組織は民間組織、企業組織、官僚組織、政府組織、組合組織、そして団体組織など、その語の拠るところ、集団の組織をとらえる。しかし集団はそのままに組織にはならない。烏合の衆という語を以ても民衆を組織する群衆は、やはり組織することにならない。それでは組織を特徴づけるものは、先のいくつかの組織の例でいえば、社会科学における組織、organization の定義がある。、共通の目標を有し、目標達成のために協働を行う、何らかの手段で統制された複数の人々の行為やコミュニケーションによって構成されるシステムというのが、ウイキペディアに見える。
>組織は、構造(メンバーシップ、階層構造、ポジション)、コミュニケーション、自律性、組織を集合的主体として行動ならしめるルール、などから定義される。諸要素を計画的に調整することで、組織は個人で対処できる能力を超えた問題を解決できる。組織の利点は個人の能力を強調・追加・拡張することであるが、計画的な調整を通じて惰性と相互作用の減少が生じるというデメリットももたらされる。
日本人の組織性は説明されるように、社会科学、経営学、そして用語には生物学の組織があるが、人間集団の組織にはおのずと生物体としての発想がともなうものの、日本語では織布の組織の語を用いているのは特徴的である。ウチ社会、ソト社会の視点も日本人の組織性を考えさせられる。身内の組織である。
ASCII.jpデジタル用語辞典の解説
組織
特定の目的を達成するために、専門的な役割を持った部門で構成されている集合体のこと。企業も組織に当たり、ライン部門、スタッフ部門で構成されている
世界大百科事典 第2版の解説
そしき【組織 organization】
組織とは,企業体,学校,労働組合などのように,2人以上の人々が共通の目標達成をめざしながら分化した役割を担い,統一的な意志のもとに継続している協働動行為の体系と定義することができる。すなわち,分化した機能をもつ複数の要素が,一定の原理や秩序のもとに一つの有意義な全体となっているものの意であるから,広義には,動物や植物の場合にもひとつひとつの細胞が集まって成り立つ場合,細胞組織とか人体組織というように用いられる。
そしき【組織 tissue】
生物における細胞集団。多細胞生物においては発生が進むにしたがい細胞が形態的・機能的に分化する。これらの細胞は雑然と混合しているのではなく,多くは同じ種類の細胞が集合し,一定の配列をなしている。このように1種類または数種類の細胞からなる有機的細胞集団を組織という。tissueの語はラテン語texere由来のフランス語tissuから派生したもので,織物の意味。あたかも多数の緯糸・経糸からなる織物のように,組織をつくる細胞間には有機的な連絡がある。
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説
組織
そしき
organization
集団成員間の相互交渉の結果として生れてきた集団全体としての成員相互関係,つまり役割,地位の体系および各成員の行動規準や伝達および統制の過程の総体を意味する。ときには組織化された体系としての集団,つまり組織体のことを組織と表現することがある。
本文は出典元の記述の一部を掲載しています。
組織
そしき
tissue
生物学用語。多細胞の生物体において起源的に同じで形態も似た細胞が,互いに集って一定の作用を営んでいるものをいう。しばしばこれらの細胞は,その生産した物質 (細胞間質など) によって連絡されている。
本文は出典元の記述の一部を掲載しています。
デジタル大辞泉の解説
そ‐しき【組織】
[名](スル)
1 組み立てること。組み立てられたもの。
2 一定の共通目標を達成するために、成員間の役割や機能が分化・統合されている集団。また、それを組み立てること。「組合を組織する」「全国組織」
3 生物体を構成する単位の一で、同一の形態・機能をもつ細胞の集まり。さらに集まって器官を構成する。動物では上皮組織・結合組織・筋肉組織・神経組織、植物では分裂組織・永久組織などに分けられる。
4 岩石を構成する鉱物の結晶度・大きさ・形・配列などのようす。石理。
5 織物で、縦糸と横糸とを組み合わせること。織り方。「ラシャは組織が密だ」
「奥座敷は一種の宿屋見た様な―に出来ている」〈漱石・満韓ところどころ〉
大辞林 第三版の解説
そしき【組織】
( 名 ) スル
①組み立てること。また,組み立てられたもの。 「所謂劇を-する要素は何か/神秘的半獣主義 泡鳴」
②特定の目的を達成するために,諸個人および諸集団に専門分化された役割を与え,その活動を統合・調整する仕組み。または,そうして構成された集団の全体。また,それを組み立てること。 「会社-」 「社会-」 「組合を-する」 「議会を-する」
③生物体を構成している単位の一つで,同一の機能と構造とをもつ細胞の集団。動物では,上皮組織・結合組織・筋肉組織・神経組織,植物では分裂組織・永久組織などに区別される。
④構成鉱物の大きさ・形・並び方などによる岩石の内部構造。石理。
⑤織物で経たて糸と緯よこ糸を組み合わせること。また,その交錯のし方。 「織物-」
〔② ③ は英語 system あるいは organization の訳語。末広鉄腸「雪中梅」(1886年)に見られるのが早い例〕
>組織は、構造(メンバーシップ、階層構造、ポジション)、コミュニケーション、自律性、組織を集合的主体として行動ならしめるルール、などから定義される。諸要素を計画的に調整することで、組織は個人で対処できる能力を超えた問題を解決できる。組織の利点は個人の能力を強調・追加・拡張することであるが、計画的な調整を通じて惰性と相互作用の減少が生じるというデメリットももたらされる。
日本人の組織性は説明されるように、社会科学、経営学、そして用語には生物学の組織があるが、人間集団の組織にはおのずと生物体としての発想がともなうものの、日本語では織布の組織の語を用いているのは特徴的である。ウチ社会、ソト社会の視点も日本人の組織性を考えさせられる。身内の組織である。
ASCII.jpデジタル用語辞典の解説
組織
特定の目的を達成するために、専門的な役割を持った部門で構成されている集合体のこと。企業も組織に当たり、ライン部門、スタッフ部門で構成されている
世界大百科事典 第2版の解説
そしき【組織 organization】
組織とは,企業体,学校,労働組合などのように,2人以上の人々が共通の目標達成をめざしながら分化した役割を担い,統一的な意志のもとに継続している協働動行為の体系と定義することができる。すなわち,分化した機能をもつ複数の要素が,一定の原理や秩序のもとに一つの有意義な全体となっているものの意であるから,広義には,動物や植物の場合にもひとつひとつの細胞が集まって成り立つ場合,細胞組織とか人体組織というように用いられる。
そしき【組織 tissue】
生物における細胞集団。多細胞生物においては発生が進むにしたがい細胞が形態的・機能的に分化する。これらの細胞は雑然と混合しているのではなく,多くは同じ種類の細胞が集合し,一定の配列をなしている。このように1種類または数種類の細胞からなる有機的細胞集団を組織という。tissueの語はラテン語texere由来のフランス語tissuから派生したもので,織物の意味。あたかも多数の緯糸・経糸からなる織物のように,組織をつくる細胞間には有機的な連絡がある。
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説
組織
そしき
organization
集団成員間の相互交渉の結果として生れてきた集団全体としての成員相互関係,つまり役割,地位の体系および各成員の行動規準や伝達および統制の過程の総体を意味する。ときには組織化された体系としての集団,つまり組織体のことを組織と表現することがある。
本文は出典元の記述の一部を掲載しています。
組織
そしき
tissue
生物学用語。多細胞の生物体において起源的に同じで形態も似た細胞が,互いに集って一定の作用を営んでいるものをいう。しばしばこれらの細胞は,その生産した物質 (細胞間質など) によって連絡されている。
本文は出典元の記述の一部を掲載しています。
デジタル大辞泉の解説
そ‐しき【組織】
[名](スル)
1 組み立てること。組み立てられたもの。
2 一定の共通目標を達成するために、成員間の役割や機能が分化・統合されている集団。また、それを組み立てること。「組合を組織する」「全国組織」
3 生物体を構成する単位の一で、同一の形態・機能をもつ細胞の集まり。さらに集まって器官を構成する。動物では上皮組織・結合組織・筋肉組織・神経組織、植物では分裂組織・永久組織などに分けられる。
4 岩石を構成する鉱物の結晶度・大きさ・形・配列などのようす。石理。
5 織物で、縦糸と横糸とを組み合わせること。織り方。「ラシャは組織が密だ」
「奥座敷は一種の宿屋見た様な―に出来ている」〈漱石・満韓ところどころ〉
大辞林 第三版の解説
そしき【組織】
( 名 ) スル
①組み立てること。また,組み立てられたもの。 「所謂劇を-する要素は何か/神秘的半獣主義 泡鳴」
②特定の目的を達成するために,諸個人および諸集団に専門分化された役割を与え,その活動を統合・調整する仕組み。または,そうして構成された集団の全体。また,それを組み立てること。 「会社-」 「社会-」 「組合を-する」 「議会を-する」
③生物体を構成している単位の一つで,同一の機能と構造とをもつ細胞の集団。動物では,上皮組織・結合組織・筋肉組織・神経組織,植物では分裂組織・永久組織などに区別される。
④構成鉱物の大きさ・形・並び方などによる岩石の内部構造。石理。
⑤織物で経たて糸と緯よこ糸を組み合わせること。また,その交錯のし方。 「織物-」
〔② ③ は英語 system あるいは organization の訳語。末広鉄腸「雪中梅」(1886年)に見られるのが早い例〕