2011年9月17日 土曜日 6日目
夜が明けた。
6時までは消灯の時間だ。
フロアをふたまわりして、体を動かしてみる。
よく眠った
4時48分に時刻を確かめたから、昨夜の10時半過ぎからすると、6時間は眠った。
痛いので目が覚めるのは、ご免だとばかりに、昨夜は座薬を使ったから、効果はたちどころに顕れた。ベッドに埋まってしまったかのように、すべてがぐったりとして、手足を動かすのも、こんなに体が重いのか思うばかりに感じる。
痛いのは嫌だから、痛くないようにしているが、痛みをコントロールするとあるのはどうすることか。眠れないのは、眠らないのは、よくないから、少しでもぐっすり休むがいいに違いない。
一昨夜は激痛で二度も目が覚めて、痛み止めが利かなくなったかと、覚悟して明け方の時間までを汗だくになってこらえていた。切ったところが痛み始めたので、それまでとちがって、右脇下と右胸の中で、外から中からと責めたてるようでどうにもならない。
あれからどれくらい経ったのかと、日常記憶の意識が目覚め始める。
きのうはどうだったか、めがさめたときはどうだったかっと、近いところは日常の座ガを送ることが第一で、右脇のチューブがとれた所までは、あるいは点滴の管がとれるまでは動きもままならない、それが後は背中の管だけになった。この管がとれて自力回復の本格だ。
まず、麻酔から目覚めたのは、集中治療室であった。
集中治療室で時計を見たら1時半だった。麻酔から覚めるのに、2時間かかったことになるが、どこかその前に一度、医師から声を掛けられて、確定診断をつげられたような気がする。
どうも終わったようだとだんだんと目覚めてきて、看護師が何とか、体の向きを右に左にとしたいらしく、また、術後の浴衣を着せられたり、朦朧としていたが、面会に来た娘が涙で目を赤くして覗き込んでいるのが見えたので、手を伸ばして握ってやったら、強く握り返して泣き顔になった。
大手術だったのかと、あとできいたら、中ぐらいだとかいう、肺を6分の一も切除しているのに変わりなくふつうに息をしている。
集中治療室の面会は30分だとか何とか言い残して、家内と娘は帰って行った。身体からチューブが日2本、3本とついたまま、点滴の大きいほうは抜けて止血をするのに若い医師が力任せにしばって、何が自分に起こっているか、何をされたのか、わからぬままに眠り続けることになる。
また目覚めたのは、ベッドから見える時計を何度も確認しながら、電気が消えて夜が過ぎて、そう思いつしながらの明け方であった。それからレントゲンを撮ったり、身体を拭いたりの、6時間して、10時に9階の902号室にベッドを移してそのままに戻った。
夜が明けた。
6時までは消灯の時間だ。
フロアをふたまわりして、体を動かしてみる。
よく眠った
4時48分に時刻を確かめたから、昨夜の10時半過ぎからすると、6時間は眠った。
痛いので目が覚めるのは、ご免だとばかりに、昨夜は座薬を使ったから、効果はたちどころに顕れた。ベッドに埋まってしまったかのように、すべてがぐったりとして、手足を動かすのも、こんなに体が重いのか思うばかりに感じる。
痛いのは嫌だから、痛くないようにしているが、痛みをコントロールするとあるのはどうすることか。眠れないのは、眠らないのは、よくないから、少しでもぐっすり休むがいいに違いない。
一昨夜は激痛で二度も目が覚めて、痛み止めが利かなくなったかと、覚悟して明け方の時間までを汗だくになってこらえていた。切ったところが痛み始めたので、それまでとちがって、右脇下と右胸の中で、外から中からと責めたてるようでどうにもならない。
あれからどれくらい経ったのかと、日常記憶の意識が目覚め始める。
きのうはどうだったか、めがさめたときはどうだったかっと、近いところは日常の座ガを送ることが第一で、右脇のチューブがとれた所までは、あるいは点滴の管がとれるまでは動きもままならない、それが後は背中の管だけになった。この管がとれて自力回復の本格だ。
まず、麻酔から目覚めたのは、集中治療室であった。
集中治療室で時計を見たら1時半だった。麻酔から覚めるのに、2時間かかったことになるが、どこかその前に一度、医師から声を掛けられて、確定診断をつげられたような気がする。
どうも終わったようだとだんだんと目覚めてきて、看護師が何とか、体の向きを右に左にとしたいらしく、また、術後の浴衣を着せられたり、朦朧としていたが、面会に来た娘が涙で目を赤くして覗き込んでいるのが見えたので、手を伸ばして握ってやったら、強く握り返して泣き顔になった。
大手術だったのかと、あとできいたら、中ぐらいだとかいう、肺を6分の一も切除しているのに変わりなくふつうに息をしている。
集中治療室の面会は30分だとか何とか言い残して、家内と娘は帰って行った。身体からチューブが日2本、3本とついたまま、点滴の大きいほうは抜けて止血をするのに若い医師が力任せにしばって、何が自分に起こっているか、何をされたのか、わからぬままに眠り続けることになる。
また目覚めたのは、ベッドから見える時計を何度も確認しながら、電気が消えて夜が過ぎて、そう思いつしながらの明け方であった。それからレントゲンを撮ったり、身体を拭いたりの、6時間して、10時に9階の902号室にベッドを移してそのままに戻った。