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日本語文法文章論 画材で探る日本画

2014-10-21 | 日本語文法文章論
現代日本語文法文章論 題材は、タイトルが、画材で探る日本画らしさ とある。副題に、近代の歩み、絵の具や紙、筆から科学的・歴史的に研究 とある。エッセイである。日本経済新聞の文化面、20141021付けである。執筆者は、  荒井経氏である。なお、有料会員サイトであり、著作の全文をこのように言語分析に資料としているので、そのことをお断りするとともに、ここにお礼を申したい。

冒頭の文は、次である。

>日本画とは何か。

末尾の文は、次である。

>様々な調査結果が、これらを考え、議論する客観的な材料になっていくことを願っている。

書き出しの文段は、次のようである。

> 日本画とは何か。日本由来の顔料を使い、和紙に毛筆で描く絵画――。美術ファンのみならず、おそらく日本画家さえも漠然とこう考えている人が大半だろう。だがこれらは、正しく日本画を規定するものではない。

末尾の文段は、次のようである。

>つまり、単純に伝統的な画材や技法を継承しているのが日本画だと考えるのは大きな間違いなのだ。我々日本画家にとって大事なのは、表面的な画材や技法にこだわることなく、春草のように日本人の絵画とは何かを真摯に問うていくことだろう。様々な調査結果が、これらを考え、議論する客観的な材料になっていくことを願っている。

段落は、見出しのもと、次のようである。

> 西洋顔料使った色彩
 東京芸術大学大学院で文化財保存学を専攻した私は、実作品の保存修復の技術を学びながら、今の画材がいつごろ作られ、どう広がったのかを独自に研究していった。

>新画材ブームに火
 顔料に関してはその後、横山大観の「山路」(1911年)を調査した。枯れ葉の表現に従来なかった茶色の岩絵の具が多用された作品だ。当時の画材の商品目録などと併せた分析結果から、これは焼き物の釉薬(ゆうやく)を応用した人造の岩絵の具であるとわかった。この作品以降、日本画の世界にこうした新しい画材のブームが広がった。

> 和紙の使用、昭和から
 欧米留学を経た前後で異なるが、春草の西洋顔料の使用は最小限度にとどまり、芳崖「仁王捉鬼」のような色材を大きく西洋化するものでも、大観「山路」のような新しい画材をクローズアップするものでもない、近代的色彩観に基づく極めて理知的な使用方法だった。狭い画材にこだわることなく、日本人として何をどう表現していくかを真摯に問う一貫した姿がそこから読み取れた。




春秋
2014/10/21付日本経済新聞

 「高速鉄道の第一人者」。中国の張曙光・元鉄道省運輸局長はかつて、こんな異名をたてまつられた。それほどに権勢をほこった元高官に北京の裁判所は先週、執行猶予つきながら死刑を言い渡した。罪名は収賄。日本円にして総額8億円もの賄賂を受け取ったという。

 中国の高速鉄道といえば、3年前の夏に浙江省温州市で起きた事故の記憶がなお強く残っている。張元局長自身は、あの事故の前にすでに失脚していた。米国で100万ドルの別荘地を買ったなどと、派手な散財が早くから取り沙汰されていたらしい。元局長は控訴しないというから、それなりの事実はあったと推察できる。

 それにしても死刑とは厳しい。そんな感想を抱く日本人は多いだろう。いかに巨額の収賄であろうとも、日本ではありえない判決だ。ところが一橋大学の王雲海教授によると、政治とカネの問題では日本こそ政治家に厳しく、中国の場合は厳しかったり厳しくなかったりするのだそうだ(「賄賂はなぜ中国で死罪なのか」)

 政治資金規正法や公職選挙法のような仕組みは整っていない。野党やメディアによる追及もない。当局の捜査は共産党の政治判断が左右する。小渕優子経済産業相や松島みどり法相を辞任に追い込んだような問題は、中国だと何でもないのかもしれない。王教授が指摘する日本の厳しさは「法の支配」の表れといえようか。

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