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~に~が  日本語の文法について その5

2013-04-21 | 日本語文法
~に~が   日本語の文法について その5

日本語文法の文は述語を捉えて分類する。述語にある品詞を見る。文に動詞がある。その動詞の第1は存在を表す。その存在にはわたしたちはそこにとどまることで意識している。すなわちじっとしているものか、動いているものか、動くものであっても、そこにとどまって動かないでいるものかどうか、そのいずれかを捉える。有るかないか、居るかどうか。

それがまずとらえられて文となるが、そのときに、日本語は空間のとらえ方を表現して、場所を示すことから文が始まっていると考える。文頭にそれを示している言い方である、~に という言い方である。このとらえ方が文の表現にまずあると説明できるが、これはいわば意識する最初の認識であるからふつうに表現されていて、それで文を言い始める。

この場所すなわち空間の認識があるかどうかは、~に という言い方はまた時間の認識でもあるので、空間と時間を位置としてまず認めているということである。場所として空間の位置を捉える言い方が目前のことを捉えるのにわかりやすいのでそれを示して、~に については動詞の第1と関係して結びつく。~にある また、~にいる となる。

古文の学習で経験することであるが、むかし、おとこありけり という表現で始まる物語があり、それを素朴なとらえ方の、昔、男があった、つまり、いたというふうに理解して時間を位置として捉えた。どこにいたのかとなるが、伊勢に男あり、とでもなるので、それを題名にして伊勢の物語とした。また、大和の地であろうか、類似の物語もあった。

第1の動詞とするのはこの文はものの存在を表すからである。古文の例は日本語としてはおよそ1000年をさかのぼるので、その時から長い使い方を経て当代のこととしてその分析をするが、いまはむかし、竹取の翁といふもの有りけり  というように、ものの存在がまずあるという認識であって、これは言語の表現においてはもののとらえ方の基盤となる。

その存在についていまのわたしたちは、ある  と、いる  を使い分けている。そこに動かないものを、ある  と言い、動いているものがそこにとどまるものを、いる  と言う。漢字を書くと、有る居るとすることができる。この動詞の意味との結びつきでものには生き物の区別や動く物の区別をしていたことがあったのである。

~に~がある  ~に~がいる  この言い分けは動詞を捉えて表現する。あり、をり、はべり、いまそがり  などを存在を表すとしたとらえ方は、現代語ではその語のそれぞれの消長で、現代語では、あります  います  となって、この文の表す意味内容から存在文また存現文と呼ぶ。その後の日本語の分析には位置のとらえ方を重視すべきである。



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