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日本語教育能力検定の対策

2013-06-20 | 日本語教育
過去問を解くことで勉強しようとあつまって試験対策を行っている。なかなかはかどらないようではあるが、一度は必ず、そこを通る道なのである。ここにその幾分かをノウハウとして共通する話題とできるか。質問は、知識を問われその前提となるものを持たないときに、そのことについて問われていたら、どうするか、というものだった。それはもう、選択の正答を当てるしかない。当たる、当たらないの不確実性を嫌うなら、偶然に頼って、その問題はうっちゃることになる、などと言いながら、それでは済まないので、出された問題文から学ぶ方法があると答えて、あらかじめ出題を時間に割り振っているだろうから、その間に、よく読んでわかることを考えるとよいのである。そのときに、これはどの問題でもそうであるが、選択肢には必ず答えがあり、ひとつを見つければよいのだから、出題の内容に応じて答えがあると思い込んで探すことが大事だ。そのときに、問題文の文章にもそこで学ぶべき新知識があるわけだが、選択肢にもそれがあるので、その双方において読み解いていく。

そこで具体的になったのは、宣教師たちが布教のために日本語を学び、日本の古典の物語を使って学習を行ったが、その作品は何かという問題だった。それで何を選んだかと聞くと、竹取物語としたが、これはどう考えればよいかということであった。ほかには、伊勢物語、源氏物語、平家物語が該当するかどうかということで並んでいた。これは問題文中の説明に合わせて知識があれば確かに、戦国時代の日本語教師たちの日本語学習としての書物が、キリシタン出版物としてあるので、それが、天草本平家とわかればよい。しかし、そのほかにここで手がかりとなるのは選択肢の作品名しかない。それも文学的知識がなければ分からないことだろう。竹取はかぐや姫の物語で現実離れをしているし、伊勢物語は歌の本であるし、源氏は物語の中でも宮中のサロンを描いているから、あるとすれば、天下国家の争いをした源平の戦いの物語でいいんじゃないかな、となって、宣教師により参考になるのは、戦国時代にかれらが始めたというのだから、平家物語となる、と言ってみたが、いかが。

次に、ゴンザの新スラブ・日本語辞典はどのような価値があるかというものだった。これも解説ふうに並ぶ選択肢からよく読み取ってそれを学ぶことになる。もちろん日本語教育史にわずかでもその内容に触れる知識があると、それを覚えていることで問題なくわかると言いたいが、ここは、社会言語学的に貴重な資料だと言われるとはっきりと示している、その問題文をしっかりと読み取って、日本語の教え方、当時の薩摩方言、と見てきて、社会言語学と方言にポイントをあてる。それで。あとは同じく当時の、とするのだけれど、日本の世相や人々の考え方、ロシア語話者の日本語学学習法とならんで、いずれもこの二つはないことだとすると、ゴンザらが用いていた言葉が残っている問いことで、ポイントにあたりがつく。

これは、試験―Ⅲ42、問題16の、問1と2、平成22年度版である。108ページによる。続いて、お雇い外人と英語教師についての南方派遣教師の出題だが、これも日本語教育にどう関係するかと思わせるので、選択肢の言い回しに引っかからないように読み解くことが大事だ。ちなみに、疲れてしまって問題文を解いていると、問4はひっかけ問題だからひっかかってしまうので気を付けよう。。


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