食ったら即、脂肪。

大食い。太りやすい。
日々のこと。

一流の顔。岡野宏

2006-07-13 02:15:59 | 読書日記
今まで自分の顔をまじまじと鏡で一番見ていた時期は初恋なんかじゃなくて、水道工事をしていたときだろう。

朝6時に起きていやいや東京FMの「おはようSMAP」を聞きながら朝食を食べ自転車で仕事先に向う。何個か現場を回って仕事先に帰るトラックでは、ものすごい満たされた気持ちになった。

3ヶ月でやめちゃったんだけどね。

その間、今とは違い毎日銭湯に行ってたんだけど、体を洗いながら洗面台を前にして顔をじーっと見ていた。なんでみていたのか分からない。

不思議と見ていて飽きなかった。何かに真剣に向き合っていたような気がする。

「一流の人」元NHK美粧師の岡野宏が楽屋で出会ったあらゆる人たちが変化する時代の流れのなかでどのように自分の顔と向き合い、どのように活かしたか。

そして時代の雰囲気を外見のどこに表し、トップの地位を築いたか。

変身すること、演じることの楽しさが伝わってくる本です。

「読んで、読ませる。松下幸之助の無表情。」

岡野さんがはじめて会われたのは松下さんが60歳ぐらいのときで顔には深いしわが刻まれ、役者風といっても現代的ではなく、歌舞伎役者に近い感じだった。

あるとき松下さんが記者にたいして勉強会で宗教などについて話をされていた。

「相手の気持ちを分かることは大切だ」

「今どのような状態かを知りなさい」

「何を相手が望んでいるのか考えて行動しなさい」

松下さんの顔には、あることを成し遂げた人だけがもつ独特な表情が見える。

相手を受け入れられる優しさと余裕が感じられた。

地方の講演にNHKのカメラが入る。関係者がたくさん出入りするなか松下さんの指示の出し方は独特だった。

松下さんが社員の顔を見る。

「はい」

社員は部屋を出た。

松下さんが時計を見る。

人がさっと動いた。

松下さんが本を閉じる。

するとお茶が出た。

その間松下さんが社員に声をかけたのは、ひと言ふた言。松下さんは社員に顔を読ませていた。社員は言葉で動くのではなく、松下さんの顔を読み行動していた。

。顔は心の窓口だ。顔は心の窓口だ。顔はいろんな言葉を発している。体調が良いのか悪いのか、楽しいのかつまらないのか、暑いのか寒いのか。会話が無くても相手を知る手がかりになる。

私は控え室で椅子に座っていた。松下の社員がボーイに何か話しをしている。ボーイがすっと動き、私の前にさっとお茶が置かれた。社員の方がにっこり私に会釈している。

ホテルの部屋は乾燥気味で、私はのどがカラッカラだったのでした。

読んでた本に松下幸之助さんのことが書いてあったのでまた書いてみました。

怒ったとき黙っている人と目を合わせたらものすごく伝わってくるものがあるんだろうね。