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豊富で典雅な言語  ロドリゲス(4)

2013-06-20 | 日本語教育の歴史
日本語教育史(6)ロドリゲス4

ロドリゲスの日本語大文典は翻訳されたもので読んでみて、相当の大部であることがわかる。日本語文典の著述に、日本語小文典があり、これも文庫本で2冊にして翻訳されている。この小文典はとても興味深い。読み物風に読んでしまうのでこれを読むといいと人にすすめている。いま、ここでは、西洋人の日本語発見、によっているので、原著なり、それはムリな相談であるけれど、土井忠雄訳、三省堂による出版の書物で紹介をすべきであろうけれど、どれくらいかかるかわからない。講談社学術文庫本の引用をして、原文から遠いが、翻訳によって、その引用からまた、著者の言うことは変わらないと思うのでしばらく書き続けてみよう。

章の節をみて、

日本語の構造と助辞、
日本語、その品詞分類、
日本語諸国の方言、観察と記録、
日本語の神髄・敬語の探求、
書状の書き方と作法、
日本語文典と辞書の編纂

とある。

日本語の構造と助辞には、

a日本語の欠点と特色、
b格辞、〈は〉の意味と機能、 
c格辞、〈の・が〉と尊卑の表現
d日本語の特色、〈複合語〉と〈副詞〉

とある。

>この国語はある点では不完全なものである。何となれば、名詞は格による変化を欠き、単数複数の別および性の別をもたず、動詞は人称および単数複数の別を欠き、その他にもヨーロッパの言語には見られない欠陥があるからである。42ページ

こう述べているのは、欠点もあればよいところもありますよ、ということになるが、ロドリゲスは日本語を次のように捉えていた。

>しかしながら、他方でははなはだ豊富であり典雅である。同上ページ


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