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文字論 4

2015-11-16 | 日本語表記




http://pub.maruzen.co.jp/book_magazine/book_data/search/9784621082058.html
京大人気講義シリーズ
漢字文化の源流 
阿辻 哲次 著     
発行元:丸善出版(株)
>我々の日常生活において欠かすことのできない漢字は、アジア地域全般の国際的共通文字として今なお広範な地域で使われています。しかも漢字は、メソポタミアの楔形文字やエジプトのヒエログリフなどと並ぶ、世界最長の歴史をもつ古代文字でもあります。 本書では、この漢字の起源や変遷を追跡し、古代から現代までの種々の書体や成り立ちを解説するものです。そして、それぞれの文字が使われた時代、中国あるいはその周辺国家に生きた人々の生活や文化にもスポットを当てていきます。 これまで多くの著書により、漢字の歴史やおもしろさを、たくさんの人々に伝えてこられた阿辻哲次氏。本書はそんな阿辻氏が京都大学で行う人気講義「中国文字文化論」をまとめたものです。漢字研究の最前線のテーマも、具体的な話題を挙げながら大変わかりやすく解き明かしていく、そんな講義の臨場感を損なわないように配慮しつつ、一冊の書籍として編集いたしました。
※朝日新聞2009年12月4日夕刊1面「ニッポン人脈記・漢字の森深く[8]」でも著者が取り上げられました。 長大な中国史のそれぞれの時代ごとに漢字が果たしてきた役割を、中国あるいはその周辺国家に生きた人々の生活と文化と連動させながらわかりやすく切り出していく本書「漢字文化の源流」。おもしろく、知的好奇心を満足させてくれる一冊として、ぜひともお読みください。

目次
第一章 日常生活と漢字
     中国の文字/日本人と漢字/多種類の文字で書く言語/不思議な巻き寿司 
第二章 漢字の特徴について
     好きな漢字を選んでください/表意文字と表音文字/好き嫌いのある文字 
第三章 漢字の起源を考える
     漢字発明以前/蒼頡造字伝説/新石器時代の記号/文字と記号のちがい/丁公村陶片という資料
第四章 甲骨文字について
     甲骨文字とは何か/甲骨の発見/たしかな歴史資料/古代国家とトい/甲骨文字の刻み方/だれが文字を刻んだのか/中国最古の書記 
第五章 青銅器の銘文について
     中国の青銅器文明/鼎の軽重を問う/さまざまな青銅器/青銅器に記された文字/歴史的資料としての金文/銘文の記録方法/甲骨文字と金字の関係 
第六章 戦国時代の文字文化
     群雄割拠の時代/地域ごとの独自性/文章内容の広がり/さまざまな書写材料 
第七章 文字を記録するための道具と素材
     書写材料の多様性/文字記録の方法/木簡と竹簡/石に刻まれた文字/絹に書かれた書物と手紙 
第八章 国家と文字――秦の始皇帝と小篆
     文字と行政体系/全国の書体の統一/文字を普及させる方法/役人が使った隷書 
第九章 紙の発明と普及
     紙の発明と普及/紙の伝播/蔡倫造紙説/前漢の紙/紙の流通 
第十章 漢字の学習と教育――『急就篇』と『千字文』
    「小学」という学問/漢字学習の教科書/漢字のいろは歌/『千字文』の登場 
第十一章 日本への伝来
      文字の伝来/志賀島の金印/卑弥呼と漢字/朝貢という外交形態/職貢図/なぜ漢字で日本語が書けるか 
第十二章 印刷のはじまり
      印刷の源流/印章の歴史/印章から印刷へ/百万塔陀羅尼は印刷物か?/拓本の起源と技法/木版印刷の誕生/初期の印刷物
第十三章 中国の字典と辞典
     「字典」と「辞典」の区別/最古の字典――『説文解字』/学問好きの皇帝が作らせた字典 
第十四章 中国の文字改革
      文字改革という事業/漢字の簡略化/簡体字の作り方/周恩来の危惧/現代における漢字の状況 
第十五章 現代日本の漢字について
      漢字はどれくらい必要か/IT機器――新しい筆記用具の登場 





もんじ‐の‐ごく【文字の獄】
中国の諸王朝で起こった筆禍事件の総称。特に清朝の康熙帝・雍正帝・乾隆帝時代のものが有名。満州出身の清朝は、その政治に反抗的な言辞を筆にした漢人を激しく弾圧、著者を極刑に処すとともにその著書を禁書とした。

もんじのほうし【文字の法師】
もっぱら教理・経文の研究にのみふけり、実践的な禅行を修しない法師。禅僧が学問僧をあざけっていう語。

あん‐しょう【暗証】
2  仏語。不立文字 (ふりゅうもんじ) の真意を誤解し、もっぱら座禅によって悟りを得ようとし、経典の研究をおろそかにすること。

あんしょうのぜんじ【暗証の禅師】
暗証2をもっぱらとする禅僧を、他宗からあざけってよぶ語。→文字(もんじ)の法師


世界大百科事典内の文字論の言及
【文字】より

…また,中国の南西部の少数民族を教化するために,19世紀の末から線と丸の組合せで新しい音節文字が宣教師によって考案され,効果の著しいものがあることが報告された。このような新しい文字の創作は,また一方において文字史の研究および文字論における新しい観点の導入にも役だった。それらは字体こそ借りていなくても,あるいは同じような字体を用いてもまったく関係なしに用いているのであっても,文字体系の原理は既存の文字の影響を受けているということである。

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