ふくの映画ブログ

映画の紹介です

「グラン・トリノ」

2019年08月24日 | ドラマ映画
2009年公開の映画の紹介です。

監督・主演はクリント・イーストウッド。
俳優業最後の仕事と演じたヒューマン・ドラマ映画です。


アメリカ、ミシガン州。
フォードの自動車工を50年勤めたウォルトは、最愛の妻に他界され、葬儀が行われます。
数人の孫たちも参加し、へそ出しのスタイルにウォルトは嫌悪を隠せません。
ウォルトの息子たちはその父の顔色を見て、相変わらずと言い合います。
ウォルトの隣人はモン族が住み始め、人の出入りの多さにウォルトはぶつぶつ言います。
モン族の息子タオは仲間のギャングにそそのかされて、ある夜ウォルトの『グラン・トリノ』を盗みに入りますが、ウォルトに気付かれ逃げ去ります。
その後モン族人の庭でタオたちとギャングが揉め始め、ウォルトが銃を取り出し追い払いました。
モン族人は習慣でお礼にたくさんの贈り物をウォルトに届け、ウォルトは
「いいかげん、やめてくれ!」
更に、タオの姉の気丈なスーは、盗みの代償としてタオに何か手伝いをさせてほしいと強引にウォルトに頼むのです。
仕方なく引き受けたウォルトは、やってきたタオに木に止まっている鳥の数を数えさせる始末です。
しかしある日、地下から運びきれない冷凍庫があり、ウォルトはタオを呼ぶようになるのです。

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ご存じのとおり、今年3月にクリント主演の「運び屋」が公開され、この映画は最後ではありませんでした。

『グラン・トリノ』は、フォードの車種、フォード・トリノの、 1972年から1976年に生産されたものなんですね。

この映画は評価も興業も良かったにもかかわらず、アカデミー賞のノミネートがありません。
同じワーナー・ブラザースの『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』が推薦されたらしいんですね。
・・そんなこともあるとは・・
クリント監督作品のなかでも、この映画はとてもお勧めです。






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「ノクターナル・アニマルズ」

2019年08月23日 | サスペンス映画
2017年公開の映画の紹介です

監督はトム・フォード。
サスペンス・ドラマ映画です。
主演・出演はエイミー・アダムス、ジェイク・ギレンホール、マイケル・シャノン、ローラ・リニー。


展示会の奇抜なレショプションは大成功を収めましたが、オーナーのスーザンは疲れ切っていました。
ある日、元夫のエドワードからスーザン宛てに小包が届きます。
「君との別れがきっかけで小説を書いた。感想を聞かせて欲しい」
本の題名は「夜の獣たち(ノクターナル・アニマルズ)」
スーザンに捧ぐと書かれていました。
夜、スーザンは本を開きます・・
--------------
トニーは、妻と娘を乗せて夜のハイウエイを走っていました。
2車線にもかかわらず、遅い運転で2台の車にふさがれるように走っていたトニーはクラクションを鳴らします。
しかし、乗っている男性数人にわざと車をぶつけられ、トニーの車はパンクしてしてしまいます。
男達はパンクを直して警察に行こうと言い、トニーと妻・娘を別々の車に乗せました。
ところが暗い道にトニーは置き去りにされ、何とか警察に連絡し妻と娘の捜索をしてもらいます。
間もなく、居場所がわかったと警察から連絡が入ります。

--------------
スーザンは分かれる前、自分の身近な話題ばかりを小説にする元夫をなじった事を思い出していました・・・

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公式HPからの引用です

「観て理解する」のではなく、色彩、ファッション、現代アートなど視覚を通して、感覚が刺激される。
観たら最後、心のざわめきを抑えることができない、極上の恋愛映画にしてミステリー映画が誕生した。

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この映画のラスト・シーンの解釈をめぐって激論が交わされているらしいんですね-。

この映画ではアカデミー賞で、「アカデミー賞助演男優賞/マイケル・シャノン」のノミネートがあります。

エドワードとトニーはどちらもジェイク・ギレンホールが演じています。






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「愛が微笑む時」

2019年08月23日 | ロバート・ダウニー・ジュニア
1994年公開の映画の紹介です

監督はロン・アンダーウッド。
ファンタジー・コメディ映画です。
主演は、時に5役になるロバート・ダウニー・Jr。
他、トム・サイズモア、エリザベス・シュー、キーラ・セジウィック。


1959年、サンフランシスコ。
ある日運転手のわき見運転でバスが高架下へ落ちてしまいます。
4人の乗客が横転したバスに上ると、運転手が昇天していきます。
死んで昇天してしまうと悟った、ハリソン、ペニー、ジュリア、マイロの4人は、慌てて近くにいた生まれたばかりの赤ちゃん・トーマスにとり憑きます。
マイロたちは7歳になるまでトーマスをあやしたり見守りますが、他の人には見えません。
やがて幻覚が見えると思われたトーマスは病院に連れて行かれそうになり、マイロたちは姿を消すことに決めるのです。
それから30年。
相変わらずトーマスを見守るマイロたちですが、トーマスには見えません。
ある日天空からバスがマイロたちの前に現れ、迎えに来たと言います。
やり残したことが出来ると聞いていなかったマイロたちは愕然とします。
何とか時間をもらい、マイロたちはトーマスに代りにやってもらおうと慌てるのです。
ところが、いきなり助手席と後部座席に現れたマイロたちを見てトーマスは事故ってしまいます。
幻覚ではなかったことを知り、落ち着いたトーマスは話を聞き、自分も悩みを抱えながらもマイロたちの思いをかなえようと考えるのです。
とは言ったものの、それぞれがトーマスに乗り移ってしまうから大変です・・

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原題は『 HEART and SOULS 』です。

トーマス役はこのころまだ20代後半のロバート・ダウニー・Jr。
この映画でサターン主演男優賞を受賞しています。
前年の作品「チャーリー」では、アカデミー主演男優賞ノミネート、英国アカデミー賞主演男優賞を受賞しています。
「シャーロック・ホームズ」(2010)では、ゴールデングローブ賞 主演男優賞(ミュージカル・コメディ部門)を受賞しています。

さて!!
主演の「ザ・ボヤージュ・オブ・ドクター・ドリトル」が来年公開予定です!!







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「TIME/タイム」

2019年08月22日 | SF映画
2012年公開の映画の紹介です

監督はアンドリュー・ニコル。
SF・ミステリー映画です。
主演・出演は、ジャスティン・ティンバーレイク、アマンダ・サイフリッド、キリアン・マーフィー、オリヴィア・ワイルド、マット・ボマー、アレックス・ペティファー。


近未来。
人類は遺伝子操作で25歳から年を取らなくなることが可能になり、『時間』が通貨となり、人々は自分の『時間』で日常品まで支払うことになりました。
 残り時間は左腕に光る表示であらわされ、『0』になると命を落とす仕組みです。
『時間』は分け与える事が可能だったのです。
ある朝目を覚ましたウィルは表示が24時間を切っていることを確認します。
その日の仕事帰りに寄ったクラブで、ウィルは時間をたくさん持っている富裕層の男性をギャングから救いました。
その男性は100歳を超えていて、これ以上生きたくないとウィルに話し、富裕層が住む『グリーンゾーン』の仕組みを暴露します。
ウィルが目を覚ますと時間は100年以上になっていて、男性は死に絶えたのです。
ウィルはスーツを買いこみタクシーで『グリーンゾーン』に乗り込みます。
 一方、時間管理者レイモンドは亡くなった男性の時間を探し、ウィルを捕まえて拘束します。
ウィルは逃げ出し、知り合ったシルビアを人質に車で逃走します。
しかしギャングに、シルビアまでも時間を盗まれてしまうのです・・・

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主演はジャスティン・ティンバーレイク。
10個のグラミー賞と4個のエミー賞を獲得している、かな~り有名なミュージシャンです。
「ソーシャル・ネットワーク」(2011)、「人生の特等席」(2012)、「女と男の観覧車」(2018)の主要な出演など、多数あります。

シルビア役はアマンダ・サイフリッド。
動きが激しいシーンがあるのはこの映画が初めてなんだとか。
5インチ(約12.5センチ)のプラダやイヴ・サン・ローランのハイヒールを履いての全速力は、ジャスティンと手をつないでいたから無事撮影できたんですね。





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「闇金ウシジマくん」

2019年08月22日 | 日本映画
2012年公開の日本映画の紹介です

監督はこの作品が初映画の山口雅俊。
コミックが原作のPG12指定のドラマ映画です。
主演・出演は、山田孝之、林遣都、大島優子、やべきょうすけ、崎本大海。


小川純は、主催する東京大イベントを成功させようとやっきになっています。
あるイベント会場でスポンサーを探す純は、親しくなった猪俣が突然男たちに詰め寄られるのを目にします。
カウカウファイナンスの社長・丑嶋は、借金の取り立てでごまかす猪俣を有無を言わせずを連れ去ってしまいます。
呆然と事の成り行きを見送る純に丑嶋は言います。
「金は奪うか奪われるかだ」
その後、会場費用の支払いを迫られている純は、カウカウファイナンスに行ってお金を借ります。
保証人など必要ない代わりに、通常「トニ」(10日で2割の利息)を「トゴ」(10日で5割の利息)と説明され、純は違法な闇金業者と知ります。
10日後、女性に利息を取り立てに行った丑嶋は、その場で警察に逮捕されます。
拘留中、5人から被害届が出ていると知った丑嶋はつぶやきます。
「一人は小川純だな」
そして、多額の示談金をせしめようとしている純は、カウカウファイナンスからの呼び出しにのこのこ出向くのです・・・

***************************************************
真鍋昌平の同名コミックが原作です。
社会の底辺で金や欲望にまみれて生きる人々の実態が描かれ、いつも大変気の毒な役者さんがいます。
今回は小川純役の林遣都。
究極のシーンでは、丑嶋役の山田孝之が椅子までも用意してあげたとか・・

TVの時のバットの寸止めはありませんが、この映画は電気コードでの軽快な(?)丑嶋の威嚇が見応えありです。

コミックは『ビッグコミックスピリッツ』に2004年から2019年の不定期連載。
ドラマは2010年10月からと、2014年1月から。
この映画の続編は
「闇金ウシジマくん Part2」(2014)
「闇金ウシジマくん ザ・ファイナル」(2016)

どのシリーズも丑嶋役は山田孝之。
汗をかかない事に徹した、にもかかわらずこの映画の撮影は山田が恐れていた7~8月!!
撮影ごとに扇風機の風を受け、冷却シートを常備したんですね。



ドラマで良く観られた風景



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「ハート・ロッカー」

2019年08月21日 | 戦争映画
2008年公開の映画の紹介です

監督はキャスリン・ビグロー。
アメリカ軍爆弾処理班を描いた戦争アクション映画です。
主演・出演は、ジェレミー・レナー、アンソニー・マッキー、ガイ・ピアース、レイフ・ファインズ。


2004年、イラク。
戦争が続く現地では、アメリカ軍の爆発物処理班が死と隣り合わせの中任務を行っていました。
ブラボー中隊ではその日の任務の終り頃、突然爆弾が爆発しトンプソン軍曹が命を落としてしまいます。
その後、ジェームズ二等軍曹がリーダーとして派遣されてきます。
ジェームズは就任当初から安全対策も行わず、無防備な姿で爆弾に近づき、しかし、速やかに解除していきます。
中隊のサンボーンとエルドリッジは面白く思いませんでしたが、ジェームズの解体処理した爆弾数を聞くと言葉が出ませんでした。
数日して、中の任務だけでは退屈だからと軍医が皆の任務に同行します。
しかし、民間人を追いやろうとした時暴発が起き、軍医は吹き飛ばされ、見ていたエルドリッジは動転して騒ぎだしたのです。
一方ジェームズは、DVDを売りに来る少年がスパイではないかと思い、独断で調査をしていました。
しかし、誤って同行した仲間を傷つけてしまうのです・・

****************************************************
冒頭から暴発のシーンを見たせいで、その後の解体シーンはドキドキものでした。
爆弾に詳しくない為、汗が滴っただけで爆発するのではないかと気が気でなかったんです。・・・ばか・・!?

この映画はアカデミー賞で9部門のノミネートがあり、
「作品賞」「監督賞」など6部門で受賞しています。

この映画のタイトルは、アメリカ軍のスラングで「苦痛の極限地帯」「棺桶」を意味するんですね。

演技者たちは、実際にアメリカ軍の軍事訓練を受けて撮影に臨んでいるようです。
通常のハリウッドの撮影条件とは違い、個人用のバスルームや空調の整ったトレーラーなしの、過酷な撮影現場だったんだとか。





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「シャイニング」

2019年08月21日 | ホラー映画
1980年公開の映画の紹介です

監督はスタンリー・キューブリック。
スティーヴン・キング原作のホラー映画です。
主演・出演は、ジャック・ニコルソン、シェリー・デュヴァル、ダニー・ロイド。


アメリカ・コロラド州。
ジャックは、ロッキー山脈の上に建つ、『展望ホテル』に面接に訪れます。
ホテルでは冬の5ヶ月間閉鎖するための住み込みの管理人を募集していました。
ホテルのオーナーは、その間の仕事の話の他に、
「孤独に耐えなければならない。
以前の管理人は神経がまいってしまって妻と2人の娘を殺害してしまった」
と、ジャックに話します。ジャックは、
「小説の新作を書くので大丈夫」
と答えます。
そして、ホテルの閉鎖の日、ジャックと妻・ウェンディー、幼い息子・ダニーはホテルにやって来ます。
ジャック達が案内されている間、料理主任のハロランはダニーと話をします。
ハロランはダニーには自分と同じ未来を見れる能力があり、それは『シャイニング』といい、過去も観る事が出来ると話します。
ダニーが「237号室」について尋ねると、ハロランはそこには近づかないよう忠告します。
3人の生活が始まり、ダニーは初日から2人の少女の姿に脅かされます。
ある日ダニーは「237号室」があいているのを見て、中を覗いてみてしまいました・・

****************************************************
有名なジャケットのジャック・ニコルソンの狂気の表情は、撮影はわずか2秒のシーン、
費やした時間はなんと、2週間かけての190以上のテイク!!

キューブリック監督は、『エクソシスト2』の制作の依頼を断ってのこの映画参加だったんですね。
原作と多くの違いがあり、スティーヴン・キングはかなり批判的だったんだとか。

ダニー役はこの時5歳のダニー・ロイド。
5000人の候補者の中から抜擢されたんですね。
成人前に俳優業を辞めて、現在は生物学の教授とか。

さて、
この映画の続編「ドクター・スリープ」が、今年冬に公開予定です!!

監督はマイク・フラナガン。
主演は、ユアン・マクレガー。

ジャック・トランスの息子ダニーの40年後の姿が描かれるんですね。





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「私の中のあなた」

2019年08月20日 | ドラマ映画
2009年公開の映画の紹介です

監督はニック・カサヴェテス。
アメリカの人気作家・ジョディ・ピコーの小説が原作の、ヒューマン・ドラマ映画です。
主演・出演は、キャメロン・ディアス、アレック・ボールドウィン、アビゲイル・ブレスリン。


冒頭で、サラとブライアン夫婦の次女・アナの言葉が入ります。
「私は遺伝子操作で生まれた・・」
--------------------------------------
アナはペンダントを現金化してもらい、バスに乗って弁護士事務所を訪れます。
CMに登場するほど有名な弁護士アレクサンダーは、依頼主の11歳のアナの話を聞きます。
アナは資料を提出し、
「姉のケイトは白血病で、私は生まれた時から何度も骨髄移植の手術をさせられている。
提供を拒否したい」
と話し、冗談と思っていたアレクサンダーは依頼を引き受けます。
母親のサラはアナに告訴されたことを知らされ、「ケイトはどうなるのか」と怒り狂います。
ケイトが生まれて白血病と知った時、サラとブライアンは大変悲しみました。
ところが、医師は「オフレコですが」と、「完全に適合する子供の遺伝子操作は可能」と話すのです。
アナは姉ケイトを救うために命を授かったのでした。
その後、裁判所に呼ばれ、裁判官はアナと2人だけの話し合いを設けます。
アナは、姉のケイトは大好きでとても仲がいいと話すのです・・・

************************************************
サラ役はキャメロン・ディアス。
ノーメークで、しかもケイトのために髪をカットするシーンがあります。
この映画の撮影の最中に、父親が他界してしまうという訃報があったんですね。

アナ役はアビゲイル・ブレスリン。
「リトル・ミス・サンシャイン」(2006)でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされています。
他に「幸せのレシピ」(2007)・「幸せの1ページ」(2008)・「ニューイヤーズ・イブ」(2011)・「8月の家族たち」(2013)
など、出演作品は多数ありです。







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「サイド・エフェクト 」

2019年08月20日 | サスペンス映画
2013年公開の映画の紹介です

スティーヴン・ソダーバーグ監督の最後の劇場作品と公言された作品です。
ジャンルはサイコ・スリラーなんですね。
主演・出演は、ジュード・ロウ、ルーニー・マーラ、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、チャニング・テイタム。


ある日、夫・マーティンがやっと出所して新しい生活が始まるというエミリーは、自ら車を駐車場の壁に衝突させます。
軽症ですんだエミリーに、精神科医・バンクスは、入院しない代わりに自分のクリニックに来ることを約束させます。
約束通り現れたエミリーに、バンクスはうつ病だと診断します。
バンクスはエミリーを以前診察していたシーバート医師に連絡をとると、“アブリクサ”という新しい抗うつ剤が効くのではないかとアドバイスを受けます。
エミリーに“アブリクサ”を処方したエミリーは元気になりますが、副作用で夢遊病の症状が現れるようになります。
ある日マーティンが帰宅すると、台所で料理をしていたエミリーがいきなりナイフでマーティンを何度も刺し始めます。
エミリーは夢遊病の状態にあり、“アブリクサ”の副作用が重要視されます。バンクスは精神科医としての信用を失いつつ、不審な点に気付くのです・・

*********************************************
『サイド・エフェクト』とは、副作用の事です。

エミリー役はルーニー・マーラ。
「ドラゴン・タトゥーの女」(2012)では、アカデミー主演女優賞、「キャロル」(2016)ではアカデミー賞助演女優賞にノミネートされています。

ちなみに、この後監督は5本の作品を撮っているので、公言実行ではありませんでした~
その5本とは・・

「恋するリベラーチェ」(2013)
「ローガン・ラッキー」(2017)
「アンセイン ~狂気の真実~」(2017製作 劇場は未公開)
「ハイ・フライング・バード -目指せバスケの頂点-」(2018製作 劇場は未公開)
「ザ・ランドロマット -パナマ文書流出-」(2018製作 日本公開未定)





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「白いカラス」

2019年08月19日 | ニコール・キッドマン
2004年公開の映画の紹介です

監督はロバート・ベントン。
人種差別・DVなど、差別や偏見について描かれたヒューマン・ドラマ映画です。
主演・出演はアンソニー・ホプキンス、ニコール・キッドマン、ゲイリー・シニーズ,エド・ハリス。


老齢の元古典文学の教授・コールマンは、ある時若い作家・ネイサンと出会います。
2人は意気投合し、コールマンは自分に若い恋人がいるとネイサンに話します。
恋人は大学の清掃係の美しいフォーニアでした。
フォーニアは時々、「あの男が来る」と怯えます。
フォーニアは暗い過去を持ち、夫のDVから隠れるようにしていたのです。
ある日コールマンは、ネイサンにフォーニアを紹介しようと食事の席を設けます。
ところがフォーニアは突然の紹介に怒り出し、出て行ってしまうのでした。
ある晩コールマンの家の外で、フォーニアの元夫がクラクションを鳴らし続けます。
コールマンが外に出て威嚇すると、元夫は
「その女は2人の子供を殺した」
と言い、その場を去りました。
コールマンはフォーニアを慰め、自分自身のの深い過去を話すのです・・

*********************************************
この映画はコールマンの現在と過去が同時進行で進みます。

原題は『The Human Stain』直訳で人間の傷あとの事ですが、『白いカラス』という意味もあるらしいんですね。
フィリップ・ロスの小説「ヒューマン ステイン」が原作です。

コールマン役は現在はアンソニー・ホプキンス。
若かりし頃の役はウェントワース・ミラー。

ネイサン役はゲイリー・シニーズ。
「フォレスト・ガンプ/一期一会」(1995)、「アポロ13」(1995)、「グリーンマイル」(2000)の出演が・・・ってどれも主演はトム・ハンクスじゃね!?





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「あなたへ」

2019年08月19日 | 日本映画
2012年公開の日本映画の紹介です

監督は降旗康男。
故・高倉健の最後の主演映画となったドラマ映画です。
主演・出演は、高倉健、田中裕子、佐藤浩市、草彅剛、余貴美子、綾瀬はるか、三浦貴大、大滝秀治、長塚京三、原田美枝子、浅野忠信、ビートたけし。


富山の刑務所で指導教官を務める倉島英二は、ある日遺言代行の女性の訪問を受けます。
倉島は、亡くなった妻・洋子の絵手紙を2通渡されます。
「ありがとう」
「故郷の海に散骨してください」
倉島は故郷の長崎県の平戸に向かおうと思い、退職後2人で旅行予定だったキャンピングカーの手入れを始めます。
道の駅に着き、ポリに水を汲もうとして男性と譲り合います。
その後、その男性・杉田もキャンピングカーに乗っていて、連れだってキャンプ場で寝泊まりします。
饒舌な杉田でしたが、朝早くに出発していて、倉島の車に杉田からの本が下げられていました。
大阪へ向かう途中の駐車場で、車が動かなくて困っている田宮が倉島に声をかけてきます。
同じ方向へ向かうので倉島が乗せてあげると話すと、田宮は喜んで自分の車から大きな鍋を積み始めます。
田宮は物産展でいか飯を売っていて、倉島は手伝う事にして2000杯といういかの皮をむき始めます。
遅れてきたという南原がやってきて、倉島はほっとします。
その後、倉島は洋子との思い出の『竹田城跡』を訪ね、山を登り始めます。
刑務所の慰問歌手であった洋子が、開催されている音楽界で歌っていて、倉島は聞きにやってきていました。
その後上手く歌えなかったという洋子と、倉島は色々なことを語り合ったのでした。

*****************************************************
205本目の主演作品となるこの映画で、倉島役の高倉健は「第37回報知映画賞」主演男優賞を受賞しています。

日本アカデミー賞では「優秀賞」に10個の受賞があり、
「最優秀賞」では最優秀助演男優賞(大滝秀治)最優秀助演女優賞(余貴美子)の受賞があります。

※「優秀賞」選出の際に高倉健も選ばれていましたが、
「若い人に譲りたい」
と辞退していたんですね。






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「スクランブル」

2019年08月18日 | アクション映画
2017年公開の映画の紹介です

登場車は、計75億円超!!

監督はアントニオ・ネグレ。
フランス&アメリカ合作の、クライム・アクション映画です。
主演・出演はスコット・イーストウッド、フレディ・ソープ。


フランス・マルセイユ。
オークション会場では、世界2台しかない高級車“37年型ブガッティ”が出品されています。
金額はどんどんせりあがり、男性が4100万ドル(約44億円)で落札しました。
会場の外に、フォスター兄弟が待機しています。
兄のアンドリューは高架下を通るトレーラーの上に乗り、弟のギャレットは車でゆく手を妨害します。
2人はまんまと“37年型ブガッティ”を盗み出し、アンドリューが運転してその場を去りました。
翌日取引相手に車を持って行くと、突然銃を持った一団が現れ兄弟は連れ去られます。
2人を拉致したのはブガッティを落札した男性・モリエールでした。
ガレージには名車が並び、アンドリューもギャレットも大興奮です。
ギャレットは、モリエールが恨みを持つ相手・クレンプからある車を盗むと取引を持ちかけます。
解放されたフォスター兄弟がクレンプ邸に行くと、ガレージには赤いフェラーリがずらりと並んでいたのです。

***********************************************
さて、アンドリュー役は知る人ぞ知る、クリント・イーストウッドの息子様で、クリソツです。
「グラン・トリノ」(2009)、「インビクタス/負けざる者たち」(2010)にちょっとの出演があります。
「パシフィック・リム: アップライジング」(2018)では準主役です。

冒頭の“ブガッティ”は、ラルフ・ローレンの博物館に所蔵されている本物から、修復のために使われた実際の鋳型を借りて、レプリカを2台作ったんですね。
“フェラーリ250GTO”は、当時のエンジンや多くの本物同様の部品を使ったリクリエーションモデルということです。
それ以外はすべて、南仏の個人のコレクターが所蔵している実物を借りたんですね。

画像に登場車の一部を列挙しました。




ブガッティ タイプ57


シェルビー AC コブラ 427


オースチン・ヒーレー 100-6(ハンドレッド・シックス)


ポルシェ 356 スピードスター 1956年式


フェラーリ 250 GTO 1962年式



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「キャプテン・フィリップス」

2019年08月18日 | 実話をもとにした映画
2013年公開の映画の紹介です

監督はポール・グリーングラス。
実話をもとにしたサスペンス映画です。
主演はトム・ハンクス。
拘束された恐怖が現実的に伝わってくる熱演です。


その日、助手席の妻と家族の事を話しながら、フィリップスは空港へ向かいます。
--------------------------------------------
ソマリア、エイル。
ムセは、将軍から金を用意するよう言われていると男たちにけしかけられ、その日民間船を襲う為の船に乗るメンバーを選びます。
--------------------------------------------
オマーンの港についた船長のフィリップスは、貨物船『マークス・アラバマ号』に乗り込みます。
出航後、ソマリア海域を通ることでフィリップスは不安を覚え、訓練を始めますが2隻の追跡船に気付き本番に切り替えます。
海軍オペレーションにつなぐもたいしたアドバイスもなく、フィリップスは無線の小細工と高速にして波をたたせ何とか撃退しました。
ところが翌日、同じ1隻が執拗に船の周りに入り込み、梯子をかけられ乗りこまれてしまったのです。
フィリップスは数人を残して、船員達に機関室の奥に隠れているよう指示します。
そのうち下に降りて行ったムセを、隠れていた船員達が逆に拉致し、交換条件になります。
フィリップスはわずかのドルを渡し救命艇で帰るよう促します。
しかし交換の際、フィリップスは引き込まれてしまい、救命艇は海へ降りてしまいます。
間もなくムセは交渉人から連絡をうけ条件をいいますが、なかなか進まない状況にいらつき始めるのです・・・

*********************************************
この映画はリチャード・フィリップスの回想録『キャプテンの責務』が元になっています。

アカデミー賞では、「 作品賞 」「助演男優賞/バーカッド・アブディ」を含む6個のノミネートがあります。

フィリップス役はトム・ハンクス。
役作りのためにフィリップス船長本人とは製作前に数回会って、事件の事や海上勤務の日課など詳しく聞いたんですね。
この映画に出演のきっかけとなった一つに、ポール・グリーングラス監督の映画全てに紹介されている、
「グレーゾーン」(どちらとも付かない状態の事)
に興味があったとか。

ムセ役はバーカッド・アブディ。
ソマリア系アメリカ人の俳優、映画監督、映画プロデューサー。
この映画が俳優デビューです。
「アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場」(2016)、「グッド・タイム」(2017)「ブレードランナー 2049」(2017)など多数の出演があります。

××××× ソマリアの海賊 ×××××

2008年には111件の襲撃があって、42件乗っ取られてしまったんですね。
2010年にも35隻の船が奪われて、650人以上の人質がとられてます。
海賊は乗っ取った船を自分たちの「母船」として、そこから高速の小型船を使って商船を襲撃していくとか・・・






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「ゲーム・ナイト」

2019年08月17日 | コメディ映画
2017年製作、劇場未公開の映画の紹介です

監督はジョン・フランシス・デイリー、ジョナサン・ゴールドスタイン。
コメディ映画です。
主演・出演はジェイソン・ベイトマン、レイチェル・マクアダムス、カイル・チャンドラー。


ゲーム愛好家のマックスとアニーは、あるバー主催のゲームで知り合い結婚します。
週末、友人を招いた恒例のゲームの日に、マックスの兄・ブルックスもやってきます。
ゲームを楽しく過ごしたブルックスは、翌週は自分のところでゲームをしようと誘います。
しかしブルックスの、ことごとく2人を馬鹿にした態度にアニーは怒り心頭です。
翌週、皆が集まるとブルックスは「ミステリーゲーム」と宣言し、勝者に素晴らしい品物を用意します。
すると突然FBI捜査官が訪問し、皆に書類を配ります。
更に覆面の男たちがやってきて、格闘の末ブルックスを連れ出します。
「随分凝った演出」
と皆感心し、配られたファイルで謎を解こうとし始めます。
しかし、ブルックスは本当に連れ去られてしまったから大変です。

********************************
マックス役はジェイソン・ベイトマン。
「消されたヘッドライン」(2009)、「ザ・ギフト」(2016)の出演があります。

ブルックス役はカイル・チャンドラー。
「ウルフ・オブ・ウォールストリート」(2014)、「ファースト・マン」(今年2月公開)の出演があります。






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「12人の怒れる男 評決の行方」

2019年08月17日 | サスペンス映画
1997年テレビ映画版の紹介です。

監督はウィリアム・フリードキン。
1957年公開の映画のリメイク、サスペンス映画です。
主演・出演は、ジャック・レモン、ジョージ・C・スコット、アーミン・ミューラー=スタール。


暗い画面の中、
「殺してやる!!」
と聞こえた後、列車の遠のく音が響き、裁判中の加害者の青年の顔が映ります。
裁判官は12人の陪審員に、評決の討議と注意を呼びかけます。
「これから皆さんで、事実と虚嘘を見分けて下さい。
合理的な疑問が生じた時は無罪の判決を、
疑問なき場合は有罪を評決してください。
但し、評決は全員一致で。」
------------------------------------------
蒸し暑い中、12人は討議室に入り、机と椅子を並べ陪審員の番号順に座ります。
「完全に有罪に決まっている」と数人がお互い声を掛け合い、野球や仕事の話などをします。
陪審員長が討議を進め、打診をしてまず『有罪・無罪』を投票します。
すると、陪審員8番が一人だけ『無罪』と言い、すぐ終わると思っていた皆は驚きます。
理由を聞くと陪審員8番は、どちらかはわからないが有罪の確証がないと話します。
話し合いで、一人2分の持ち時間で何故有罪か陪審員8番を説得する形を取ります。
殆どが、目撃証言や証言などを聞いて『有罪』と言いますが、陪審員8番は冷静に疑問点を投げかけます。
時間がかかる事でイライラする者や、個人的に青年の育ちを中傷するものなどが現れます。
そして、再度投票すると、『無罪』は2名に増えていたのです・・

**************************************************
このテレビ映画は、オリジナルと区別するため「評決の行方」という副題が付けられています。
元は「テレビドラマ」『Westinghouse Studio One』(1948年 - 1958年)の1エピソードだったんですね。

事件の映像は一切映らず、陪審員の話で想像するのみです。

陪審員3番役のジョージ・C・スコットは、ゴールデングローブ賞助演男優賞を受賞しています。

『有罪』を覆していく陪審員8番役はこのころ70歳ちょいのジャック・レモン。
「ミスタア・ロバーツ」(1955)でアカデミー助演男優賞を、
「セイブ・ザ・タイガー」(劇場未公開、1973年製作)でアカデミー主演男優賞を受賞しています。

≪ オリジナル版 「12人の怒れる男」 1957年公開 ≫

監督:シドニー・ルメット。
主演・出演:ヘンリー・フォンダ。

オリジナルの映像ですが・・


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