131 北海道にはもともとアイヌ人が住んでいたそうですが、方言はどうやってできたのですか
アイヌの日本における民族としての歴史を見ると、この問いのもともとは、アイヌが住んでいた北海道の地域とアイヌ語を指すのか、基本的に考えなければならないことがある。
この捉えかたは、アイヌ人とアイヌ語の例によらず、世界の地域の民族と言語の関係を考えることになる。
そしてさらに、方言がどうしてでできるかを、その地域の民族の中で、方処の言語がどう使われるようになるか。
それができる経緯を言語としてみることになる。
北海道で、アイヌ語は継承された言語の一つとしてアイヌ語のままであり、日本語の方言ではない。
そうして北海道の方言はどうやってできたかとすれば、この問いが背景に持つのは、その意味するところ、アイヌ人が住んでいたところへ、日本語の方言である北海道方言がどうやってできたかを問いにしていることになり、それは言語現象を地域と民族の言語問題と置き換えることになる。
はたして、日本語の北海道方言はアイヌ語を駆逐したのであるから、その歴史を語ることになるだろう。いかがか。