ファンデーションを簡単に綺麗に塗る方法。細密な描写をする際にはキャンバスの表面状態は大きく影響します。細目キャンバスを使用する場合もあるのですが、更に表面に拘ればそれなりの工夫を必要とします。実際には簡単にできることに越したことはありません。肖像画教室に来ている方で、昔アルバイトで左官屋さんのお手伝いをされていた生徒さんがいます。その方はファンデーションをヤスリがけすることもなく、見事に綺麗な表面を作り出します。指で表面を擦っても指の腹にいっさい抵抗がありません。見事にツルッとしています。ご本人曰く、ペインテイングナイフの腹部分に力を入れるように、力を入れた状態で塗り込むとのことでした。どうしてもナイフのエッジ跡が残る事が多かったのですが、やや少ない量でキャンバスの目に対してつぶす感覚です。一気に上から下へあるいは横方向にナイフを移動しきる。これがコツのようです。ご依頼いただいているF8号サイズのキャンバスで試みることに・・・、実際に綺麗な表面を作ることができました。使い慣れていたはずのペインティングナイフでしたが、ちょっとした力の配分でここまで違うとは、今までの苦労は何だったのでしょうか。
「吉田肖像画教室」
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