ふくの映画ブログ

映画の紹介です

「ハッピーエンド」

2019年07月18日 | ヨーロッパ映画など(英語圏以外)
2018年公開の映画の紹介で

監督はミヒャエル・ハネケ。
期待を裏切らない(?)いや~な気持ちになる、サスペンス映画です。
 主演・出演はイザベル・ユペール、ジャン=ルイ・トランティニャン、マチュー・カソヴィッツ。


13歳のエヴは愚痴ばかり言う母にうんざりして、ある日薬を盛ります。
母が入院する事になり、エヴは別れて住んでいる父のトマの家に移ります。
その家にはトマと現在の妻、姉のアンヌと息子ピエール、エヴの祖父のジョルジュなど、大家族です。
食事の最中、ジョルジュはエヴの年齢を聞いてきます。
しかし何度となく「誰だったか」と尋ねるのです。
引退した父の建築業を受け継いだアンヌは、会社で問題があり、勤めるピエールとてんてこ舞いの日々です。
ある夜、ジョルジュは車を車庫から出し、どこかへ出かけます。
翌朝使用人が、アンヌにジョルジュの姿がどこにもみえないと伝えます。
間もなく事故の知らせが入り、骨折で済んだものの、ジョルジュはわざと事故を起こしたのでした。

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この映画はSNS投稿の為の、携帯の録画から始まります。
実に生々しい画面が映し出されます。

ミヒャエル・ハネケ監督は、ある日本の事件に大きなインスピレーションを受けたと語ります。
映画の中でも、日本的なものがちょっと出てくるんですね。

HPから、
『一家は、同じテーブルを囲み、食事をしても、それぞれの思いには無関心。SNSやメールに個々の秘密や鬱憤を打ち込むだけ。』
『そんな家族の中、ハネケは祖父ジョルジュと疎遠だった孫娘エヴの再会に光を当てる。』

ジョルジュ役はジャン=ルイ・トランティニャン。
近年では、「愛、アムール」(2013)で、セザール賞・主演男優賞を受賞しています。

奇行のエヴ役はとっても綺麗でかわいいファンティーヌ・アルドゥアン。
映画の終盤で、トランティニャン扮する祖父ジョルジュと対するシーンは負けず劣らずです。
「少女ファニーと運命の旅」(2017)の出演があります。




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「シークレット・ロード」

2019年07月18日 | ドラマ映画
2014年製作、劇場未公開映画の紹介です

ディート・モンティエル監督の、ドラマ映画です。
この映画は、2014年8月に亡くなった名優ロビン・ウィリアムズ最後の主演作品です。

銀行に26年勤めているノーランは、妻のジョイとも仲が良く、平穏で幸せな毎日を送っています。
ある日、父が心不全で倒れたと連絡を受け、ノーランは介護施設を訪ねます。
その帰り道、ノーランが運転する車の目の前を男性が横切り、怪我がないか確認しました。
その男性・レオは男娼で、ノーランを客と思いモーテルに誘います。
モーテルでは、ノーランはレオの体には触れようとせず、自分の身の上話をします。
その後もノーランはジョイに嘘をつき、レオに会いにいくのです。
ある日、ノーランがレオをマンションまで送った時、レオの雇い主が仕事の事で文句を言うのが見えました。
ノーランは車を降りて、お金を渡すからレオに構うなと男に迫りますが、男に顔を殴られてしまいます。
その後、ノーランは友人に頼み、レオのためのアルバイトを紹介してもらいます。
しかし、レオは面接に来なかったと教えられるのです。

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ノーラン役は故・ロビン・ウィリアムズ。
 ゴールデングローブ賞主演男優賞は、「グッドモーニング, ベトナム」(1988)、「フィッシャー・キング」(1992)、「ミセス・ダウト」(1994)の3本も受賞しているんですね。
「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」(1998)で、アカデミー助演男優賞を受賞しています。
この受賞の時のスピーチで
「とりわけ、天国にいる父に感謝します。
父に俳優になると言った時、『すばらしい。だけど溶接工の資格も取っとけよ』と言ってくれた」
と皆を笑いを誘っていたんですね。

ジョイ役はキャシー・ベイカー。
「ウォルト・ディズニーの約束」(2014)、「アデライン、100年目の恋」(2015)の出演があります。




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「バトル・ロワイアル」

2019年07月18日 | 日本映画
2000年公開の日本映画の紹介です

監督は故・深作欣二。
興行収入30億円を超える15R指定のバトル映画です。
主演・出演は 藤原竜也、ビートたけし、前田亜季、山本太郎、安藤政信、柴咲コウ、栗山千明、塚本高史、高岡蒼甫。


経済は破綻して少年犯罪が激増し、自信をなくした大人たちはひとつの法律を作りました。
新世紀教育改革法【通称BR法】です。
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城岩学園中学校3年B組の七原秋也は、修学旅行のバスの中でクラスの仲間たちと騒ぎます。
七原が目を覚ますと皆も寝ていて、ガスマスクをしたバスガイドが近付き、七原を殴って気絶させます。
次に七原が目を覚ました場所は教室で、皆も一緒でクビに金属の首輪が付けられていました。
間もなく軍隊と担任だったキタノが現れ、
「このクラスは全国の中3の中から本年度のBR法に選ばれた。
3日以内に最後の1人になるまで殺し合うように」
と、淡々と伝え、説明のビデオが放送されます。
生徒たちは怒りだす者もいて、七原の親友は見せしめに首の輪を爆発されて死んでしまったのです。
間もなく出席順番に武器が入ったバッグを渡され、外に出されました。
七原は出て間もなく親友が好きだった中川典子を守ろうと一緒に行動します。
コンピューターで管理されている島で、絶望して自殺する者や闘う者、亡くなった生徒は定期的にキタノが発表するのです。
七原は斧を持った生徒に襲われ、自分の武器の鍋のふたで応戦しますが、揉み合っているうちに生徒の頭に斧が刺さってしまうのです。
七原はすっかり動転してしまいます。

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原作は、高見広春の同名小説『バトル・ロワイアル』です。

日本アカデミー賞では
「優秀作品賞」「優秀監督賞」「優秀脚本賞」「優秀主演男優賞/藤原竜也」「優秀音楽賞」などの受賞があります。

15R指定について、深作監督は、
「中学生に観てほしくて作った作品なのに」
と遺憾の意を表明したとか。

2009年に、映画監督のクエンティン・タランティーノは、
『バトル・ロワイアル』を過去20年間で見た中で最高の映画として高く評価しているんですね。
この映画の栗山千明を見て、「キル・ビル」(2003)の出演を依頼したんですね。

生徒は42名ですが、ホントに中学3年生だったのは3名で、他はより上だったんですね。
因みに藤原竜也は3つ上。
柴咲コウは4つ上。
栗山千明は1つ上。
塚本高史は3つ上。
安藤政信は10も上。
山本太郎は9つ上。




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