現実逃避ING

やるせない毎日からの逃避行。

この胸いっぱいの愛を

2005年10月08日 | 映画
20年前の自分。突然のタイムスリップ。同じ境遇を持った数人のエピソード。

とは言うものの、ほとんどが伊藤英明演じる鈴谷比呂志とミムラ演じる和美姉ちゃんのストーリー。それでも、他のエピソードがまったく無関係ではないところがミソだ。

観終わっていろいろ考えてみると、ただ和美姉ちゃんを今でも想っているというだけじゃ割り切れない部分があってモヤモヤしている。

20年前の自分には「素直になる」ことを後押しするだけで終わってしまっている。今の自分に起こった本当の出来事を知ってもなお、和美姉ちゃんのことだけ考えている。そのことをどう捉えるのか?

それがパンフでプロデューサーと監督が言っている「最後のシーンをカットするかどうか」の考え方なんだろう。観終わった直後は、ただ単純にあのシーンはなくて良かったと思った。でも、モヤモヤしながらさらに思いに耽っているとあった方が良いと思えてくるから不思議だ。

「もし人生でひとつだけやり直すことができるなら…」
そんなことが出来るとしても、それはそんなに都合のいいことじゃない。
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