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肺病、癆痎、癆

2014-09-06 | 病名のことば
肺病は、肺の病気、疾病とある。
とくに肺結核である。

肺病につきまとうのは死に至る病というイメージであったろうか。
結核と名を持つようになったのは、1882年にドイツの細菌学者ロベルト・コッホによって結核菌 Mycobacterium tuberculosis が発見されて結核と呼ばれるようになった。
マイコバクテリウム属の細菌、主に結核菌のことである。

明治初期まで肺結核は、労咳 ろうがい つかれ、やせて、骨が見える意、と呼ばれていた。
不治の病、難病であった。

労咳は漢方で、肺結核のことをさし、癆とも。
漢方のページで、説明がある。

http://www.kanpoyaku-nakaya.com/mailmagazineno153.html
>「労咳」今で言う肺病(結核)である。
肺炎は肺病ではない。
菌が違う、これを同じと勘違いしている人もいる。
江戸時代、病原菌というものを知らないから、労咳の原因は 一種の心身症と考えられていた。
特に恋煩いが高じて神経衰弱になり それが労咳を誘発すると考えられていた。
「婿のとりようが遅いから労咳になった」とか、労咳は 気鬱病だから、吉原でパッと遊べば治るとかとも言われた。
労咳の患者は黒猫を飼うといいとか、背中の四箇所に 四火患門の灸をすえたのが労咳の治療法でした。
朝鮮人参を飲むと治るというので、娘を売って高麗人参を買う といった話は日常茶飯事であった。


結核を説明するサイトがある。
詳しくと言っても病気のことであるから、医学知識を前提にするが、わかりよいサイトがあるので参考にする

http://kekkaku.com/
>「労咳」という言葉をご存知でしょうか?
明治維新、幕末で有名な新撰組の沖田総司や、「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺」の俳句で有名な正岡子規も労咳が元で亡くなったという話です。

労咳は過去の日本では亡国病と呼ばれるほど猛威を振るった時期があり、発展途上国では今なお死亡率の高い病気で、現在では「結核」と呼ばれている病気です。
第二次世界大戦後に結核予防法が制定され、予防接種(BCG)や抗生物質での化学療法などによって激減したことで、一般的にもう過去の病気と思われているほど我々の関心は低くなってしまっています。しかし高齢者の感染率と死亡率は俄然高い状況で、「結核は過去の病気ではない」というスローガンで注意を呼びかける声もあります。

>結核という病気は、結核菌と呼ばれる細菌に感染して起こる感染症です。ヒトが感染する結核菌は3種類あって、ヒト型結核菌とウシ型結核菌とアフリカ型結核菌で、日本では主にヒト型結核菌によるものです。
結核菌の特徴としては、空気感染をするので飛沫された咳やくしゃみ、唾によって、人から人へと伝染していきます。そして体内で潜伏し、宿主の体調などの状況によって活動を始めます。特に免疫力が低下している体調が悪い時に、活動し始め発症するのです。しかし感染しているからといって100%発症するというわけではなく、多くの場合が発症することなく終わるというのもまた特徴的な病気です。

結核は日本でも過去に大流行し多くの方が亡くなった歴史がありますが、もちろん世界的にも大流行した病気です。19世紀始めのヨーロッパでは年間5000万人が結核を患い、700万人が死亡したという話もあります。当時は治療法も確立していなかったので、結核は死病と思われていたほど恐ろしい病気だったのです。

ちなみに結核という名前の由来は、結核菌が細胞内に入り込むと自身の免疫が働いて結核菌を取り込みます。その際に小さな核を作ることから、核を結んで結核という名前で呼ばれるようになったそうです。



なお、病名の理解をすすめようとするため、説明など誤記、不足がある場合に、医学専門知識によってたしかにしていただくよう、お断りとお願いを申します。

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