テロ戦争は報復戦争である

これを戦争と呼ぶ。
新大戦に入った。
戦争を停める、やめるためにはどうすればいいのか。
真剣に取り組まなければ、テロという戦争手段はなくならないし、報復は繰り返される。
対立の構図を解かなければ、この実態を目の前に眺めるだけに過ぎない。
この愚行は人間の根源にある自己愛である。
遠くから事件を分析するのはたやすいことだが、そこにある自己愛を知ることになる。
痛みを思うならば解決策を見るべきであるが、どうすればよいのか。
宗教の教えがあって、それに原理を求めて行為を正当化する。
領地があってそれを奪われる、それはさかのぼれば聖地を争うというなら、宗教と暴力は、いや、信仰という暴力になりうる人間活動はそれをやめさせる手立てはない。
信仰を持つことは心の自由による。
自己の解放にあるから、それをある方向に向かわせてしまうと信仰とともに人間生命の終わり、つまり死を遂げる。
かつて死を賭した軍人は宗教を掲げた。
十字軍、皇軍、そしてイデオロギーによる宗教の否定という信仰である。
聖地の奪還にあるなら、資源ある地への領土拡大、政治革命による覇権と人類は経験をしてきた。
住む地を追われ、食べる糧を失い、家族の離散と、そこには仇敵がある、その因果にいる。
人類一族は家族であり、その家族の単位を壊されれば、人類は一族でなくなる。
神とともにあって、仏とともにあって、預言者の預言書にある、聖者の言行の教訓にある、教えにある。
そこに憎しみは超えよと、愛を持てと、平静なる心を保てと、あるではないか。
戦争という憎悪が、人間を駆り立てるのは、貧困の飢えによる、生への不安である、その思いである。