112 ローマ字ではなぜ chi、tsu、shi、は三字で書くの
日本語発音を英文字すなわちアルファベットで音写すると、日本語に特徴ある発音を工夫して書き表すことがある。
その例に、た行とさ行の3つについてchi、tsu、shiとなる。
あ行は英文字ひとつずつで、a、i、u、e、o のように表せるが、か行からは、か、さ、た、な、は、ま、や、ら、わ について、それぞれ、ka、sa、ta、na、ha、ma、ya、ra、wa のように書くことができて、日本語発音に相当するので、2文字の書き方で統一的になる。
しかし、問いにあるように2文字で表せない発音があるため、3文字となる。
この発音は、しゃ、し、しゅ、の、 し にあたる shi にあたり、また、ちゃ、ち、ちゅ、の ち にあたる chi の発音と、つぁ、つ、つぉ、の つ にあたる tsu にあたり、そのそれぞれの発音に合わせて3文字で書くようになる。
ヘボン式ローマ字綴りと言って、この発音を表わせば、日本語の発音となるように工夫されたものである。
ヘボン式の書き表し方は、fu、ji など、ほかにも特徴がある。
ウイキペディアより。
>幕末の1867年、来日していたアメリカ人ジェームス・カーティス・ヘボンが和英辞書『和英語林集成』を著し、この中で英語に準拠したローマ字を使用した。これは、仮名とローマ字を一対一で対応させた最初の方式である。この辞書は第9版まで版を重ね、第3版から用いたローマ字はヘボンの名を入れヘボン式ローマ字として知られるようになる。
>ヘボン式では英語発音への近似性から「シ」を「shi」、「チ」を「chi」、「ツ」を「tsu」、「フ」を「fu」、「ジ」を「ji」、サ行拗音を「sh-」、タ行拗音を「ch-」、ザ行拗音を「j-」で表す。