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現代仮名遣い

2017-07-14 | 日本語の謎、なぞ
Q:「地」は「ち」なのに、「地震」は「じしん」と書くのはなぜか。一方で「縮む」は「ちぢむ」と書くのはなぜか。
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「現代仮名遣い」は,主として現代文のうち口語体のものに適用する仮名遣いで,語を現代語の音韻に従って書き表すことを原則とし,表記の慣習を尊重して一定の特例を設けてあります。


http://www.bunka.go.jp/kokugo_nihongo/sisaku/joho/joho/kijun/naikaku/gendaikana/honbun_dai2.html

5 次のような語は,「ぢ」「づ」を用いて書く。

(1) 同音の連呼によって生じた「ぢ」「づ」
例 ちぢみ(縮) ちぢむ ちぢれる ちぢこまる
  つづみ(鼓) つづら つづく(続) つづめる(約△) つづる(綴*)
[注意] 「いちじく」「いちじるしい」は,この例にあたらない。
(2) 二語の連合によって生じた「ぢ」「づ」
例 はなぢ(鼻血) そえぢ(添乳) もらいぢち そこぢから(底力) ひぢりめん
  いれぢえ(入知恵) ちゃのみぢゃわん
  まぢか(間近) こぢんまり
  ちかぢか(近々) ちりぢり
  みかづき(三日月) たけづつ (竹筒) たづな(手綱) ともづな にいづま(新妻) けづめ ひづめ ひげづら
  おこづかい(小遣) あいそづかし わしづかみ こころづくし(心尽) てづくり(手作) こづつみ(小包) ことづて はこづめ(箱詰) はたらきづめ みちづれ(道連)
  かたづく こづく(小突) どくづく もとづく うらづける ゆきづまる
  ねばりづよい
  つねづね(常々) つくづく つれづれ

 なお,次のような語については,現代語の意識では一般に二語に分解しにくいもの等として,それぞれ「じ」「ず」を用いて書くことを本則とし,「せかいぢゅう」「いなづま」のように「ぢ」「づ」を用いて書くこともできるものとする。

例 せかいじゅう(世界中)
  いなずま(稲妻) かたず(固唾) きずな(絆*) さかずき(杯) ときわず ほおずき みみずく
  うなずく おとずれる(訪) かしずく つまずく ぬかずく ひざまずく
  あせみずく くんずほぐれつ さしずめ でずっぱり なかんずく
  うでずく くろずくめ ひとりずつ
  ゆうずう(融通)
[注意] 次のような語の中の「じ」「ず」は,漢字の音読みでもともと濁っているものであって,上記(1) ,(2)のいずれにもあたらず,「じ」「ず」を用いて書く。
例 じめん(地面) ぬのじ(布地)
  ずが(図画) りゃくず(略図)
6 次のような語は,オ列の仮名に「お」を添えて書く。

例 おおかみ おおせ(仰) おおやけ(公) こおり(氷・郡△) こおろぎ
  ほお(ホホ・朴△) ほおずき ほのお(炎) とお(十)
  いきどおる(憤) おおう(覆) こおる(凍) しおおせる とおる(通) とどこおる(滞)
  もよおす(催) いとおしい おおい(多) おおきい(大) とおい(遠)
  おおむね おおよそ
 これらは,歴史的仮名遣いでオ列の仮名に「ほ」又は「を」が続くものであって,オ列の長音として発音されるか,オ・オ,コ・オのように発音されるかにかかわらず,オ列の仮名に「お」を添えて書くものである。



>内閣告示 〔原文縦書き〕

内閣告示第一号

 一般の社会生活において現代の国語を書き表すための仮名遣いのよりどころを、次のように定める。
 なお、昭和二十一年内閣告示第三十三号は、廃止する。
  昭和六十一年七月一日

内閣総理大臣 中曽根 康弘



>内閣訓令第八号
「現代かなづかい」の実施に關する件    各官庁
 国語を書きあらわす上に、従来のかなづかいは、はなはだ複雑であつて、使用上の困難が大きい。これを現代語音にもとづいて整理することは、教育上の負担を軽くするばかりでなく、国民の生活能力をあげ、文化水準を高める上に、資するところが大きい。それ故に、政府は、今回国語審議会の決定した現代かなづかいを採択して、本日内閣告示第三十三号をもつて、これを告示した。今後各官庁においては、このかなづかいを使用するとともに、広く各方面にこの使用を勧めて、現代かなづかい制定の趣旨の徹底するように努めることを希望する。
  昭和二十一年十一月十六日      内閣総理大臣 吉田茂

現代かなづかい

まえがき

一、このかなづかいは、大体、現代語音にもとづいて、現代語をかなで書き表す場合の準則を示したものである。
一、このかなづかいは、主として現代文のうち口語体のものに適用する。
一、原文のかなづかいによる必要のあるもの、またはこれを変更しがたいものは除く。



現代仮名遣い ゲンダイカナヅカイ
デジタル大辞泉の解説
げんだい‐かなづかい〔‐かなづかひ〕【現代仮名遣い】
現在、一般に用いられている仮名遣い。昭和21年(1946)11月16日付けの内閣告示によって急速に普及し、昭和61年(1986)7月1日付けで改定されたが、内容的に大きな変化はなかった。主として現代語の発音に基づいて書き方を定めているが、助詞「は」「へ」「を」をもとのまま用いるなど、一部に歴史的仮名遣いによる書き方を残している。新仮名遣い。→歴史的仮名遣い


大辞林 第三版の解説
げんだいかなづかい【現代仮名遣い】
1946年(昭和21)11月16日の内閣告示によって公布された仮名遣い。現代国語の口語文を書き表すために、歴史的仮名遣いを現代語の発音に基づいた仮名遣いに近づけることを目指したもの。86年に改定され、新たに内閣告示として公布されたが、その内容はごく一部の変更があっただけで、全体としては、ほぼ従前のものが受け継がれた。新仮名遣い。 ↔ 歴史的仮名遣い



http://www.bunka.go.jp/kokugo_nihongo/sisaku/joho/joho/kijun/naikaku/gendaikana/kaisetu.html

現代仮名遣い 解説

これは,昭和61年3月16日,国語審議会会長から文部大臣に答申した「現代仮名遣い」を政府として採択し,「一般の社会生活において現代の国語を書き表すための仮名遣いのよりどころ」として同年7月1日に内閣告示第1号をもって告示したものです。
 政府は,内閣告示と同じ日に内閣訓令第1号「「現代仮名遣い」の実施について」を発し,今後,各行政機関において,「現代仮名遣い」を「現代の国語を書き表すための仮名遣いのよりどころ」とすべき旨を訓令しました。
「現代仮名遣い」は,主として現代文のうち口語体のものに適用する仮名遣いで,語を現代語の音韻に従って書き表すことを原則とし,表記の慣習を尊重して一定の特例を設けてあります。内容は,「前書き,本文,付表」から成っており,「本文」には,原則に基づくきまり(第1)と表記の慣習による特例(第2)を示し,「付表」には,この仮名遣いと歴史的仮名遣いとを対照させて示してあります。
「現代仮名遣い」の適用範囲の詳細や歴史的仮名遣いに対する考え方などについては,「現代仮名遣い」の「前書き」に書かれています。
平成22年11月30日の「常用漢字表」内閣告示に伴い,同日付けで一部改正が行われました。(平成22年内閣告示第4号)

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