日曜日の朝
いつも楽しみにしている ラジオ番組があるのです。
東京FMからのもの。
「メロディアス ライブラリー」
毎回 小川さんが取り上げられた1冊の本について
いろいろお話しをされるのです。
今週は 予告で知った時から
今か今かと 待っていた
江國 香織著 【デューク】
(“つめたいよるに”に収められている短編)
かれこれ3年前に読みました。
泣きました。
もちろん まだ ととは元気でいました。
........と 書けば “あぁ、飼っていた愛犬が 死んじゃうお話しなんだ” と 先が読めたでしょうか。
1行で書けばそうだけど
読めば そんなに単純な事ではなくて
悲しいんだけど ただそれだけではなくて.....。
番組内で
「江國さんは 死というものについて
『懐かしいところへ帰っていく』 と捉えているのではないでしょうか」 と 本の解説とあわせて話されていました。
懐かしいところ.......
この世に生まれてくる以前にいたところ......
その場所へ 帰っていく
その言葉を聴いて
心が ストン
と。
「なんだ、そうだったのか」
と。
うまく言い表せないけど
ととのことも 「そうなんだ」 と。
読まれた方はおわかりでしょうね。
わたしも ふっと 想像してみます。
ととなら
やっぱり 最高にイケメンの彼氏かなぁ
それとも ちょっと枯れた渋めの叔父さまでしょうか
いえいえもしかしたら うんと幼い駄々っ子かもしれない
デュークみたいにして 会いたい