あっちこっち歩いて楽しむおタケさん

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山に登ったかと思えばメタボな食事、お花、キノコ、いろいろ~

熊野古道 大辺路歩き (6/7回) ②

2011-02-18 23:30:30 | 熊野古道・古座街道歩き
2011.02.10(木)
 
朝はホテルの朝食、またまたバイキング~~
 
お昼はお弁当ですから、しっかり夕食分まで食べておきますよ
 
 
ひょっとしたら昨夜の食事より豪華かも 
 
 
欲張りおタケさん、元を取らないと歩けません、、、後悔しますよ、、、
 
 
朝からどんだけ食べるねん、、、、
 
でも、皆さん同じようにお変わりしてましたよ、普通にね~~
 
 
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それでは昨日の秀田(しゅんで)地蔵様までバスで一足飛び~
 
昨日、話があった佐部の山城を後方に見て
今日の語り部さんにご挨拶してストレッチ
 
これから昼の下山までトイレがありませんので念の為に皆
施設にお借りしてスタートです 8:50
 
 
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峠を大小四つ越えて那智の浜を目指します
 
先ずは今日の最大の難所、八郎峠に差し掛かります
峠の登り口の民家の横を山へと取り付きます
民家のおばさんが「昔は何度か歩いたんだけどね」と言って見送ってくださいました
 
 
 
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立派な梅ノ木、南高梅より大きな実が成るそうです
 
 
 
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ちょっと朝ごはん食べ過ぎましたよ~~
いきなり登りですからね、、、、
段築(版築)の道を抜け
 
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標高は200mほどですが尾根に上がるあたりから急な岩場になってきました
風景を楽しむときは必ず立ち止まって安定した位置で、と、注意があります
 
 
 
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ちょっとした馬の背のような尾根の眺めの良い場所で小休止 9:50
熊野灘がしっかりと見えていますがお天気が良すぎて霞んでしまいました
 
                        海と空が一体化しています
                        大きな船も行き交っています
 
 
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                     真ん中あたりのとんがりが八郎山です
 
 
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              八郎山の山頂へは行かずに峠のお地蔵様を拝んで下ります
  
お地蔵様に悪いことををすると2日以内に必ず悪いことがおきますと書かれていました
なら、お賽銭あげたら2日以内に必ず良いことが起きるのだろうか、と誰かがつぶやいていました
 
          「おふき地蔵」様、、藁草履を裏向きに伏せてお供えして祈ると腹痛にきくとか
 
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                           少し休んで一気にくだります
 
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暖かい自然林の中を下りながら赤い実の話でもちきりです
 
センリョウとマンリョウの違いは?
下を向いて下がってるのが重いからマンリョウ
ジュウリョウもヒャクリョウもあるんやで~~
 
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そうこうペチャクチャ話しながら峠をおりてきました
 
 
 
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子抱き地蔵様が里の出入り口にいらっしゃいました
赤いおべべの下に赤ちゃんがいるのです、子宝の欲しい方はめくってご利益いただいてください
なんて、語り部さん、、、だ~れもそんな破廉恥なことするひといません<<アタリマエか?>>
お地蔵さんの前には手書きの道標が往時を偲ばせます
 
 
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中里の集落でしょうか南国の陽射しを浴びて梅の花がほころんでいます
 
 
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中里の山の向こうに光る卍の山、その先に少し尖った山が見えてきました
妙法山と烏帽子山でしょうか??
 
ようやく那智の文字がちらつき始めましたね
 
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おっとーーー、なんだか峠を下るあたりからお腹が張っていたのが
限界に達しましたーーーーー
もう少し歩いたところで昼食休憩ですが、、、、、
弁当をバスで受け取ってから公園までまだ500m 
 
 
              走ります、先頭を必死で走ります、、だって一番でないと待たなくちゃなりません
 
        すると~~!!渡りに舟とはこのことでしょうか、、、
       里の奥様が散歩の帰宅途中、見兼ねてご自宅のトイレを貸してくださいました
                       
                           ギリギリ、セ~フ~~~~
 
                      2名ほどご迷惑をおかけしました
                  上地様、ほんとうにありがとうございました
 
ふ~~~~、やれやれと生き返って、、、、まだ冷や汗も乾かぬうちにお弁当をパクついた呆れたワタシ
 
                   中身は20品目でした((ナイショ))
 
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すっかり落ち着いて二つ目の峠を越えて行きます
 
市屋峠  12:25
 
一説には、平維盛がこの峠で一夜を過ごしたから一夜峠と言い
現在の市屋峠にとなったとか
 
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峠の手前の道を海にとれば現在の鯨漁の拠点、太地へと繋がりますが、峠を越えて先へと進みます
 
灌漑用水池の与根河池の周囲を抜けて行きます
人の手で築かれた堰堤としては古いものです
 
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グリーンピアというバブルの落とし物の敷地を抜けて
3つ目の峠です、あっと言う間に越えますよ、と語り部さん
短いですが急じゃありませんかーーーー
 
イメージ 16  二河坂峠  13:00
 
 
 
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峠を下ると綺麗な二河の渡りを経てなにやらかすかに温泉の匂いがします
 
このあたりから温泉自噴場所が見受けられます
車で温泉水を汲みにきておられました
日帰りの入浴ができるようです
 
 
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そして~~、佐藤春夫氏が名付け親という{{ゆかし潟}}のほとりにやってきました
 
 
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海の水と淡水とが混ざり合う、汽水湖ですね
海、川両方の魚が棲んでいますね
 
おやおや?? 向こう岸の山の木が真っ白です?? なんでしょう??
 
どうやら、鳥の糞害のようです 
 
 
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広大な別荘を見ながらぐるりと周回して湯の香を嗅いで
湯川温泉までやってきました
ここは勝浦より古く主に湯治の為の温泉でした
今は、南紀の温泉といえば白浜か勝浦かになってしまったようです
 
十三代亀山城主の供養塔が道の左脇にひっそりと佇んでいました
御坊城主の湯川氏が秀吉に敗れてこの地に落ち延びていたと伝えられます
湯川の名称の起こりでしょうか?
 
 
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進行方向に鳥居が見えてきました
湯川諏訪神社の杜に高さ32mのツガの巨木が聳えています
幹周りは、大人が4人くらい手を広げて余りあります
パワーを頂いて頑張りましょう
 
 
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ここで国道に出て少し歩き勝浦へのトンネルの手前で左にとり
材木屋さんの敷地を抜けて巨木の元を、今日の4つ目の峠へと入ります
少しだけ登りがありますが直ぐに峠にやってきました
 
                                      駿田峠  14:25
 
切り通しの峠道は、旧道で荷車が通れるように幅が広くなっています
 
ここは地元の方々が制作された映画のロケ地でビデオや音声での案内が流れるような
仕掛けがありました
 
峠を少し登った山頂には婦人の病に霊験あらたかな加寿(かす)地蔵尊が祀られていて
赤い幟が急な参道に何本もたっていました
願掛けをなさった方が寄進されたのでしょうか、女性の名前が入っていました
 
中には代参の男性もあるようです
 
 
 
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切り通しには逞しく直立で開脚のお方が見下ろしていました、、、、
 
 
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下り始めて昨夜泊まった勝浦の街が見えてきました
船で渡って行く有名なホテルの山上館も見えています
 
 
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今日は勝浦へは行きません
もう間もなくゴール地点の那智の浜へ
某ホテルの敷地を抜けて小さな思案橋を渡り天満神社へ立ち寄ります
 
神社の鳥居前に昭和23年の大津波祈念之碑がありこの高さまで津波が襲ったことがわかります
境内には大きなホルトの木やタブの木などがありました
那智参詣曼荼羅にも描かれているようです
 
 
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お参りを済ませて
JR紀伊天満駅の踏切を渡り車道を横切るともう那智の浜です
 
海辺には渡り鳥たちが飛び交っています
八咫烏は見つかりませんでした
 
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すっかり曇ってきました
でももう大丈夫、今回の歩きはここJR那智駅で終了です 15:15
 
 
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来月はあの卍のお山の近くの青岸渡寺へ大門坂を登ります
 
駅前には今回の歩きのゴールを祝して桜が咲いてました
 
 
 
 
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今回は古座川から那智の浜まで2日間、26キロ余りの古道歩きでした
 
さぁ~~~来月で7/7回シリーズの大辺路歩きも終了です
なんとか完歩できますように~~
 
皆様も応援くださいませ~~
 
                                                   

国栖奏(奈良県無形民俗文化財) 鑑賞

2011-02-18 00:48:09 | 今日はいずこへ?
2011.02.16(水)
 
特に歴史が好きでといっても興味範囲の域を出るほど熱心なわけでもないが
とにかく気が多いので閃いた奈良の「ふるさと再発見ツアー」でここと思ったら出掛けてしまう
 
今日も御多分にもれずやってきました
素晴らしい青空のもと
 
奈良県は東吉野にある浄見原神社
毎年、旧正月14日に奉納される「国栖奏」
 
明神平や高見山への山行きの道中で気になっていた国栖の地
やっと今日は訪ねることができた
もちろん、都合の良いタイミングでバスツアーに参加できたのだ
 
近鉄八木駅で拾ってもらいこれももう通いなれた169号線を大淀から宮滝へと走る
橋の手前の吉野歴史資料館に寄って2月までは休館のところを特別に開館して
30分の講義をしていただく
 
 
 
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国栖の手漉き和紙で出来た
持統天皇の吉野宮行幸をイメージした紙人形でのジオラマ
 
 
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万葉集にも登場する吉野の詩歌にはこの吉野離宮周辺の景観がたくさん登場してきますよ
平安時代の初め頃には現在の吉野山が吉野と認識されるようになり
吉野の名は現在の吉野山の地へ移動したと考えられているそうです
代わってこの地に付けられたのが現在まで続く宮滝という地名
 
吉野宮と国栖とのかかわり、そして国栖奏が伝えられてきた背景
 
 
            話は尽きなくもっといろいろと教わりたいのですが時間も制限があります
 
 
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バスで移動します
 
吉野川の支流の高見川の碧の流れ、まさしく、長河渺漫として廻流をなす
 
 
 
 
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浄見原神社はとても小さな祠の本殿と舞台があるだけです
大勢の人が集まればたちまち一杯になる川の断崖の岩穴での祭事
 
 
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結構前に陣取ってみましたが
朝から一等席を占めている素人ながらプロ級のカメラを構えた人々で
舞台の足元は全く見えません
おまけにデジカメを忘れて携帯から撮影ですので人の頭しか見えず映せません
しかし、報道陣ならまだしも舞が奉納されている間中、カシャカシャと連続音をさせて
本当の見物客の邪魔になってもそ知らぬ顔で終始場所を開けない輩・・・図体もデカイ
そりゃ~朝早くから場所取りしたんだからと言われれば何も言えませんが
 
肩の間から垣間見た「国栖奏」、、国栖舞、国栖の翁舞、
ほとんど後姿しか見えません
岩穴に設けられた舞台は全面は川に落ちる断崖、後部は岩肌
僅かにある平地に見物の人々が犇めいて、、、東京からわざわざかけつけてこられた奥様方にはお気の毒
 
頭上に携帯を翳して撮るワタシも睨まれました((トウゼンデスガ))
 
 
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この国栖奏の神饌は変わっていますが、これも「「日本書紀」」に遡り
復古されたものだそうです
 
腹赤の魚・・・鮎との一説もあるようですがウグイ
醴酒・・・・・・・・一夜酒
土毛・・・・・・・・根芋
山菓・・・・・・・・・・栗
毛瀰・・・・・・・・赤蛙
 
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ヒカゲカズラで清めてあるのでしょうか?
舞台の梁に這わしてありました
お尋ねしましたが、地元の方も風習で深い意味合いはお分かりになりませんでした
 
赤腹の魚(ウグイ)間近で初めて見ました、、大きいですね~~25cm程はありました
 
 
 
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お神酒の一夜酒も頂きました
とっても甘くて白く濁ったお酒、、、まさしく甘酒でした
 
 
待つこと30分、祭事も30分、お天気に恵まれて立ち見も楽しく厳かに恙無く納まりました
 
 
 
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また来た道を引き返して宮滝で有名な梅谷醸造元さんの見学に立ち寄ります
 
 
店主さんが気持ちよく蔵を案内してくださいました
もう4代目になるとのことでした
 
 
蔵に入るといきなり大きな桶があります
 
 
杉桶で竹の箍の物は100年を経過して今では全国でも製造しているところは少なく
堺市に有名な会社があるそうです
 
美味しい醤油や味噌を作るためにはやはり木の桶が一番で
100年前から桶や蔵の天井、空気中に住み着いている‘‘こうじ菌’’が発行を促進して
もろみが熟成されるのだそうです
この桶から15石(2700ℓ)の醤油がしぼれるそうです
 
 
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1年ものと2年もののもろみ
違いがわかりますでしょうか
 
 
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桶で熟成された醤油や味噌はリサイクルされた瓶に詰められて
製品となって市販されます
 
 
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とても美味しい宮滝醤油と宮滝ぽん酢しょう油を買って帰りました
 
こちらは事前に予約すれば蔵の見学(30分程)が出来るようです
 
 
ほんの少し昔人に帰ってまったりな日を過ごした吉野の宮跡巡りでした