日本人の心は何処にあるか、心は心臓になるに違いない、こころと言って、心は音読みをすれば、シンの蔵、そのころは胸の内ととらえている。こりかたまる、凝るところであるから、キュッとする感じだと、誰しも思うか、どうかである。そこに精神があるとすれば、それは精神という語の難しさである。精神について、グーグル検索はトップに意味解説を載せる。それには、1.人間の心。非物質的・知的な働きをすると見た場合の心。「―現象」 2.生命や宇宙の根源と考えられる、形而上(けいじじょう)の存在、と見えて、非物質的・知的な働き、生命や宇宙の根源として、なにやら、わかったような、わからないような、意味内容となる。精神は、心、意識、気構え、気力、理念といった意味を持つ言葉、というふうに、ウイキペディアの語の置き換えになると、意識、気の漢語に概念を広げる。あるいは、曖昧さ回避が示す意味のように、脳の働きを指す場合もある。
ここに、心と精神のことを探求することになる。
せいしん
【精神】
1.
人間の心。非物質的・知的な働きをすると見た場合の心。 「―現象」
2.
生命や宇宙の根源と考えられる、形而上(けいじじょう)の存在。
「精神」を次の言語に翻訳:
noun
1. spirit
2. mind
ウイキペディアの項目
>
精神(せいしん)は、心、意識、気構え、気力、理念といった意味を持つ言葉。
目次
1 概要
2 信仰の用語
3 近代西洋哲学用語
4 脚注
5 関連項目
概要
日本語の「精神」は、中国語に既にあったものを漢語系語彙として使用してきたが、文明開化以来、ギリシア語: Pneuma、ラテン語: spiritus、英語: spirit、フランス語: esprit、ドイツ語: Geist等の訳語として使われていることも多い。例えば日本語では、「精神」と「理念」と「スピリット」などと別表記にして相互に関連が無いと思い込んでいても、元のインド・ヨーロッパ語族の話し手は同一語を使っており、なんらかの語感を意識して込めている場合が多い。
また中国では、「精」と「神」とを組み合わせた古い漢語であり、元来は元気やエネルギーという意味であった。これが今日のような「物質」の対義語として使われるようになるのは、明治の日本でドイツ語のGeistなどの翻訳語に選ばれて以来のことである。インド・ヨーロッパ語族の語の示す概念の広がりと似ており、背景となっている「気」が精神と物質との双方を包摂した概念であり、「気」は純度に応じ「精」「気」「神」に細分され「精」においては物質的、「神」においては精神作用も行うとされる。
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説
精神
せいしん
pneuma; spiritus; Geist
>
非物質的現象またはその基体とされる実体をさす概念。その直接的認識は不可能なので精密な概念規定はなく,各思潮,各学派などで異なる。原語は風,息吹きを意味し,人間に宿るきわめて軽妙なものと考えられ,生命の原理とされる。ここから神,天使なども精神とされ,特に神から離反する肉に対し神に従う霊と同義に用いられた。一般には思考全般をさし,対象に対する主体が精神とされ,また物質,生み出されたものとしての自然,本能としての肉などに対立するものとされている。狭義には感性に対する知性をさし,転じては学説や制度などの中核的理念をも意味する。
世界大百科事典 第2版の解説
せいしん【精神】
>
〈心〉と同じ意味にも用いられるが,心が主観的・情緒的で個人の内面にとどまるのに対し,〈精神〉は知性や理念に支えられる高次の心の働きで,個人を超える意味をはらみ,〈民族精神〉〈時代精神〉などと普遍化される。この点は語義の成立の過程からも明らかで,洋の東西を問わず心は心臓の動きと関連してできあがり,それゆえ身体内部に座をもつ概念である。一方精神は,それにあたる英語のスピリットspirit,フランス語のエスプリesprit,ドイツ語のガイストGeistが〈風〉〈空気〉〈息〉などを意味するラテン語のスピリトゥスspiritus,ギリシア語のプネウマpneumaに由来するように,個人の身体をつらぬき個人の身体を超えて遍在する広がりをもつ。
出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について
世界大百科事典内の精神の言及
【心】より
>
…知,情,意によって代表される人間の精神作用の総体,もしくはその中心にあるもの。〈精神〉と同義とされることもあるが,精神がロゴス(理性)を体現する高次の心的能力で,個人を超える意味をになうとすれば,〈心〉はパトス(情念)を体現し,より多く個人的・主観的な意味合いをもつ。…
ここに、心と精神のことを探求することになる。
せいしん
【精神】
1.
人間の心。非物質的・知的な働きをすると見た場合の心。 「―現象」
2.
生命や宇宙の根源と考えられる、形而上(けいじじょう)の存在。
「精神」を次の言語に翻訳:
noun
1. spirit
2. mind
ウイキペディアの項目
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精神(せいしん)は、心、意識、気構え、気力、理念といった意味を持つ言葉。
目次
1 概要
2 信仰の用語
3 近代西洋哲学用語
4 脚注
5 関連項目
概要
日本語の「精神」は、中国語に既にあったものを漢語系語彙として使用してきたが、文明開化以来、ギリシア語: Pneuma、ラテン語: spiritus、英語: spirit、フランス語: esprit、ドイツ語: Geist等の訳語として使われていることも多い。例えば日本語では、「精神」と「理念」と「スピリット」などと別表記にして相互に関連が無いと思い込んでいても、元のインド・ヨーロッパ語族の話し手は同一語を使っており、なんらかの語感を意識して込めている場合が多い。
また中国では、「精」と「神」とを組み合わせた古い漢語であり、元来は元気やエネルギーという意味であった。これが今日のような「物質」の対義語として使われるようになるのは、明治の日本でドイツ語のGeistなどの翻訳語に選ばれて以来のことである。インド・ヨーロッパ語族の語の示す概念の広がりと似ており、背景となっている「気」が精神と物質との双方を包摂した概念であり、「気」は純度に応じ「精」「気」「神」に細分され「精」においては物質的、「神」においては精神作用も行うとされる。
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説
精神
せいしん
pneuma; spiritus; Geist
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非物質的現象またはその基体とされる実体をさす概念。その直接的認識は不可能なので精密な概念規定はなく,各思潮,各学派などで異なる。原語は風,息吹きを意味し,人間に宿るきわめて軽妙なものと考えられ,生命の原理とされる。ここから神,天使なども精神とされ,特に神から離反する肉に対し神に従う霊と同義に用いられた。一般には思考全般をさし,対象に対する主体が精神とされ,また物質,生み出されたものとしての自然,本能としての肉などに対立するものとされている。狭義には感性に対する知性をさし,転じては学説や制度などの中核的理念をも意味する。
世界大百科事典 第2版の解説
せいしん【精神】
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〈心〉と同じ意味にも用いられるが,心が主観的・情緒的で個人の内面にとどまるのに対し,〈精神〉は知性や理念に支えられる高次の心の働きで,個人を超える意味をはらみ,〈民族精神〉〈時代精神〉などと普遍化される。この点は語義の成立の過程からも明らかで,洋の東西を問わず心は心臓の動きと関連してできあがり,それゆえ身体内部に座をもつ概念である。一方精神は,それにあたる英語のスピリットspirit,フランス語のエスプリesprit,ドイツ語のガイストGeistが〈風〉〈空気〉〈息〉などを意味するラテン語のスピリトゥスspiritus,ギリシア語のプネウマpneumaに由来するように,個人の身体をつらぬき個人の身体を超えて遍在する広がりをもつ。
出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について
世界大百科事典内の精神の言及
【心】より
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…知,情,意によって代表される人間の精神作用の総体,もしくはその中心にあるもの。〈精神〉と同義とされることもあるが,精神がロゴス(理性)を体現する高次の心的能力で,個人を超える意味をになうとすれば,〈心〉はパトス(情念)を体現し,より多く個人的・主観的な意味合いをもつ。…