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言語感覚 20130808

2013-08-08 | 日記
日記 20130808

高知県四万十市で最高気温38.6度、暦の上では秋が始まるとされる二十四節気の立秋だ。全国の108地点で35度以上の猛暑日となったようだ。観測点927のうち697地点が30度以上の真夏日、東京都心の最高気温は34.5度、気象庁によると、各地の最高気温は甲府市38.5度、愛媛県愛南町37.8度、岐阜県多治見市と宮崎市(宮崎空港)37.5度だ。

日経春秋で、何を言いたかったのか、いまでもやっぱりわからない、麻生太郎副総理兼財務相が先月末に講演で口にして騒ぎになった「ナチス」うんぬんである、と書いている。ナチス政権を引き合いに出し、あの手口に学んだらどうかね、麻生財務相はこう語った件だ。憲法改正について、何を言いたかったのか、わからないというわけだ。表現の品格だろう、そこに現われてしまった何か。

>▼「憲法改正は落ち着いた議論が必要。喧噪(けんそう)に紛れて進んでしまった悪しき例としてナチスをあげた」。海外でも批判が高まるやご本人はあわてて釈明して発言を撤回し、まわりも幕引きを急いだ。釈明を理解できぬでもないが、どうもチグハグだ。だいたい「手口に学べ」とはこれいかに。なぞの言語感覚というほかない。    20130808 日経新聞朝刊

マスコミを意識して、憲法改正で騒ぐな、とでも言いたかったのだろうけれど、ここの表現で、手口が英語に訳されると、辞書的にも、 手口n. (Hira=てぐち) trick, criminal technique, clever feat or device, way, style or manner particular to someone or something  とあって、問題となることは必至だ。国語辞書にも、犯罪などのやりかた、とか、また、悪事などを実行した時の方法、手段 とある。

そのやり方とか、方法とか、言い換えてみても、ナチスがキーワードになると、いずれの場合でも穏当ではない発言で、たとえにはならない。手口をまねる 手口をとる といった言い回しが、まなぶ という語に結びついたところに、日ごろの言語感覚があって、語彙だけが表現の文脈に遊離してしまった。てぐちを学びなさい と育ってきたわけだろうか。読書体験の尋常にないことがうかがえる。

そのやり方を悪事としていたふうで、そのような喧騒がいまのマスコミによる原因と求め、そのあいだに憲法改正を行うということに言及したわけだが、その何を誰が学ぶと言うのか、そこには表現の飛躍があり、主体を言わない言語感覚で、あの悪いやり方にならないように、マスコミの皆さんはそれを再現するような騒ぎ方をしないで、学んでみたらどうか、どうせ、できないだろうけれど・・・

憲法改正を進めたいと言う議論と、しずかに影響を引き起こさないようにすすめて、それがワイマール憲法を変えた、そのやり方だと錯覚を起こしていて、事実誤認があれば、いまの憲法改正の動きをどうとらえているかがわかる。日本語論理の例示による議論がまったくあっていないのであるから、このような言語感覚に政治をあわせるのは、こちらから願い下げである。


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