある夜、ひとりの女子高生が惨殺された。これを機に、ひとりの男が7人組の謎の集団に誘拐され拷問を受ける。以来、事件に関わったほかの者たちもひとり、またひとりと誘拐され…。

少女が葬り去られた日、
良心はすべて
この世から消えた。


-感想-

どうやら殺される女子高生の名前「ミンジュ」は民主主義の「民主」と掛けているようです。
この裏側に隠されたテーマをどれだけの人が理解・把握する事が出来るのでしょうかねぇ。
当然“低脳”な私がそれに気づくはずもなく(例え気付いたとしても監督の示す真意までには辿り着けないでしょう)、最後まできちんと観ましたが何かを感じるとか何かに気付かされる事もないまますっかり取り残されてしまった感じ。

監督の投げかけに全く答えられず、ごめんなさいですわ。

内容はギドク監督らしい重たいものなんですが、これまでのギドク作品と比べると衝撃度は割りと低め。
意外と言っちゃ失礼かもだが、拷問シーンも雰囲気そのものは緩かった。

殺人に関わった人間達を拷問する側に集められた者達は普段の生活に不満を抱いているってのが理由で、リーダーが呼び掛けて集った所までは判明出来る。
ただ、素人の集まりに過ぎないので、余りにも非道なリーダーの拷問を容認出来なくなり、一人また一人と抜けていきます。
その辺はまだ観てて分かるのですが、何故に毎回皆してコスプレしているのか、ミンジュが殺された真相って何なのか、この辺がさっぱりでしてねぇ。
表側としての答えが明確に提示されていないので、観終えた時はモヤモヤとした気持ちしか残らないんです。
裏側にある答えを解ける人だけが余韻に浸れる、もしくは考えさせられるラストシーンを迎えられるのかも。

社会派的な作品になるのでしょうか。
ちょっと自分には難し過ぎました。

初めに拷問を受けて解放される男をキム・ヨンミンが演じていますが、後でネットを観て知った事なのですが、彼は本編内で1人8役もしているらしいです。
全然気付かなかった。
これも何かの意味があるんでしょうか。
因みにその8役とは「殺人犯の一人」、「弟を留学させた兄」、「ウエイターに威張る男」、「女性をDVする男」、「自動車工場の社長」、「騙したお金を返さない男」、「サラ金の取立男」、「修行僧」だとか。
DVする男と自動車工場の社長て同一キャラなのかと思ってた。
別キャラなの?
こういうのも含めても奇妙な作品。
んまぁそれがギドク監督らしさ、なのかもしれませんが。

これから書く事は人によってはどうでも良いことかもですが、韓国の若い女性ってなんであんなにも婆臭い下着履いているんだろう。
どの映画でもそんな印象。
エロティズムが全く抱けないのよ、そんな地味パンティじゃ。

評価:★★★
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オフィシャル・サイト(日本語)

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