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年の始め めでたさに

2017-01-01 | 日本語百科
おめでとうございます めでたくござる と言う  めでたく存じまする とある  めでたし 喜ばしい 祝うべきだ ということである  出典平家物語 二・烽火之沙汰「果報こそめでたうて、大臣の大将にいたらめ」  めでたし めで いたし  めづ 愛 現代語で挨拶語になった、おめでたう存じます は、16世記にさかのぼって、狂言の話し言葉に見えることから、その用法は俳諧、歌舞伎の用例が見え、近世に、滑稽本で話し言葉としての用い方がある。17世紀には普及していたか。年始の儀礼は、武家、商人の世から近代市民社会へ移行するとともに受け継がれたか。


日本国語大辞典
お‐めでとう[:めでたう]
解説・用例
(形容詞「おめでたい」の連用形「おめでたく」の変化した語。「御目出度」「御芽出度」などと当てることもある)
新年や、めでたいことがあった時の挨拶(あいさつ)のことば。
*雲形本狂言・財宝〔室町末〜近世初〕「『夫(それ)は忝う存ます。きょうありとつけて下された』『おめでたう存じます』」
*歌舞伎・姫蔵大黒柱〔1695〕一「殿様にも若やがしやましてお目出度う御座りまする」
*滑稽本・浮世風呂〔1809〜13〕二・下「『次の隠居は七十の賀』『それはおめでたう』」
*吾輩は猫である〔1905〜06〕〈夏目漱石〉二「正月になったら〈略〉『あら先生、御目出度う』と尾を左りへ振る」

日本国語大辞典
めでた・い
解説・用例
〔形口〕めでた・し〔形ク〕(動詞「めでる(愛)」の連用形「めで」に「いたし」の付いた「めでいたし」の変化したもの。ほめたたえることがはなはだしい、すなわち、対象にたいへん心がひかれ、好み愛する気持になっていることを表わす。「目出度」「芽出度」などの字をあてることもある)

おめでたい
(「めでたい」を丁寧にいう語)縁起がよい。お祝いをすべきである。「おめでとう」「おめでとうございます」の形で、慶事や新年を祝福することばにいう。→おめでとう。
*俳諧・西鶴五百韻〔1679〕何餠「生れ落ると胞衣洗て見る〈西鶴〉 お目出度ひ中天竺の事なるに〈西友〉」
*松翁道話〔1814〜46〕四・上「どこからもかしこからも御目出たい御目出たいというて、めったむしゃうに突飛ばす」




大辞林 第三版の解説
めでたい
( 形 ) [文] ク めでた・し
〔動詞「めづ(愛)」の連用形「めで」に形容詞「いたし(甚)」の付いた「めでいたし(=ホメタタエル程度ガ甚ダシイ)」の転〕
喜び祝うに値するさま。大変喜ばしい。現代では多く「おめでたい」の形で用いる。 「 - ・い式」

しあわせなさま。 「其の後は…各-・くてぞ過ぎける/今昔 2」 〔⑤ が原義で、平安時代には対象の美しさ・すばらしさを広く表現するのに用いられ、また、そのすばらしさを喜び祝いたいという気持ちから① の意でも用いられるようになった。「目出度い」「芽出度い」は当て字〕



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学研全訳古語辞典
めで-た・し
形容詞ク活用
活用{(く)・から/く・かり/し/き・かる/けれ/かれ}
①すばらしい。見事だ。りっぱだ。
出典枕草子 木の花は
「藤(ふぢ)の花は、しなひ長く、色濃く咲きたる、いとめでたし」
[訳] 藤の花は、花房のしだれが長く、色が濃く咲いているのが、とてもすばらしい。
②喜ばしい。祝うべきだ。
出典平家物語 二・烽火之沙汰
「果報こそめでたうて、大臣の大将にいたらめ」
[訳] (前世の)果報が喜ばしいので、大臣で近衛の大将になるのであろう。◇「めでたう」はウ音便。


めでたい - 語源由来辞典
gogen-allguide.com › 「め」から始まる言葉
めでたいの意味・語源・由来を解説。 ... 【めでたいの語源・由来】. めでたいは、漢字で「目出度い」「芽出度い」と表記されるが、いずれも当て字で語源とは関係ない。 めでたいの「めで」は、「賞賛する」といった意味の「めづ(愛づ)」の連用形。 その「めで」に、程度の ...


http://www.worldfolksong.com/songbook/japan/ichi.htm
世界の民謡・童謡 ホーム 世界各国の歌 日本の童謡・唱歌

一月一日は、1893年、明治26年に文部省より、小学校祝日大祭日歌詞並楽譜の中で発表された唱歌
作詞は、出雲大社の宮司をしていた千家尊福 せんげ たかとみ

年の始めの 例(ためし)とて
終(おわり)なき世の めでたさを
松竹(まつたけ)たてて 門ごとに
祝(いお)う今日こそ 楽しけれ

初日のひかり さしいでて
四方(よも)に輝く 今朝のそら
君がみかげに比(たぐ)えつつ
仰ぎ見るこそ 尊(とお)とけれ


ウイキペディアより

『小学唱歌 壱』(1892年)
一月一日
作曲 小山作之助
作歌 稲垣千頴

一、 年(とし)たつけふの大空(おほぞら)にひかりかゞやく日(ひ)のみかげ
あふがぬ民(たみ)はなかりけりわが君(きみ)ちよに萬世(よろづよ)に
二、 とし立(た)つ今日(けふ)のいへごとにいはひたてたる日(ひ)のとはた
なびかぬ國(くに)はなかりけり我國(わがくに)千世(ちよ)によろづよに
三、 年(とし)たつけふのよろこびにつどふまなびのいへのうち
われらはともに祝(いは)ふなりわが師(し)は千世(ちよ)に萬世(よろづよ)に
四、 とし立(た)つ今日(けふ)のよろこびに集(つど)ふ學(まな)びのいへのうち
我等(われら)はともにいはふなりわが友(とも)ちよによろづよに

底本: 『小学唱歌 壱』初版



世界大百科事典
挨拶
あいさつ
俳諧用語。2句の唱和・問答を起源とする連句では,主客が発句(第1句),亭主が脇(第2句)を担当し,挨拶をかわす心でよむ。時と所と状況をふまえて当座の儀にかなうことが挨拶の心だから,発句はまず眼前当季の景物をめで,脇もそらさず同季で応じる。常連のみの一座でも,発句・脇の担当者は同様の心でよむ。その上で,状況に応じて称賛・卑下などの寓意を託することもある。俳句に季語をよみこむのは,その名ごりであるが,近代の独詠は脇を予想しない。それに対して,連句時代の発句のもつ対詠的性格を広く挨拶とよぶこともある。挨拶には土地や古人に対するものもあり,ときには連句の進行中,一座の誰かに当てこむ挨拶もある。
[白石 悌三]


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