万葉、万代、万世と、漢字を当てて、ばんだい、まんだい、ばんせい、まんせい、というふうになると、これは、よろづよ、であって、永遠の意味で、よろずよ である。
辞書に引く例では、
万世にかくしもがも千代にもかくしもがも 〈推古紀・歌謡〉
性霊集‐一〇(1079)九想詩・成灰相「山川長万世、人事短百年」 〔史記‐秦始皇本紀〕
萬代、よろずよ に、万葉を表現しての歌集は、詞華集としての体裁、構成を持つ編集があった。
いまも言葉と書くのであるから、詞華、詞林、辞林、という、詞華とした詩歌の名はうつくしい。
万代はおおよそ在位で135年の時間
2019-05-04 | 万葉語り
万葉集の時代を歌集編纂の時代に見ると、それは現在時となる、奈良時代であるが、巻軸歌の年次記載、題詞には、天平宝字3年となる、759年春正月一日に因幡國庁で国郡司らを饗宴したときの歌と見える。ほかに年号を記すもので、これより後はないから、万葉集の歌集の編纂された時期、この歌をを下限とすることとなる。在位期間として629年から764年までを見ると、おおよそ135年の間の歌に、伝承が加えられていることになるが、この時間をとらえて、いまから135年前のことを想起する。13代にわたることになるが、この時期には重祚があり、女性天皇がいた時代である。さて、令和のいまから、135年前になると平成、昭和、大正、そして明治の10年ごろ前後までのこと、世代感覚が近い、万世である。近代の画期となった出来事のことではある。
万代はおおよそ在位で135年の時間万葉集の時代を歌集編纂の時代に見ると、それは現在時となる、奈良時代であるが、巻軸歌の年次記載、題詞には、天平宝字3年となる、759年春正月一日に因幡國庁で国郡司らを饗宴したときの......