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男性名詞、女性名詞

2014-07-13 | 日本語あれこれ百科

121 日本語には男性名詞、女性名詞の区別はない

日本語文法では名詞に性別を区別することはない。
したがって名詞に男性があり、女性があると言う分類は不思議にも感じる。

ヨーロッパの言語を学習してみて、名詞に変化形があり、文法的なとらえ方に、性、数、格とさまざま区別があることを知り、初めてその体系を理解する。

しかし、英語はその中でも変化の少ない、あるいは性の分類をもたないと知ることになる。
英語の祖語を求めて印欧祖語に至ると、ヨーロッパの言語と同じく、英語もひとつの言語から分化してきたと考えられ、その印欧祖語には名詞に男性、女性、中性の三つの性があったと考えられている。

したがって、英語にはなくなっていても、ほかのヨーロッパの言語には、男性名詞、女性名詞、中性名詞だけでなく、地域での言語の継承にまたそれぞれ名詞を区別することがある。
そして、性の数がいまの2つ、また3つに対して、4、5にわかれる言語も知られているだけでなく、15,20以上を数える言葉もあるようだ。




>グレヴィル・コーベット (Corbett 2011) は世界257の言語について、性がいくつあるか調査した。それによると、性のない言語が約半数で145、性が二つある言語が50、三つあるのが26言語、四つが12言語、五つ以上持つ言語は24あった(地図)。
地理的にみると、アフリカ南部・中西部に広がるニジェール・コンゴ語族のほぼ全ての言語が性を持っているほか、コイサン語族やアフロ・アジア語族など、アフリカ・中東の言語には性があるものが多い。またヨーロッパの印欧語族、コーカサスのナフ・ダゲスタン語族、南アジアの印欧語族やドラヴィダ語族も性のある言語の多い語族である。
一方、太平洋に分布するオーストロネシア語族、アジアのシナ・チベット語族、シベリアのウラル語族・アルタイ語族には性がほとんど見られない。
性がある言語では、二つあるものがもっとも多く、広い地域に分布している。アフロ・アジア語族は普通二つの性を持つ。印欧語族は三つあるものが多いが、二つになっているものも多い。四つある言語はナフ・ダゲスタン語族によく見られる。五つ以上の性を持つ言語はニジェール・コンゴ語族に多い。ナイジェリアのフラ語は例外的に多く、20の性を持っている。他には、パプア・ニューギニアの山岳アラペシュ語が13、北オーストラリアのガンギテメリ語 (Ngan’gityemerri) は15の性がある。





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