ふくの映画ブログ

映画の紹介です

「6才のボクが、大人になるまで。」

2019年06月10日 | ドラマ映画
2014年の映画の紹介です

監督はリチャード・リンクレイター。
主人公のメイソンが子供から青年に成長していく12年間を、断続的に撮影して作られたドラマ作品です。
主演・出演はエラー・コルトレーン、パトリシア・アークエット、ローレライ・リンクレイター、イーサン・ホーク。


6歳のメイソンは、母と姉のサマンサと暮らしています。
離婚して遠くに住んでいる父が久々にメイソンたちに会いに来て、3人は楽しい時を過ごしました。
ある日、母の仕事で引っ越すことになり、そこで母はビルと再婚します。
ビルにはメイソンとサマンサと同じ年頃の子どもがいて、4人はすぐに仲良くなります。
ある日父がメイソンとサマンサを迎えに来て車に乗せると、ビルに叱られたばかりの2人はぎくしゃくします。
話が続かない状態に「このままじゃいけない」と思った父は、いったん車を止めて楽しい話題を引き出すのです。
その後、ビルの横行は酷くなり、外泊した母は友人の車でメイソンとサマンサを迎えに来ました。
着の身着のままの状態の2人は、残されたビルの子供を心配するのです。
数年後、サマンサは15歳になり、メイソンも思春期を迎えようとしていました。

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アカデミーでは「作品賞」「監督賞」「助演男優賞/イーサン・ホーク」を含む5部門にノミネートされ、「助演女優賞/パトリシア・アークエット」が受賞しています。

当初本作のタイトルは、当初『12 Years』が有力でしたが、『それでも夜は明ける』(原題:12 Years a Slave)が公開され、懸念して『Boyhood』になったんですね。

監督のリンクレイターはイーサン・ホークに、
「撮影期間中に自分が死んだなら、自分の代わりに作品を仕上げるよう」
伝えていたそうです。
映画は代役なく、撮影が完了しました。

メイソン役のエラー・コルトレーンは、今年11月に公開予定の「ザ・サークル」(トム・ハンクス、エマ・ワトソン主演)に出演しています。

12年にわたる撮影について、イーサン・ホークは語ります
「ものすごい変化があったよ。
撮影が始まった頃、主人公のエラーはチャイルドシートに座っていたけど、最後には自分で運転をするようになったんだ。」




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「地獄でなぜ悪い」

2019年06月10日 | 日本映画
2013年公開の日本映画の紹介です

監督は園子温。
本物のやくざで映画を撮るっていう、極道コメディです。
主演・出演は國村隼、長谷川博己、堤真一、星野源、二階堂ふみ、友近。


十代の平田達4人は、映画作りのサークル『ファックボンバーズ』を結成し、街を練り歩いては被写体を探す毎日です。
その頃、やくざの武藤組と池上組は抗争のさ中で、武藤の妻・しずえは押し入ってきた池上組の組員を惨殺して服役します。
武藤の娘はテレビのCMで活躍するミツコで、しずえの願いもむなしくCMは打ち切りになってしまいます。
およそ10年後。
平田達は相変わらず被写体を探す毎日に暮れていました。
平田は祠に
「映画を撮りたい。平田。××××-△△△△」
と書いた紙を入れ、願をかけます。
武藤組長は服役中のしずえに会い、しずえの、「ミツコの映画を観たい」という願いをかなえようと考えます。
そのミツコは売れない女優で、逃亡中の橋本と家に連れ戻され、武藤は橋本に刀を振りかざします。
その時ミツコは、
「その人は映画監督よ!」
と叫び、映画撮りの準備をしていた武藤はガラっと態度を変えるのです。
顔面蒼白状態の橋本は逃げ出し、捕まる直後、祠の平田のメモを見つけるのです。

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この映画は、トロント国際映画祭/観客賞(ミッドナイト・マッドネス部門)、
ファンタスティック映画祭/作品賞・監督賞
日本アカデミー賞/新人俳優賞 (星野源)
などの受賞があります。
ヴェネツィア国際映画祭オリゾンティ部門で公式上映されて、上映後に観客から7分間のスタンディングオベーション(立ち上がっての拍手喝采)があったんですね。

ちょっと気の毒な橋本公次役は星野源。
主題歌も歌っています。
テレビドラマの出演も多く、古くは2003年の「WATER BOYS」の出演、近年は大ヒットの「逃げるは恥だが役に立つ」(2016)の出演があります。




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