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主語を言わずに、場と文脈でわかる

2017-07-25 | 日本語の謎、なぞ
Q:日本語はなぜ主語を「省略」できるのか。―― 主語を省略する、という文法は、主語があるという前提である。主語を言うか、言わないか。それは文に必須の要素としてとらえるかどうかにもよる。主語述語、修飾語被修飾語、独立語を要素として文構成を説明する文法では、主語の省略をとくに説明するわけではないが、場面によって主語を言わない、とくに一人称主語を言わずにコミュニケーションをとることができるので、それをコンテクストにゆだねる言語とする説明がある。会話では話し手と相手との関係で、言葉のやり取りに、場面上わかる表現を言わずに、言葉のキャッチボールで済ませることができるし、そこにいない第三者が敬意の対象であれば敬語を用いることで人称関係を理解することができる。さらに、やりもらいとしての授受関係を動作のやり取りで表現すると、その話題になることについての人称関係も理解できる。おしえてやってもらってくれないか、という表現は、そこに居合わせた場面で理解可能な表現となる。いずれも主語を言わないで済ませることができるのであるが、日本語は、そこに短いやりとりを加えている。だれに教えるのか、だれに教えることを頼むのか、ということなどである。

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