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日本語文法文章論 野生のトラ撮り

2014-09-26 | 日本語文法文章論

現代日本語文法文章論 題材は、タイトルが、野生のトラ撮り探検記 とあり、副題に、美しさ・危うさ持つ姿に魅了、インドに通い写真に収める とある。日本経済新聞の文化面、20140926付けである。執筆者は 堀明氏である。なお、有料会員サイトであり、著作の全文をこのように言語分析に資料としているので、そのことをお断りするとともに、ここにお礼を申したい。

冒頭の文は、次である。

> 黄金色に光る瞳、しなやかな身のこなし。

末尾の文は、つぎである。

>徐々にか細くなるトラたちの声に耳を傾けてもらうきっかけになればうれしい。

書き出しの文段は、次のようである
> 黄金色に光る瞳、しなやかな身のこなし。野生のトラを写真に収めたくて、40歳を過ぎてからインドに通い始めた。今年で14年になる。トラの保護区に指定されている国立公園を訪ねて回った。幾度シャッターを切ったことだろう。気の遠くなるほどの回数だ。

末尾の分段は、次のようである。
> トラへの思いのたけを、最近出版した「野生のトラに呼ばれて」(牧野出版)に詰め込んだ。100年前には4万頭いたというインドの野生トラは今や1000頭程度まで減ったとの指摘もある。徐々にか細くなるトラたちの声に耳を傾けてもらうきっかけになればうれしい。

段落は、見出しのもと、次のようである。
> 絶滅の危機知り決心
 高校、大学と進み、就職もした。それでも「野生のトラに会いたい。できれば動物写真家になりたい」との思いは捨てきれず、40歳になる1999年、本格的にトラの写真を撮ろうと決心した。環境破壊、骨を漢方薬の原料にするための密猟などが原因で、2025年には野生のトラは絶滅してしまう――。偶然読んだ本に書いてあった警告が背中を押した

>動物園で事前に練習
 写真はもともと好きだったが、野生のトラをいきなり撮ろうとしてもうまくいくはずがない。まずは動物園で練習することにした。東京・上野動物園や、よこはま動物園ズーラシアで、朝から晩までトラを撮った。最初はしっぽが切れたりピントが合っていなかったり散々な結果だったが、次第にコツをつかめた。

> 直感で独立の道選ぶ
 1年後に勤め先を辞め動物写真家として独立する道を選んだ。見えない糸でトラと結ばれた気がしたのだ。直感は外れていなかった。経験豊かな現地ガイドでもめったにお目にかかることのない、野生のトラが泳ぐ場面にも遭遇したからだ。




春秋
2014/9/26付日本経済新聞 朝刊

 米国の詩人サミュエル・ウルマンの「青春」は多くの経営者をひきつけてきた。「青春とは人生のある期間ではなく、心の持ちかたを言う……年を重ねただけで人は老いない……」(作山宗久訳)。彼の住んだ家を記念館にする際は東洋紡の宇野収氏らが寄付を募った。
詩の原文を自分流に意訳して、座右の銘にしていたのがパナソニックを創業した松下幸之助氏だ。「日に新たな活動を続ける限り、青春は永遠にその人のものである」。「日に新た」とはその時々の状況をみて、ふさわしい手を打つこと。独立採算で責任意識を持たせる事業部制は組織を老いさせない工夫だったのだろう。

このところの米欧企業の事業再編も、会社の若さを保とうとしているからに違いない。米ゼネラル・エレクトリック(GE)に続いて独シーメンスも家電事業の売却を決めた。ともに成長性の高いエネルギーやインフラ分野に集中する。過去への郷愁を捨て、長い歴史を持つ事業部門からも撤退する思い切りの良さがある。

日本企業も経営改革が進んできたが、消費の変化に十分対応できていないダイエーなどの例もある。好調組も環境変化の激しさを考えれば不断の改革が必要だ。ウルマンによれば、青春とは「臆病さを退ける勇気、安きにつく気持を振り捨てる冒険心」も意味する。読み直すと改めて啓発されるところがあるかもしれない。

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