三昧、さんまい というのを、単独には使うと限られるが、ざんまい と濁って複合する語には、接尾的用法で、意味も変わる。
[接尾]《「ざんまい」の形で多く用いられる》名詞または形容動詞の語幹に付く。
1 ともすればその傾向になるという意を表す。「刃物三昧に及ぶ」
2 そのことに熱中するという意を表す。「読書三昧の暮らし」
3 心のままにするという意を表す。「ぜいたく三昧な生活」
テレビ三昧、ネット三昧の毎日である。さてこの ‐ざんまい は、近くて遠い。
受け身の姿勢から、攻めの楽しみに変わっている。それだけ、ネットは疲れるんだが・・・
三昧(さんまい) の意味
出典:デジタル大辞泉
さんまい【三昧】 の解説
[名]《(梵)samādhiの音写。三摩提・三摩地とも音写。定・正定・等持などと訳す》
1 仏語。心を一つの対象に集中して動揺しない状態。雑念を去り没入することによって、対象が正しくとらえられるとする。
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さんまいそう【三昧僧】
三昧堂・常行堂などに常住して、法華懺法 (せんぼう) や不断念仏などを修する僧。三昧衆。御坊聖。
さんまいとう【三昧湯】
寺院などで、暑気払いのために沸かす薬湯。
さんまいどう【三昧堂】
僧が中にこもって、法華三昧や念仏三昧を修する堂。特に、法華経についての長講を行う堂。
さんまいは【三昧派】
俳句の流派の一。大正14年(1925)に河東碧梧桐を中心として創刊された雑誌「三昧」によった新傾向の一派。
さんまいば【三昧場】
僧が中にこもって死者の冥福 (めいふく) を祈るため、墓の近くに設ける堂。転じて、墓所・葬場。