朝日デジタルより。
http://digital.asahi.com/articles/photo/AS20150126000252.html
>どうか無事で帰ってほしい。「イスラム国」に拘束された後藤健二さん(47)への祈りを込めて、「I AM KENJI(私はケンジ)」と掲げた写真を交流サイトに投稿する動きが世界に広がっている。殺害情報が伝えられた湯川遥菜さん(42)のゆかりの人たちは「間違いであってほしい」と声を震わせた。
> 投稿を呼びかけたのは、米ニューヨークの映像制作会社代表、西前拓さん(52)。仏週刊新聞「シャルリー・エブド」襲撃事件の後、フランス国内で「私はシャルリー」のメッセージを掲げる動きが広がったことに着想を得た。「私はケンジ」は、後藤さんの無事救出の祈りであり、後藤さんへの連帯のしるしだ。
番組制作などで後藤さんとは10年以上親交がある。「彼はとにかくビッグスマイルで、正義感にあふれた人。投稿が『イスラム国』の目にとまれば、健二はこんなに愛されているやつだとわかってもらえるはず」。写真を紹介する専用ページを20日、FBに開設した。
「私にできることはあまりないけれど、これだったら」。大阪市に住むデザイナー伊達美寿保(みずほ)さん(41)は後藤さんと面識はないが、ネットで活動を知り、参加を決めた。神奈川県葉山町の今村直樹さん(37)も、だ。「後藤さんのようなジャーナリストがいるからこそ、厳しい世界を知ることができる。声が集まり、束ねられ、世界に届いてほしい」
> 東大大学院教授のロバート・キャンベルさん(57)は25日、独自に「I AM KENJI」のメッセージを自身の公式ページに掲げた。「生きていて、という気持ちをシンプルに示したつもり。個の連帯感を一人ひとりが示すことは大切ではないか」と語る。
「私はケンジ」の専用ページには同日夜時点で約300枚の写真が掲載されている。ぬいぐるみにメッセージを持たせたり、数人で「WE ARE KENJI」と表現したり。共感を示す「いいね!」ボタンを押した人は7千人を超えた。ツイッターでの発信も広がっている。