ニュースを見ていて、船長らが取った行動は殺人のようなもので容認できない、という発言が聞こえた。
強い口調であった、かの、ようだが、それよりも、その言い方がはっきりしているのに驚いた。
続いて、政府への批判が強いことを受けて、会見では、苦境に陥った国民に信頼を与えるのが公務員の責務であり、それをおろそかにするのなら存在する理由がない、とも言っていた。
公務員の存在する理由がない、とはこれもまた踏み込んだ発言に聞こえた。
事故を起こした船会社、操縦した人々と、それが、救助に向かう公務員へ向けられる不満とは、おのずと内容が異なるわけだ。
その存在意義がないというふうな言い方で叱責をしているのだろうか。
政府の対応への不満でもあるから、それは首長として自らの身に跳ね返ることである。
事態が事態だけに、家族の不安は頂点に達し、激怒する姿は尋常ではないから、その収拾策はないと思える。
韓国 記念撮影しようとした政府幹部解任
4月21日 19時27分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140421/k10013915931000.html
>今回の事故では、船内に取り残されている人たちの捜索が今も続いていて、家族の焦りと疲労が増しているだけでなく、捜索活動の状況についての説明が二転三転したことなど、韓国政府の対応のもたつきに一般国民からも批判が強まっているだけに、パク・クネ政権としては、家族の神経を逆なでするふるまいに及んだ政府幹部に厳しく対処したものとみられます。
>韓国大統領 船長ら「殺人のようなもの」
4月21日 15時46分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140421/k10013906451000.html
韓国大統領 船長ら「殺人のようなもの」
>韓国で起きた旅客船の沈没事故で、パク・クネ大統領は21日、「船長らが取った行動は殺人のようなもので容認できない」と厳しく批判する一方で「政府に対する国民の不信は大きい」と述べて、危機の際の政府の対応について根本から見直すよう指示しました。
パク・クネ大統領は21日午前、首席秘書官らとの会議で旅客船沈没事故で逮捕された船長らについて「乗客を捨てて先に脱出をするとは法的にも倫理的にも想像さえできない。船長らが取った行動は殺人のようなもので到底容認できない」と厳しく批判するとともに、責任の追及と事故原因の究明を徹底して進めるよう指示しました。その一方でパク大統領は、事故発生の翌日に救助活動の拠点となっているチンドを訪れたところ、安否の分からない乗客の家族たちから不満を浴びせらたことに触れ、「政府への不信は大きい。苦境に陥った国民に信頼を与えるのが公務員の責務であり、それをおろそかにするのなら存在する理由がない」と述べて家族への対応に誠意を尽くすよう指示しました。
さらに政府として危機の際に適切に対応できるよう、これまでの制度ややり方を根本から見直すよう求めました。
沈没事故 韓国政府への批判強まる
4月21日 12時04分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140421/k10013897561000.html
>沈没事故 韓国政府への批判強まる
韓国で起きた旅客船の沈没事故で、船内に取り残されている人たちの捜索が続いていますが、救助された人の数や捜索活動の状況について発表が二転三転したことなど韓国政府の対応のもたつきに批判が強まっています。
この事故は今月16日、修学旅行中だった高校生300人余りを含む乗客乗員476人を乗せて韓国南部の海上を航行中だった旅客船「セウォル号(6825トン)」が大きく傾き、その後、沈没したもので、ダイバーによる船内の捜索活動が24時間態勢で行われています。
韓国海洋警察は21日午前の記者会見で、これまでに合わせて64人の死亡が確認され、238人の安否が分かっていないことを明らかにしました。
また、ダイバーが21日朝早く、これまでたどり着くことができなかった船の食堂へのルートを確保し、正午ごろから中に入る予定だということです。
食堂には多くの人が取り残されている可能性があり、捜索活動はさらに進むものとみられます。
今回の事故では、韓国政府が船に乗っていた人や救助された人の数を誤って集計するミスを繰り返したほか、捜索活動の状況についての説明が二転三転するなどの経緯をたどりました。
まだ多くの高校生の安否が分からないままとあって、政府の対応ぶりに批判が強まっており、新聞各紙は21日の朝刊で「政府が機能不全に陥っている」と指摘する社説や、「国民のための政府はどこにいったのか」と痛烈に批判する記事などを一斉に掲げています。