仮名書き法華経の本がある。お経を訓読みして仮名で表している。妙一記念館本仮名書き法華経 中田祝夫ほか共編 霊友会 平成元年 出版に、翻字作業を行ったことがある。典籍が儒教、仏教など、漢文として伝えられたものが訓点を施し、読み取る行為はその文章を対象とする。訓点、訓釈とその歴史は一方で、膨大な漢文訳の日本語文章を編み出している。しかしそれを一書としての内容で伝えるのは、ここに見る仮名書き法華経のようなものである。漢文訓読文体の物語を説話集として文学作品で伝えるので、その文章資料と漢文資料そのもののあいだに、この漢文を仮名書きした文章をおくことができる。経文は物語であるから、経論釈の構成に合わせてみて、さて、どこで文章が分けられるのやら、第28品までで、その単位に文章分析がある。
思い出語りに、中田祝夫先生のことを少し記す。私立大学でわたしの助手時代にスタッフとして着任されたのが1980年のこと、びっくりするような衝撃で赴任されてきた。かけだしの国文教員と大ベテランの研究の泰斗が同僚となったのだから、とんでもないことが次々と起こった。翻字の仕事をさせていただくのも、その一つ。法談テキストの影印をつくったのも、そのふたつ。そして、日本霊異記の研究で諸本校異の扱いを、なかなかわからない人たちが多い中で、書いたものをほめてくださったのであった、それが三つとなると、それから10年になる間に、さまざま、薫陶を得たことが懐かしい。昭和の時代のこと、それから平成になってわたしが国立大学に転じたので、先生の晩年の10年ほどを悔しい思い出にしてしまった。またの日に思い出すことになろうか。、
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CiNii 図書 - 妙一記念館本仮名書き法華経
https://ci.nii.ac.jp/ncid/BN02359692?l=ja
妙一記念館本仮名書き法華経. 中田祝夫編. 霊友会, 1988.3-1993.4. 影印篇:上巻; 影印篇:下巻; 翻字篇; 研究篇; 索引篇. タイトル別名. 仮名書き法華経 : 妙一記念館本. タイトル読み. ミョウイチ キネンカンボン カナガキ ホケキョウ ...
妙一記念館本仮名書き法華経 研究篇 : 中田祝夫博士功績記念国語学論集 ...
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「足利本 仮名書き法華経」字母データ – 専修大学日本語学科 斎藤研究室
mojilabo.com/public/reference_01/
足利本 仮名書き法華経」は、鑁阿寺が所蔵する元徳2年(1330)年の奥書を持つ法華経の訓読文で、異体仮名と漢字とを用いて表記されています。 本字母データは、影印本(中田紀夫編『足利本 仮名書き法華経 影印篇』(勉誠社、1974年刊)に基づいて、用い ...
「仮名書き法華経」研究序説 : 勉誠出版
bensei.jp › 研究書 › 言語 › 日本語
勉誠出版 「仮名書き法華経」研究序説 - 仮名書き法華経に関する論考と新資料の紹介。「瑞光寺本」「月ガ瀬本」という、妙一本群とは系統を異にする二種の伝本を初めて紹介。その翻字および妙一本との異同を比較した新資料を収録。国語史資料として研究史 ...
西來寺蔵仮名書き法華経対照索引並びに研究 : 勉誠出版
bensei.jp › 研究書 › 言語 › 日本語
勉誠出版 西來寺蔵仮名書き法華経対照索引並びに研究 - 西來寺本『仮名書き法華経』は、現存する『仮名書き法華経』のなかで最も古い鎌倉時代の写本として知られる妙一記念館本『仮名書き法華経』全八巻と類系の本文系統にあり、仏教語をはじめとする ...
「妙一本仮名書き法華経」と - CiNii Articles - 国立情報学研究所
https://ci.nii.ac.jp/naid/110004614155
妙一本は鎌倉中期、足利本は鎌倉末期書写の訓読の仮名法華経である。妙一本と足利本は、表記法は相違しているが、訓法は良く一致している。両本の間には、依拠する漢訳経文に異文が指摘され、直接の関係は無い。
中田祝夫 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/中田祝夫
中田 祝夫(なかだ のりお、1915年11月30日 - 2010年4月13日)は、日本の国語学者、筑波大学名誉教授。漢文古訓点の権威で、『古語大辞典』編纂のほか、『日本霊異記』の全訳などで知られる。 専門は古辞書で、節用集諸本の影印作成、索引作成を行った。 目次. 1 経歴; 2 著書. 2.1 共編著; 2.2 編纂・校訂・訳; 2.3 記念論集. 3 出典 ... 索引』勉誠社 (古辞書大系) 1974; 『恵空編節用集大全研究並びに索引』勉誠社 (古辞書大系) 1975; 『妙一記念館本仮名書き法華経 翻字編・索引編・研究編』霊友会 1989-1993 ...
日本語論80 文章の単位
2018-08-20 | 現代日本語百科
文章に章段、文段の単位をおけば、一方で、章句、文句を下位に置くことができる。詩句をもって文章とするならば、和歌をもって歌句、俳諧をもって俳句となる。文法に、文章文法論を設定すれば、文章論の文法、文法論の文章、そして文章論であっても、文の文法と、文章の文章法が、文章の単位を設定することになる。章段は章と句であり、文段は文と句である。文法の節は文節として、あるいは主節、従属節として、文における単位で処理できる。ここに、文章文法論は、文章論と文論にして、文章法と文法に分けてもよい。あるいは、文法文章論として、文法と文章法に分けるが、この文法には日本語文法を欧米語の文法と対照して議論をする。いずれにしても、文法は主語と述語の議論を基本として文の単位で述べるが、その必須要素を設定するかどうかが対象となる。文章は、同じ主語と述語を議論しても、文の単位を超えて文章にそれを求めることができ、さらには主題主語を明らかにできる。言語主体による主語あるいは主体主語を文章で明らかにできる。
日本語論79 文章と翻訳文
2018-08-19 | 現代日本語百科
日本語文章に翻訳文を考えると、文語文と翻訳文の対照をする。比較をしてもそこにはおのずと言語の用法が異なることがある。それは日本語から出て漢文をとらえた場合と、一口に言ってしまって、西欧の文の影響である。文語文章は漢文訓読の文章からつくられてきたとみることができるが、近代になってその文章に新たな翻訳による作品が作られて、それが日本語の文章となったのである。その区別にはただ、国語の学習に、翻訳文学作品が日本語の文章としてあり、それが明らかにするのは、原作者が日本語の使い手ではないことである。漢語によってつくられてきた文章に、物語によって工夫されてきた文章が語りものとしてあり、それは歌の文章であったものから、日本語の文法に通底する語句の用法となって、漢文ではない文章の作品に、翻訳語の影響をもって出来上がる日本語作品である。明治期に現れた翻訳調にはその工夫が見て取れる。