日本語教育の文法8 ことば
ことばをどこできるか。言の葉とは、どういう単位であるか。品詞から見る。
品詞は単語を指している。その分類で自立語、付属語と大別をして、その語の働きを見ると、付属する品詞は語と言えるかどうか、付属するのは接辞にあたる。それについて、文を表して語を捉える作用として、付属辞が自立語に膠着するので、文中の語として分けるのは難しい。つまり品詞が文法的働きをもって語の機能をするために、それ単独で自立しているとみるのがよい。
そのために付属する単語を品詞としてきた助詞、助動詞は、文法機能を持てば、それは助辞であり、あるいは活用して、また品詞の語尾として付いていることがわかる。語と、語ではないが、語に膠着する辞の形式を認めることになる。品詞とは文を分けて得られる単語、単語に相当するものである。
品詞論 parts-of-speech theory は、名詞がくる主語と、その対応する述部に分けることから成り立つ。
日本語は、
と言い出せば、それは主題でいうと、日本語は とあり、続くのは述部の部分となるから、
日本語は 述語になる動詞(形容詞、名詞)に 主語が係る 言語である、
というふうに聞くことになる。この分析をさらに、
日本語は 述語になる 動詞(形容詞、名詞)に 係る 言語である
と、分けていけば、
日本語は (動詞、形容詞、名詞が) 述語になる (その)動詞、形容詞、名詞に 主語が 係る 言語である
→ 日本語は 主語が 動詞、形容詞、名詞に かかる 言語で ある
という文を聞いている。
これによれば、話部、すなわち話の部分とする考え方ができる。。