「僕のなかの壊れていない部分」白石一文

　風邪になる前から読み始めて、風邪がなおりそうなメドがついてようやく
　読み終えた。長い２週間だった。僕が好きな比喩的表現は控えめで、これ以上分解すると違う意味になってしまうため、むづかしい言葉が多いなあと思った。不幸な人間は記憶力がいいと思っているんだけどここでの主人公もそう。これじゃ人も許せないけど自分ももっと許せなくて息苦しいね。こんな人物がでてくると極端な話（殺人）になりそうだけど、そんなことはなく、周りの方が大変そうだ。
　思っていることが文字に化けて浮かばれるのならそれでいい。海に沈んだボールペンを勢いよく洗濯機のようにかき回しても見つけることは大変なのだから。