訓練風景がニュースであった。色分けをして負傷の程度をあらかじめ区別する、トリアージだ。震災のときに、また、事故のときに見たような覚えがあって、この語は何語かなと、説明によるとフランス語であった。調べると、日本では阪神淡路大震災で知られるようになったとある。海外ドラマでも見ることのある、医療を必要とする負傷者の仕分けのように、レッテルを張りわけるのは、その順に救急が行われると思ってしまうが、なぜかニュースの訓練ではそれが感じられなくて、言葉の意味を求めてみて、選別のこと、識別救急と言うのがあること、医療トリアージのほかに災害トリアージのあることなどがわかった。トリアージはフランス軍の衛生隊が始めたようで、野戦病院のシステム、その始祖はフランス革命までさかのぼる。それでさらに説明するところにしたがってを読んでいくと、やはりと言うかなんというか、野戦病院のシステムが一般医療行為のように導入されてきたことであるので、この語は何を示しているかを知らなければならない。治療の知識など、心得のあるものによって複数回行われることが奨励されている。
トリアージ - Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/トリアージ
>トリアージ(仏: triage)は、対応人員や物資などの資源が通常時の規模では対応しきれないような非常事態に陥った場合において、最善の結果を得るために、対象者の優先度を決定して選別を行うこと。語源は選別を意味するフランス語の「triage(トリアージュ)」である。トリアージュともいう。
一般には災害医療において、負傷者等の患者が同時発生的に多数発生した場合に医療体制・設備を考慮しつつ傷病者の重症度と緊急度によって分別し、治療や搬送先の順位を決定すること[1]。助かる見込みのない患者あるいは軽傷の患者よりも処置を施すことで命を救える患者に対する処置を優先するというもので、日本では阪神・淡路大震災以後知られるようになった。平時では最大限の労力をもって救命処置され(その結果、救命し社会復帰す)るような傷病者も、人材・資材が相対的に著しく不足する状況では、全く処置されない(結果的に死亡する)場合があるということが特徴である。一般病院の救急外来での優先度決定も広義のトリアージであり、識別救急(しきべつきゅうきゅう)とも称する。
>フランス革命からナポレオン戦争の時代になるとトリアージの意味は変化し、軍事的必要性において選別する方式へと変質した。重傷者は見捨てられ、兵士として戦線復帰が可能な者に医療資源を投入して早期の戦力回復を図る物になった。社会的、軍事的必要性の高い人物に医療資源を集中して軍事、社会システム全体の維持を図る全体主義による差別型トリアージであった。クリミア戦争ではトリアージで重傷者と判定された患者が悲惨な扱いを受け、満足な治療を受けられずに不衛生な重傷者用野戦病院で次々と死ぬ事態になり、これを救済したのがナイチンゲールであった。
医療の倫理において非道とされるトリアージは民主主義思想の強い軍隊では導入を忌避されることもあり、アメリカ軍は第一次世界大戦から第二次世界大戦までトリアージに否定的だった。
家庭医学館 トリアージの用語解説
とりあーじ【トリアージ】
災害などで多数の負傷者が出たときに、緊急の手当を加えれば生命が助かる見込みのある負傷者よりも、生命にはまったく危険のない負傷者を先に治療したり、医療機関に搬送(はんそう)したりすれば、助かる命も助からないという事態がおこります。このようなことがおこらないように、治療や搬送の優先順位をつけて、負傷者を分類することをトリアージといいます。
このトリアージでは、遺体や手当を加えても助かる見込みのない絶対予後不良者に対する救助活動は後回しということになりますが、非情なようでも、ひとりでも多くの人の生命を救うために、やむを得ない処置です。
トリアージでは、ふつう、負傷者をつぎの4群に分類します。
第1順位(最優先治療群)
比較的簡単な手当で生命を救える重傷者。窒息(ちっそく)、緊張性気胸(きんちょうせいききょう)、心(しん)タンポナーデ、多発外傷、止血が可能な持続出血(じぞくしゅっけつ)、急性硬膜外血腫(きゅうせいこうまくがいけっしゅ)など。
赤色のタッグをつける。
第2順位(準救急治療群、待機治療群(たいきちりょうぐん))
2~3時間、または数時間手当が遅くなっても生命に危険はないが、手術などのために入院が必要な負傷者で、ショックをおこしていない負傷者。脊髄損傷(せきずいそんしょう)、多発骨折(たはつこっせつ)、合併症のない大骨折、中等度の熱傷(ねっしょう)など。
黄色のタッグをつける。
第3順位(治療保留群)
外来治療で対応できる軽傷者や歩行可能な人。小さいけが、打撲(だぼく)、小骨折など。救急車ではなく、バスなどで近くの医療機関への搬送が原則。
緑色のタッグをつける。
第4順位(不搬送群(ふはんそうぐん))
明らかな遺体。多少の生命徴候はあっても、生命を救える見込みのない絶対予後不良者。高度の頭蓋骨(ずがいこつ)の変形と脳の脱出をともなう頭部外傷(とうぶがいしょう)など。黒色のタッグをつける。
トリアージ - Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/トリアージ
>トリアージ(仏: triage)は、対応人員や物資などの資源が通常時の規模では対応しきれないような非常事態に陥った場合において、最善の結果を得るために、対象者の優先度を決定して選別を行うこと。語源は選別を意味するフランス語の「triage(トリアージュ)」である。トリアージュともいう。
一般には災害医療において、負傷者等の患者が同時発生的に多数発生した場合に医療体制・設備を考慮しつつ傷病者の重症度と緊急度によって分別し、治療や搬送先の順位を決定すること[1]。助かる見込みのない患者あるいは軽傷の患者よりも処置を施すことで命を救える患者に対する処置を優先するというもので、日本では阪神・淡路大震災以後知られるようになった。平時では最大限の労力をもって救命処置され(その結果、救命し社会復帰す)るような傷病者も、人材・資材が相対的に著しく不足する状況では、全く処置されない(結果的に死亡する)場合があるということが特徴である。一般病院の救急外来での優先度決定も広義のトリアージであり、識別救急(しきべつきゅうきゅう)とも称する。
>フランス革命からナポレオン戦争の時代になるとトリアージの意味は変化し、軍事的必要性において選別する方式へと変質した。重傷者は見捨てられ、兵士として戦線復帰が可能な者に医療資源を投入して早期の戦力回復を図る物になった。社会的、軍事的必要性の高い人物に医療資源を集中して軍事、社会システム全体の維持を図る全体主義による差別型トリアージであった。クリミア戦争ではトリアージで重傷者と判定された患者が悲惨な扱いを受け、満足な治療を受けられずに不衛生な重傷者用野戦病院で次々と死ぬ事態になり、これを救済したのがナイチンゲールであった。
医療の倫理において非道とされるトリアージは民主主義思想の強い軍隊では導入を忌避されることもあり、アメリカ軍は第一次世界大戦から第二次世界大戦までトリアージに否定的だった。
家庭医学館 トリアージの用語解説
とりあーじ【トリアージ】
災害などで多数の負傷者が出たときに、緊急の手当を加えれば生命が助かる見込みのある負傷者よりも、生命にはまったく危険のない負傷者を先に治療したり、医療機関に搬送(はんそう)したりすれば、助かる命も助からないという事態がおこります。このようなことがおこらないように、治療や搬送の優先順位をつけて、負傷者を分類することをトリアージといいます。
このトリアージでは、遺体や手当を加えても助かる見込みのない絶対予後不良者に対する救助活動は後回しということになりますが、非情なようでも、ひとりでも多くの人の生命を救うために、やむを得ない処置です。
トリアージでは、ふつう、負傷者をつぎの4群に分類します。
第1順位(最優先治療群)
比較的簡単な手当で生命を救える重傷者。窒息(ちっそく)、緊張性気胸(きんちょうせいききょう)、心(しん)タンポナーデ、多発外傷、止血が可能な持続出血(じぞくしゅっけつ)、急性硬膜外血腫(きゅうせいこうまくがいけっしゅ)など。
赤色のタッグをつける。
第2順位(準救急治療群、待機治療群(たいきちりょうぐん))
2~3時間、または数時間手当が遅くなっても生命に危険はないが、手術などのために入院が必要な負傷者で、ショックをおこしていない負傷者。脊髄損傷(せきずいそんしょう)、多発骨折(たはつこっせつ)、合併症のない大骨折、中等度の熱傷(ねっしょう)など。
黄色のタッグをつける。
第3順位(治療保留群)
外来治療で対応できる軽傷者や歩行可能な人。小さいけが、打撲(だぼく)、小骨折など。救急車ではなく、バスなどで近くの医療機関への搬送が原則。
緑色のタッグをつける。
第4順位(不搬送群(ふはんそうぐん))
明らかな遺体。多少の生命徴候はあっても、生命を救える見込みのない絶対予後不良者。高度の頭蓋骨(ずがいこつ)の変形と脳の脱出をともなう頭部外傷(とうぶがいしょう)など。黒色のタッグをつける。