ふくの映画ブログ

映画の紹介です

「トスカーナの贋作」

2019年08月24日 | ヨーロッパ映画など(英語圏以外)
2011年公開の映画の紹介です

監督はアッバス・キアロスタミ。
フランス、イタリア合作のラブ・ロマンス映画です。
この映画でジュリエット・ビノシュは、カンヌ国際映画祭のコンペティション部門で女優賞を受賞しています。


イタリア、トスカーナ。
彼女は、村の講堂で行われている講義を息子と聞きに来ました。
イギリス出身の作家ジェームズ・ミラーは、
〝贋作は価値を下げるものではなく、本物の良さを再評価するためにある〟
と話し、彼女は聞き入ります。
数日後、彼女は経営するギャラリーで、作家ジェームズと再会します。
彼女がジェームズを誘って街をめぐります。
2人は、〝トスカーナのモナ・リザ〟について熱く語ります。
その後カフェで夫婦と間違われたのをきっかけに、2人はうその夫婦を演じることにするのです。
レストランで席を立った彼女は、紅いルージュの塗って見違えるようになります。
彼女は次第に、偽の夫婦関係を本物にしたいと思い始めていたのです・・

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固有名詞が無い彼女役はジュリエット・ビノシュ。
たくさんのセザール賞主演女優賞ノミネートがあります。
「イングリッシュ・ペイシェント」(1997)、では アカデミー助演女優賞を受賞しています。
今年10月公開の「真実」が控えています。
なんと監督は是枝裕和。
なな、なんと主演はカトリーヌ・ドヌーヴ。
共演にイーサン・ホーク、リュディヴィーヌ・サニエ!!

ジェームズ役はウィリアム・シメル。
オペラ界を代表するバリトン歌手なんですね。
 映画では、「愛、アムール」(2012)の出演があります。







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「グラン・トリノ」

2019年08月24日 | ドラマ映画
2009年公開の映画の紹介です。

監督・主演はクリント・イーストウッド。
俳優業最後の仕事と演じたヒューマン・ドラマ映画です。


アメリカ、ミシガン州。
フォードの自動車工を50年勤めたウォルトは、最愛の妻に他界され、葬儀が行われます。
数人の孫たちも参加し、へそ出しのスタイルにウォルトは嫌悪を隠せません。
ウォルトの息子たちはその父の顔色を見て、相変わらずと言い合います。
ウォルトの隣人はモン族が住み始め、人の出入りの多さにウォルトはぶつぶつ言います。
モン族の息子タオは仲間のギャングにそそのかされて、ある夜ウォルトの『グラン・トリノ』を盗みに入りますが、ウォルトに気付かれ逃げ去ります。
その後モン族人の庭でタオたちとギャングが揉め始め、ウォルトが銃を取り出し追い払いました。
モン族人は習慣でお礼にたくさんの贈り物をウォルトに届け、ウォルトは
「いいかげん、やめてくれ!」
更に、タオの姉の気丈なスーは、盗みの代償としてタオに何か手伝いをさせてほしいと強引にウォルトに頼むのです。
仕方なく引き受けたウォルトは、やってきたタオに木に止まっている鳥の数を数えさせる始末です。
しかしある日、地下から運びきれない冷凍庫があり、ウォルトはタオを呼ぶようになるのです。

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ご存じのとおり、今年3月にクリント主演の「運び屋」が公開され、この映画は最後ではありませんでした。

『グラン・トリノ』は、フォードの車種、フォード・トリノの、 1972年から1976年に生産されたものなんですね。

この映画は評価も興業も良かったにもかかわらず、アカデミー賞のノミネートがありません。
同じワーナー・ブラザースの『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』が推薦されたらしいんですね。
・・そんなこともあるとは・・
クリント監督作品のなかでも、この映画はとてもお勧めです。






コメント (2)
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