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銀幕大帝α

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狂い咲きサンダーロード

2009年03月16日 23時36分32秒 | 邦画アクション
80年/日本/98分/劇場公開
監督:石井聰亙
出演:山田辰夫、戒谷広、大池雅光、中島陽典、上谷忠、小林稔侍、南条弘二

<ストーリー>
幻の街サンダーロードを舞台に、権力に取り込まれた暴走族や右翼に戦いを挑む特攻隊長の姿を描く。
<感想>
石井聰亙作品の中でも、一番カルト的人気を博しているのが本作。
ようやくレンタルでDVDが初お目見えですよ。

今観れば映画学校生が撮ったようなショボくて内容が薄い作品でしょうけど、なんちゅうの?監督の当時の若さゆえの

「滅茶苦茶な映画撮ったるゾ!」

みたいな情熱が猛烈に爆発していて、その熱気がムンムンと画面から伝わってくるんですよ。
こういう低予算だけれど、役者・ストーリー・セリフ全てが暴走し過ぎた作品って、何かこう観ていて目が離せなくなるし夢中になれるんですよね。

ラストの多数の暴走族と右翼を相手にたった一人で銃撃戦に持ち込むシーンなんて、爆発にしろ、演出にしろ、演技にしろ、小道具にしろ(バズーカ砲ね)、ホントどうしようもないんだけれど、

「ここは皆で盛り上げたるゾ!」

的な想いが凄くて、何度も観たくなる愛らしさがあるよね。

映画は情熱と意欲だけじゃ出来ないとは分かっているけど、本作でそれを言っちゃあ野暮でしょう。
むしろそれらが逆に変なパワーを引き出し、一部の愛好家のマストアイテムになっちゃっている。
公開してから20年以上も経つというのに、今でもこうしてカルト的な傑作として伸し上がり語り継がれているのだから、やっぱり映画作りは金かけるより愛情だよ、マジで。

にしても本当危なっかしい作品やね(笑)。
シャブを打つガキ(ボカシ付き)、スーパー右翼(なんじゃそりゃ)、「君が代」を歌いながら登場する小林稔侍(最高!)、加え色男とベッドインしている小林稔侍(ホモい!)。

今の小林稔侍が魔墓狼死に見えるよ。
でもなんか・・・渋い・・・。

評価:★★★★
09/03/16DVD鑑賞
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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
いえてます (カズ)
2009-03-20 00:19:40
時代を感じさせました
わけがわからない作品でしたが
カルトなんですよね
山田辰夫 すごい役者ですよね
返信する
>カズさんへ (ヒロ之)
2009-03-21 01:45:50
昔の映画!って感じですけど、その時代に作られた中でも異色の出来ではないでしょうか。

こういう作品は、情熱が感じられて好きです。
勢いだけで作ったような作品ですけど、それがまた良いですね。

昨日観た『おくりびと』に山田辰夫が出ていましたが、えらい老けていてビックリしました。
でも、声はあのままでした(笑)。
返信する
TBありがとうございます (ONE OF THE BROKEN)
2012-02-01 21:25:55
私が初めて観たのはビデオソフト化された時なので、もう20年以上前になりますが
根底に流れるメッセージ性はまったく色あせていないです。
映画製作は予算とアイデアが一番重要だとは思いますが、今作のように勢いや情熱みたいなものがそれを凌駕することもあるという見本のような作品ですね。
特に映画監督を目指す若者に観てもらいたい作品です!
返信する
>ONE OF THE BROKENさんへ (ヒロ之)
2012-02-02 23:19:37
コメント有難うございます。

そんな前に観られてたんですね!
私は作品の存在は知っていましたが、レンタル店にも無く、まだDVD化されていなかったので幻の作品でした。
無事DVD化された事で観れましたが、いやぁ監督の映画作りの情熱さがびんびん伝わってくる力作になっていました。
仰る様に、映画作りを目指している人には教科書代わりに観て欲しいですね。
返信する

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