現代日本語百科   けふも  お元気ですか

gooブログはじめました!日本語百科です。
現代日本語百科 ⓒ2013gooksky

初日の出を拝む

2017-01-01 | 日本・日本人
初日の出を名古屋城天守から見るという。晴れた元旦だからよく見えただろう。日の出を人はなぜに拝むか。四方拝、天皇による元旦の儀式が始まりと説明があるが、宮廷の年中行事は伝統があるので、四方拝のことと、庶民も同様に、初日の出を拝むことには素朴なことで、取り立てては明治以降の教育のことになるようである。

賊冦之中過度我身、
毒魔之中過度我身、
毒氣之中過度我身、
毀厄之中過度我身、
五急六害之中過度我身、
五兵六舌之中過度我身、
厭魅之中過度我身、
萬病除癒、所欲随心、急急如律令。



http://digital.asahi.com/articles/ASK111RB1K11OIPE001.html
>名古屋市は年越しのイベントとして前日の大みそかの午後11時から元日の午前8時まで名古屋城を開門。天守閣では混乱を避けるため、午前7時前から30分間、入場者を10分間隔で入れ替える制限をした。各回の定員は50人。入場整理券を手にするため、早い人は大みそかの午前11時半ごろから並び始めた。

 天守閣からは午前7時4分に、昇ってきた太陽が見えた。


初日の出は名古屋城で 天守閣、再建後初の開放
2016/12/24 1:23日本経済新聞 電子版

 年越し元旦 名古屋城開いてます――。名古屋市は2017年1月1日、初日の出スポットとして名古屋城を開放する。1959年に天守閣を鉄筋コンクリートで再建して以来初めて。最上階は耐震性の低さが指摘されているため、初日の出の時間帯は定員制とする。市はチラシ1万枚を作成し、新たな観光名所としてPR作戦を展開している。

ウイキペディアより
四方拝
>天皇が拝される神々・天皇陵は伊勢神宮、天神地祇、神武天皇陵・先帝三代(明治天皇の伏見桃山陵、大正天皇の多摩陵、昭和天皇の武蔵野陵)の各山陵、武蔵国一宮(氷川神社)・山城国一宮(賀茂別雷神社と賀茂御祖神社)・石清水八幡宮・熱田神宮・常陸国一宮(鹿島神宮)・下総国一宮(香取神宮)である。
>『宇多天皇御記』の寛平2年旧暦元旦が四方拝が行われた最古の記録である
旧暦元旦の寅の刻(午前4時ごろ)に、天皇が綾綺殿で黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう:みかどの朝服)を着用して清涼殿東庭に出御し「嘱星御拝御座」に着座して天皇の属星[1]に拝礼、次に「四方御拝御座」に着座して天地四方の神霊に拝礼、最後に「山陵御拝御座」に着座して父母の天皇陵(父母が健在の場合には省略)などの方向を拝し、その年の国家・国民の安康、豊作などを祈った[2]。「嘱星御拝御座」・「四方御拝御座」・「山陵御拝御座」は“三座”と称された。明治以前においては、院政を行っていた院が四方拝(「院四方拝」)を行う例もあった。なお、天皇が行う他の拝礼では、摂関や神祇伯が代拝することがあったが、四方拝は天皇本人の守護星や父母に対する拝礼であるため、代拝は行われなかった。


世界大百科事典 第2版の解説
しほうはい【四方拝】

年の初めに天皇が天地四方および山陵を拝して,年災をはらい,幸福無事を祈る儀式。清涼殿東庭に屛風八帖を立て,なかに高机三所を置き,香炉と灯台(燭台のこと),造花を供え,天皇は元朝の寅刻,屛風のなかに入り,北に向かって属星(しよくじよう),ついで天,西北に向かい地,次に四方,山陵を拝する。天皇は,これより以前に理髪,湯浴をすまし,式場に進む。その起源は642年(皇極1)8月に皇極天皇が南淵の河上で四方を拝し雨を祈ったのを例とするが,これは正月ではない。

世界大百科事典内の四方拝の言及
【北極星】より

…密教の北辰北斗信仰はやがて日本にもたらされたが,東密では北辰を妙見菩薩,台密では尊星王と呼び,北斗法,妙見供,尊星王法などと称する修法を盛んに行って,国土安寧,玉体安穏を祈願した。宮中では,平安時代以後,元日の四方拝に際して天皇みずから北斗の神号を称え,北辰に向かって属星を拝し,毎年3月3日と9月3日の両日には北辰に灯を献ずる御灯,北辰祭を行った。また,陰陽寮では病気や天変地異に当たって北辰を祭る玄宮北極祭をしばしば行うなど,密教,道教の北辰北斗信仰に基づく行事が盛んであった。




困難を過度する(四方拝)  
 

安部浩之作品No,09217
                   文・Photo,Kohsi

 

天皇が毎年、天地四方と山稜を拝する儀式というものがあります。

それが「四方拝」(その詳細は下記)と言われるものです。

一般に皇室の典礼儀式の内容というものは非公開が原則ですが

『江家次第』(ごうけしだい)
(1111年(天永2)?/朝廷の年中行事やその他儀式などを数十項目に渡り詳細に記した書物。成立以後、有職故実書として珍重された。全21巻で、現存は19巻分)

という書にその内容が記され、その中に、儀式の呪文が残され公開されています。

公開文献ですから、その呪文の部分を以下に記します。

 
http://www.fujitv.co.jp/takeshi/takeshi/column/koshitsu/koshitsu88.html
vol.88 正月の宮中祭祀(きゅうちゅう・さいし)

賊冦之中過度我身(賊冦の中、我が身を過し度せよ)
ぞくこうしちゅうかどがしん
毒魔之中過度我身(毒魔の中、我が身を過し度せよ)
どくましちゅうかどがしん
毒氣之中過度我身(毒氣の中、我が身を過し度せよ)
どくけしちゅうかどがしん
毀厄之中過度我身(毀厄の中、我が身を過し度せよ)
きやくしちゅうかどがしん
五急六害之中過度我身(五急六害の中、我が身を過し度せよ)
ごきゅうろくがいしちゅうかどがしん
五兵六舌之中過度我身(五兵六舌の中、我が身を過し度せよ)
ごへいろくぜつしちゅうかどがしん
厭魅之中過度我身(厭魅の中、我が身を過し度せよ)
えんみしちゅうかどがしん
萬病除癒、所欲随心、急急如律令。
まんびょうじょゆ しょよくずいしん きゅうきゅうにょりつりょう


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。