日本語文章の解析である。
コラム天声人語、20140422、過酷な通学の記録である。
文章のタイトルは、過酷な通学に焦点がある。
主題主語は、サミュエル、インド南部の漁村に暮らす13歳の少年、とある。
その彼は、おんぼろの車椅子に乗り、片道4キロを1時間15分かけて通う、のである。
これは、ドキュメンタリー映画の一コマである。
そのタイトルは、世界の果ての通学路。
主題文章を、次に読む。
>家が極貧である。両親は教育を受けていない。そんな厳しい境遇でも、いや、だからこそ、彼らの学ぶ意欲は燃え上がり、みる者の心を打つ。サミュエルは医師になりたい。夢を語る表情は笑顔から一変し、精悍(せいかん)で真剣な若者の面構えだ
この表現は、読み手の心に留まる。
サミュエルは足が不自由で
おんぼろの車椅子に乗り
2人の弟が学校まで押していく
片道4キロを1時間15分かけて通う
川に入って動けなくなったり
タイヤが外れたり
笑顔が戻る
今度は級友が手を差しのべる
ドキュメンタリー映画「世界の果ての通学路」が
ケニアのジャクソンは
アルゼンチンのカルロスは
家が極貧である。両親は教育を受けていない。そんな厳しい境遇でも、いや、だからこそ、彼らの学ぶ意欲は燃え上がり、みる者の心を打つ。サミュエルは医師になりたい。夢を語る表情は笑顔から一変し、精悍(せいかん)で真剣な若者の面構えだ
過酷な通学の記録
2014年4月21日05時00分
>
インド南部の漁村に暮らす13歳の少年サミュエルは足が不自由で歩けない。毎日、おんぼろの車椅子に乗り、2人の弟が学校まで押していく。片道4キロを1時間15分かけて通う
近道のつもりで川に入って動けなくなったり、路上でタイヤが外れたり。トラブルに腹を立てて口げんかにもなるのだが、すぐに屈託のない笑顔が戻る。大人の助けも借りながらなんとかたどりつけば、今度は級友が手を差しのべる
フランスのドキュメンタリー映画「世界の果ての通学路」が全国で順次公開されつつある。過酷な道のりをものともせずに学舎(まなびや)をめざす少年少女らの記録である。ケニアのジャクソンは片道15キロを2時間がかりで走破する。アルゼンチンのカルロスは馬に乗って18キロの行程だ
家が極貧である。両親は教育を受けていない。そんな厳しい境遇でも、いや、だからこそ、彼らの学ぶ意欲は燃え上がり、みる者の心を打つ。サミュエルは医師になりたい。夢を語る表情は笑顔から一変し、精悍(せいかん)で真剣な若者の面構えだ
映画の公式サイトによると、パスカル・プリッソン監督は彼らとの出会いにたいへん驚かされたという。欧米や日本の子より「ずっと成熟している」からだ。置かれた環境があまりに違うといえばそれまでだが、ずしりと響く言葉である
むろん途上国には、飢餓に瀕(ひん)し、大志を抱くどころではない子どもも多い。この映画の前売り券では1枚につき20円を、彼らの学校給食のための寄付にあてる仕組みもとった。
コラム天声人語、20140422、過酷な通学の記録である。
文章のタイトルは、過酷な通学に焦点がある。
主題主語は、サミュエル、インド南部の漁村に暮らす13歳の少年、とある。
その彼は、おんぼろの車椅子に乗り、片道4キロを1時間15分かけて通う、のである。
これは、ドキュメンタリー映画の一コマである。
そのタイトルは、世界の果ての通学路。
主題文章を、次に読む。
>家が極貧である。両親は教育を受けていない。そんな厳しい境遇でも、いや、だからこそ、彼らの学ぶ意欲は燃え上がり、みる者の心を打つ。サミュエルは医師になりたい。夢を語る表情は笑顔から一変し、精悍(せいかん)で真剣な若者の面構えだ
この表現は、読み手の心に留まる。
サミュエルは足が不自由で
おんぼろの車椅子に乗り
2人の弟が学校まで押していく
片道4キロを1時間15分かけて通う
川に入って動けなくなったり
タイヤが外れたり
笑顔が戻る
今度は級友が手を差しのべる
ドキュメンタリー映画「世界の果ての通学路」が
ケニアのジャクソンは
アルゼンチンのカルロスは
家が極貧である。両親は教育を受けていない。そんな厳しい境遇でも、いや、だからこそ、彼らの学ぶ意欲は燃え上がり、みる者の心を打つ。サミュエルは医師になりたい。夢を語る表情は笑顔から一変し、精悍(せいかん)で真剣な若者の面構えだ
過酷な通学の記録
2014年4月21日05時00分
>
インド南部の漁村に暮らす13歳の少年サミュエルは足が不自由で歩けない。毎日、おんぼろの車椅子に乗り、2人の弟が学校まで押していく。片道4キロを1時間15分かけて通う
近道のつもりで川に入って動けなくなったり、路上でタイヤが外れたり。トラブルに腹を立てて口げんかにもなるのだが、すぐに屈託のない笑顔が戻る。大人の助けも借りながらなんとかたどりつけば、今度は級友が手を差しのべる
フランスのドキュメンタリー映画「世界の果ての通学路」が全国で順次公開されつつある。過酷な道のりをものともせずに学舎(まなびや)をめざす少年少女らの記録である。ケニアのジャクソンは片道15キロを2時間がかりで走破する。アルゼンチンのカルロスは馬に乗って18キロの行程だ
家が極貧である。両親は教育を受けていない。そんな厳しい境遇でも、いや、だからこそ、彼らの学ぶ意欲は燃え上がり、みる者の心を打つ。サミュエルは医師になりたい。夢を語る表情は笑顔から一変し、精悍(せいかん)で真剣な若者の面構えだ
映画の公式サイトによると、パスカル・プリッソン監督は彼らとの出会いにたいへん驚かされたという。欧米や日本の子より「ずっと成熟している」からだ。置かれた環境があまりに違うといえばそれまでだが、ずしりと響く言葉である
むろん途上国には、飢餓に瀕(ひん)し、大志を抱くどころではない子どもも多い。この映画の前売り券では1枚につき20円を、彼らの学校給食のための寄付にあてる仕組みもとった。