現実逃避ING

やるせない毎日からの逃避行。

ノーカントリー

2008年04月15日 | 映画
麻薬取引の金を偶然にも持ち逃げすることになり、マフィアの追っ手から追われることになった男の逃亡劇。

追う男である殺し屋のシガーは、金が最後には自分の下へ流れてくると信じている。追われる男、元ベトナム戦争兵のモスは、追う者が誰であろうと、金を持って逃げ切れると信じていた。

とにかく、追う男シガーの冷たく凍るような表情が怖かった。ほんの少しの世間話さえも受け付けない、殺すか殺さないかの二択だけがそこに存在しているという恐怖感。おまけに実体のつかめない消火器型のエアーガンのような武器。

シガーから感じられる恐怖とは裏腹に、モスが何故逃げ切れると信じて逃亡劇に打って出るのかがいまいち感じられなかった。兵役の経験から、というのも後付で知った話。

徴兵制もなく、戦争もない日本人には、兵役で死線を潜り抜けた経験があるというのがそう簡単には理解し難いのか。単に私が理解できなかっただけか

全体を通してシガーの表情に圧倒された。そして、決してイイ形では終わらないという結末に気持ち悪さ倍増。最後の殺しのシーンが映像になってなかったのが唯一の救いだったかも知れない。

そういえば、結局あの大金ってどうなったんだっけ?と、何だか重要な部分を見逃していたんじゃないかと、最後まで気持ち悪さが残ってしまった。

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