あなたの想いを描く吉田肖像美術”四方山話”

肖像画家のたわごと・日常便り

「吉田秋光酒場訪問記」といってもいつものお店

2010年03月16日 | 肖像画

                    

酒場訪問記今回は、といってもいつものお店をローテーションしているだけのようにも思えますが、狭い世界で生活していますので、やむを得ずといった感が。それにしても訪れるお店の提灯には言い尽くせぬ何かが・・・。これがよいのです。(何が?)

いつもの酒場訪問のブログを書いている最中、何やらFAXがカタカタと鳴り出しました。長野県在住の方から肖像画ご依頼のFAXを頂きました。F8号2点の肖像画ご依頼のようです。誠にありがたいことでしっかり描かせていただきたいと思います。いつもながらお客様のご支持あっての肖像画家業ですので感謝の一言に尽きます。

実際に肖像画制作の仕事といえば、お客様があってのことで、一般個人の方のご依頼要求には厳しい物があり、それを基準に描き上げてのみ商談が成り立つ世界です。今日はお世話になっている画材屋さんにお邪魔しました。そんな中で、絵描きさんを多くみている社長さんの一言が印象的でした。それは”多くは奥さんが仕事をして助けているから”でした。もちろん奥様や家族の協力は大切なことですがほどほどな領域を超えている実態も、肖像画という仕事柄、周りを不安にして幸せそうな肖像画は描けません。これって私が一番避けたいと思っている項目で、家族に負担をかけてまで自己陶酔(マスタベーション)するのであれば、私は肖像画の仕事を離脱する覚悟でいます。大切な人の犠牲の上に座布団を敷いて芸術家を語っている奴はまぎれもなく”クソ”です!(いくらでも反論してください、これは自分にも言い聞かせていることかもしれません。)家族の幸せが基本で、その為の仕事です。それができなければ綺麗事ではなくどんな職種でも就職させていただきます。年齢も年齢なので雇ってくれるかはなはだ疑問ですが。だからいつもある意味緊張感に包まれています。こんな緊張感は世間一般の仕事でも一線で頑張っている方にとっては当たり前のことと思います。四六時中真剣勝負を余儀なくされているこの肖像画家の仕事にとっては、酒場訪問は私の唯一の癒しの場かもしれません。明日も頑張るぞーッ。(ちょっとカッコイイ飲む為の言い訳でした。今夜は少し飲み過ぎたようです。何かあったのでしょうか?こんな夜のブログは過激発言満載!)

                     

                     

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肖像画TV「迷宮美術館」のお話その2

2010年03月16日 | 肖像画

                      

写真一番上は一生懸命に描かれた模写作品です。下がルーベンスの作品。同じ肖像画を描くのでもいろいろな追及の仕方があるのかもしれません。技巧的には大変素晴らしいと思います。今回は肌の白さの秘密(制作手法)を追っています。

ルーベンスの模写テーマから離れますがついつい仕事柄日常の肖像画の制作視点で見てしまいます。下の写真がお客様からお預かりした写真とすると、肖像画の仕事ではこの写真を元に肖像画を制作するわけです。そうなると気になるのですが実物の絵より5歳くらい老けて見えることです。ここは実際の肖像画の仕事では大事な外せないポイント、女性であれば分かっていただけるでしょう。(描くことより批評することは百倍容易いとは言えますのでゴメンナサイ。)このような観方は肖像画を依頼する方の一般的な視線かもしれません。細部の個所は人相的な見方(やはり目の部分でしょうか)です。似ているけど微妙にちょっと違うという雰囲気。肖像画ご依頼の背景には凄い想いがあり、依頼される方の観察眼には一目置きます。目の位置が1ミリずれても似なくなるという事はよくあること。もちろん100%完璧はあり得ませんが、(完璧であればルーベンス本人になってしまいます)模写というのは単に技巧的なことではないと言いたかったのかもしれません。肖像画家の視点で好き勝手なことを言ってしまいました。釈迦に説法ですみません。肌の白さは見事で素晴らしいですね。

ルーベンスといえば最近弟子の作品と思われていた「ベツレヘムの幼児の虐殺」が真作と分かりサザビーズで90億円の値がついたとか。

                       

                     

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肖像画TV「迷宮美術館」その1

2010年03月16日 | 肖像画

                       

ルーベンスの肖像画を模写作品を通して検証しようと企画された番組ですが・・・。下描きを斜線状に黒と黄色を混色した絵具で描いていることは周知のことです。番組ではこれを再現した、模写という視点から読み解いています。(ルーベンスの贋作鑑定の際は赤外線でこの斜線が重要になります。)

                     

                     

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