夏目漱石、夢十夜、1908年の7月から8月にかけて朝日新聞紙上で10回連載されたそうだ。それを、現代によみがえらせる、小説本文は現代仮名遣いの岩波文庫版に準拠ということである。
夏目漱石「夢十夜」:8
第八夜
跨(また)いだ
真中(まんなか)
見廻(みまわ)す
四角(しかく)な
開(あ)いて
懸(かか)って
数(かず)
勘定(かんじょう)したら
卸(おろ)した
御尻(おしり)
坐り心地(ごこち)
椅子(いす)
後(うしろ)
帳場格子(ちょうばごうし)
斜(はす)
徃来(おうらい)
庄太郎(しょうたろう)
何時(いつ)の間にか
買(かっ)て
被(かぶ)っている
拵(こし)らえた
喇叭(らっぱ)
宛(あて)がって
頬(ほっ)ぺた
蜂(はち)に
螫(さ)された
膨(ふく)れて
気掛(きがか)り
堪(たま)らない
御化粧(おつくり)
島田(しまだ)
緩(ゆる)んで
締(しま)り
色沢(いろつや)
御辞儀(おじぎ)
鋏(はさみ)
櫛(くし)
髭(ひげ)
捩(ひね)って
琥珀色(こはくいろ)
叩(たた)いた
旦那(だんな)
表(おもて)
金魚売(きんぎょうり)
御覧(ごらん)なすった
頻(しきり)
危険(あぶねえ)
袖(そで)
人力(じんりき)
梶棒(かじぼう)
廻(まわ)って
粟餅(あわもち)
杵(きね)
臼(うす)
中(あ)てて
搗(つ)いて
角(かど)
覗(のぞ)き込む
眉毛(まみえ)
大柄(おおがら)
銀杏返(いちょうがえ)し
黒繻子(くろじゅす)
半襟(はんえり)
掛(かか)った
素袷(すあわせ)
立膝(たてひざ)
札(さつ)
睫(まつげ)
高々(たかだか)
茫然(ぼうぜん)
椅子(いす)
何(なん)にも
代(だい)
門口(かどぐち)
小判(こばん)
桶(おけ)
斑入(ふいり)
痩(や)せた
肥(ふと)った
後(うしろ)に
頬杖(ほおづえ)
徃来(おうらい)
殆(ほとん)ど
夏目漱石「夢十夜」:8
第八夜
跨(また)いだ
真中(まんなか)
見廻(みまわ)す
四角(しかく)な
開(あ)いて
懸(かか)って
数(かず)
勘定(かんじょう)したら
卸(おろ)した
御尻(おしり)
坐り心地(ごこち)
椅子(いす)
後(うしろ)
帳場格子(ちょうばごうし)
斜(はす)
徃来(おうらい)
庄太郎(しょうたろう)
何時(いつ)の間にか
買(かっ)て
被(かぶ)っている
拵(こし)らえた
喇叭(らっぱ)
宛(あて)がって
頬(ほっ)ぺた
蜂(はち)に
螫(さ)された
膨(ふく)れて
気掛(きがか)り
堪(たま)らない
御化粧(おつくり)
島田(しまだ)
緩(ゆる)んで
締(しま)り
色沢(いろつや)
御辞儀(おじぎ)
鋏(はさみ)
櫛(くし)
髭(ひげ)
捩(ひね)って
琥珀色(こはくいろ)
叩(たた)いた
旦那(だんな)
表(おもて)
金魚売(きんぎょうり)
御覧(ごらん)なすった
頻(しきり)
危険(あぶねえ)
袖(そで)
人力(じんりき)
梶棒(かじぼう)
廻(まわ)って
粟餅(あわもち)
杵(きね)
臼(うす)
中(あ)てて
搗(つ)いて
角(かど)
覗(のぞ)き込む
眉毛(まみえ)
大柄(おおがら)
銀杏返(いちょうがえ)し
黒繻子(くろじゅす)
半襟(はんえり)
掛(かか)った
素袷(すあわせ)
立膝(たてひざ)
札(さつ)
睫(まつげ)
高々(たかだか)
茫然(ぼうぜん)
椅子(いす)
何(なん)にも
代(だい)
門口(かどぐち)
小判(こばん)
桶(おけ)
斑入(ふいり)
痩(や)せた
肥(ふと)った
後(うしろ)に
頬杖(ほおづえ)
徃来(おうらい)
殆(ほとん)ど